ブラッド・ビンダーはKTMが一貫性の面で苦戦していることにフラストレーションを抱えているが、それらの問題が解決されるのは「時間の問題」だと考えている。
KTMは2022年シーズンにミゲル・オリベイラの手で2勝を挙げる結果を残している。ただどちらもウエットコンディションでの勝利で、ドライではビンダーの表彰台が3回という結果だった。
シーズンを通して一貫性を欠いていたKTMは、最終的なコンストラクターズランキングではアプリリアにも敗れてしまい、ランキング4位に。ドゥカティのように表彰台常連とはなれていない状況には、ビンダーもフラストレーションを感じているという。
「時間の問題だと思いたいね」
KTMが他のヨーロッパ勢同様MotoGPをリードするために足りていないものは何かと聞かれると、彼はそう口を開いた。
「正直に言って、KTMにはそれだけのリソースがあるし、必要なものはすべて揃っている。彼らも僕らと同じように、日曜日に結果を出せていないことにフラストレーションを感じているんだ」
「チームは何を改善する必要があるのか、どの方向に取り組まなければならないのかを、ピンポイントで指摘している。以前はバイクにパーツをどんどん投入して、上手くいくことを願っていたけどね」
「今では、試そうとしているモノはよりピンポイントになり、問題に対して機能しているかどうかをよく確認している」
「今シーズン取り組んできたやり方は、『OK、改善を始めるために必要なことだ』と言える方向性に舵を切ったものだったと思う」
Brad Binder, Red Bull KTM Factory Racing
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
また2022年シーズンを振り返ると、ビンダーはチャンピオンシップ6位と言う結果よりも、遥かに優れていたと感じられていると語った。
「良い仕事ができるようになったと思う」
「走り切るための勘所が分かった気がするし、力強いレースができることも分かってきた。例えばタイヤなど、このクラスのことを去年よりも理解できているんだ」
「KTMとより良い結果を目指して戦うための、最後の一歩を踏み出そうとしているんだ。6位というのは最悪の結果ではないけど、僕らが望んでいるポジションでもない。(6位よりも)もっと良い位置に値すると信じているよ」
Follow @MotorsportJP関連ニュース:KTM、若手ライダー使い捨てを反省か? 「あまりにも早くMotoGPに送り込み過ぎた」と上層部MotoGP撤退のスズキ、日本向けレース情報サイトやSNSは閉鎖せず。グローバル版は12月末で各種SNSなども閉鎖予定超苦戦の1年過ごしたジョアン・ミル、原因はスズキ撤退の衝撃に対処できなかったこと?スプリントレースでMotoGP全42戦はヤバイ!? 「独り身は別として、家庭があるヤツには特にね」とクラッチローラインナップ刷新のKTM、初テスト終えたミラーの適応に「ワクワク」2023年に向けて士気アップ?