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これで街乗りしていたら…とにかく目立つ! 米国の本格4輪バギーが、公道仕様になって日本上陸

これで街乗りしていたら…とにかく目立つ! 米国の本格4輪バギーが、公道仕様になって日本上陸

保安部品を装備し公道走行可能な四輪バギー

日本においてナンバー取得ができる四輪バギーはすでに販売されています。ただし、多くが排気量50cc以下の一人乗りのミニカーになるため、普通自動車免許が必要。さらに四輪バギーといっても二輪車のようにシートにまたがり、ハンドル操作や体重移動が必要なので四輪車でもなく二輪車でもない不思議な乗り物です。

そんななか、2人乗りの公道走行可能な本格四輪バギー『RANGER XP1000TR』の販売が始まりました。10月下旬に東京ビッグサイトで開催された「レジャー&サービス産業展2022」で展示されて注目を集めていたバギーです。

RANGER(レンジャー)シリーズは、野山、砂地、雪山、ぬかるみなども走破可能なORV(オフロードビークル)で、スノーモービルやATV(All Terrain Vehicle:全地形型車両)業界で米国トップシェアを誇るPOLARIS(ポラリス)社のメインブランドです。日本ではレジャー施設で導入されていたり、2020年4月には、東京消防庁の即応対処部隊に「全地形活動車」として2台納品されています。似たような車両として、カワサキの『MULE PRO-FXT』がありますが、こちらは陸上自衛隊に採用されているものの公道走行はできません。

『RANGER XP1000TR』は、株式会社ホワイトハウスの子会社である株式会社TCLが輸入・販売し、同社は「2022-2023 日本カー・オブ・ザ・イヤー」において、インポート・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したヒョンデの『IONIQ 5』の販売や、四輪車、二輪車の輸入販売や三重県にあるバギーパークの運営なども手掛けています。

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ドア、ルール、フロントガラス未装着の展示車両

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ナンバーは大型特殊自動車

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展示会用に大型モニターを搭載

『RANGER XP1000TR』は、4ストローク2気筒DOHC999ccのガソリンエンジンを搭載。ボディサイズは全長3050mm、全幅1580mm、全高1960mmと、軽自動車の規格である全長3400mm、全幅1480mm、全高2000mmと比べてもコンパクトさがわかります。

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全長は軽自動車よりも350mmほど短い3,050mm

280mmのストロークを誇るサスペンションは前後ダブルウイッシュボーンで、展示車両のタイヤとホイールサイズはフロント26×9-14、リア26×11-12。EBS(電子式エンジンブレーキ)、ADC(アクティブディセントコントロール)を標準装備。かなり豊富なオプションパーツが用意されていて、展示車両には付いていなかったドア、ルーフ、フロントガラスだけでなくタイヤをクローラーに交換したり、車両前面にスノープラウ(除雪板)を取り付けたりもできます。

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前後ダブルウィッシュボーンサスペンションのストロークは280mm

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日本向けの車輌も左ハンドルのみ販売

公道走行可能だけれど大型特殊免許が必要

実は『RANGER XP1000TR』を公道で走らせるためには大型特殊免許が必要です。展示ブースの担当者によると、むき出しのタイヤやドアがないなど大型特殊自動車での登録になるからで、そもそもRANGERシリーズは米国でもナンバー付きを前提として開発されたものではないとのこと。ミラーやウインカーなどの保安部品を装着することで公道走行を可能にしたのですが、ドア、ルーフ、フロントガラスがなくてもナンバー登録できるそうです。

これで街乗りしていたら…とにかく目立つ! 米国の本格4輪バギーが、公道仕様になって日本上陸

助手席には身体が振られないように握りバーがある

これで街乗りしていたら…とにかく目立つ! 米国の本格4輪バギーが、公道仕様になって日本上陸

濡れる汚れることが大前提のワイルドなシート

大型特殊自動車とは、建設現場や工場、倉庫などで活躍しているクレーンやフォークリフト、ブルドーザー、ショベルカーなどの車両のこと。公道走行する場合は、道路運送車両法によりボディサイズは全長12m以下、全幅2.5m以下、全高3.8m以下と決められています。

大型特殊免許は18歳以上であれば取得可能で、教習所や合宿免許、試験場で取得でき、取得費用は、普通免許を持っていて、教習所や合宿免許で取得するのであれば10万円~13万円くらいが相場。ただし、大型特殊自動車で作業する場合は、大型特殊免許とは別にそれぞれの機種に対応した運転士免許や技能講習などが必要です。

『RANGER XP1000TR』で公道走行するのであれば、大型特殊免許を持っているだけで大丈夫です。両サイドのドアがなく、特徴的なバギー用ブロックタイヤを装着していることもあって、都心で走らせればとにかく目立つことは想像できます。ただし、公道走行可能とはいえ、バギーのポテンシャルを十分に発揮するステージはやはり未舗装路ですね。

   ◇   ◇

【RANGER XP1000TR(公道仕様量産モデル)主要諸元】

エンジン:POLARIS ProStar(R) 2気筒DOHC

排気量:999cc

全長×全幅×全高:3050mm×1580mm×1960mm

ホイールベース:2060mm

乗車定員:2名

本体販売価格(税込):655万4130円(店頭渡し)

※登録諸費用除く

※ディーラーオプションのフロントスクリーン、ワイパー、ルーフを含む

▽株式会社TCL

https://whitehouse-orv.jp/lp/221216/

(まいどなニュース特約・鈴木 博之)

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