今年の汚れ、今年のうちに！「ロードバイクをピカピカにする3つの方法」とは？自転車声優・野島裕史が解説

声優界随一のサイクリスト・野島裕史が、自転車をテーマにお届けしているTOKYO FMのラジオ番組「サイクリスト・ステーションツアー・オブ・ジャパン」。12月18日（日）の放送は、野島裕史のサイクルコラム「今年の汚れ、今年のうちに！自転車の大掃除」をお届けしました。

“ピカピカ”の笑顔で自転車の大掃除方法を紹介する、パーソナリティの野島裕史

◆野島おすすめ！ロードバイクをピカピカにする方法は？

野島：2022年も終わりが近づいてきて、リスナーのみなさんも年末は大掃除されると思います。この機会に、自転車もピカピカにして新年を迎えたいですよね。というわけで僕が今までにやったことのあるロードバイクをピカピカにする方法をいくつか紹介していきたいと思います。

・自宅でピカピカ

野島：自宅ですので、リーズナブルでじっくりと時間をかけておこなえます。でも、まず悩むのが洗車する場所。一軒家でしたらお庭や自宅前のちょっとしたスペースでできますが、集合住宅だとなかなか難しいんじゃないかと思います。

僕もマンションなどの集合住宅に住んだ経験がありますが、その際はベランダでしていました。とはいえ、ベランダに排水溝がついているところじゃないと厳しいと思います。それがダメな場合は、排水溝がある場所を敷地内でどうにか探して、そこで洗車するのがいいと思います。

そして、洗う際はできれば自転車を宙に浮かせてペダルを回すことができるメンテナンススタンドのようなものがあると、よりチェーン周りやチェーンをしっかりと洗浄することが楽になります。そのとき、バケツに水を汲むかホースで水をかけられるようにしておきましょう。

あと、自転車を洗う順序があります。僕はチェーンとスプロケット、後ろのギア周りを先に洗浄します。汚れが多くつきますし、オイルでベタベタですし、砂や泥なども入っていてとにかく汚れているので、そこを洗浄すると、その洗浄したしぶきで本体やホイールが汚れてしまうので、先にチェーンとスプロケット周りを洗浄します。

洗い方としては、専用のチェーンクリーナーが一番汚れ落ちとしてはいいですね。とにかく油汚れを落とす洗剤であれば、きれいになります。その際、専用のブラシだけでなく、僕は古くなった歯ブラシを使うこともあります。チェーンやスプロケットに水と洗剤をつけて、ブラシでゴシゴシとしつこい汚れを落としていきます。チェーンの隙間などに細かいゴミが付着しているので、かなり時間をかけて気が済むまで洗浄してください。けっこう時間はかかりますが、その分、きれいになると達成感がありますよ。

次に、チェーンリング。（ペダルを）漕ぐ部分の前のギアですね。チェーンリングやブレーキ周りなどの各パーツに水と洗剤をしっかりつけて、古い歯ブラシだったら一番やわらかいタイプのブラシ、もちろん専用のブラシやスポンジなどで洗浄していきます。

チェーンリングの場合、フレーム側の隙間が洗いにくいんですけど、その辺もしっかりと洗っていきます。ブレーキも細かいパーツが組み合わさってできているので、隙間がけっこうあります。そういったところもブラシを使って隙間などをしっかりと洗っていってほしいと思います。

そして最後に本体とホイールです。ホイールは外して洗ったほうが確実ですが、フレームとホイール、そしてハンドル周りなども洗っていきます。こちらは、ブラシよりも、僕はスポンジやタオルを使って洗剤で洗っていきます。

特にメンテナンススタンドがあるとわかりやすいのですが、自転車を逆さまにすると、意外と泥はねしていて、汚れていることがあるので、しっかりとスポンジで洗ってください。ホイールも、スポークを1本ずつタオルなどで拭いてください。

全体の汚れが落ちてピカピカになったら、しっかりと乾かすことが大事です。乾いたタオルでまずは水分をしっかりと拭き取ります。僕の場合、天気の良い日に洗うようにしていて、（拭き取った後に）天日に干します。

そして何より大事なのは、注油をしっかりとしてほしいです。金属パーツは、早いとその日のうちにサビがきてしまうので、とにかく乾いたタオルで拭いて、すぐに注油してください。

カーボンパーツは本来、天気があまり良くないので、できれば日陰で乾かしたいですね。（洗浄したら）とにかく乾いたタオルで拭いて、金属部分には注油をしっかりとしてください。これで、自宅でピカピカになるので、すごく気持ちよく自転車に乗ることができますよ。

・コイン駐車場でピカピカ

野島：これは本来、車を洗うコイン洗車場です。500～800円ぐらいはかかってしまいますが、先ほど紹介した自宅での手洗いと比べると格段に早く、楽に洗車できます。

僕の場合、愛車の「ルノーカングー」と共に洗うので、車と自転車も一緒に洗う感じです。

コイン洗車場には、高圧洗浄機があります。高圧洗浄機で大まかなごみを落とすのですが、この段階できれいになります（笑）。次にノズルから泡状になった洗剤、これは車などを洗う専門のものなので、油汚れなどもしっかり落ちます。この洗剤を自転車にかけて泡だらけにしたら、スポンジなどでフレームやホイールなどを洗います。

先ほどの手洗いと違うところは、「一番大変ですよ」と言ったチェーンやスプロケット周りが、高圧洗浄機の水の圧力のおかげで、すごくきれいになるんです。洗剤をかけた後、すすぎの段階でほぼブラッシングをすることなく、きれいになります。

これでピカピカになるので、この後は自宅手洗いと一緒で、乾いたタオルで水気をしっかりと拭き取って何よりも注油を素早くおこなってください。

とにかくオール手洗いに比べて圧倒的に楽だったので、近くにコイン洗車場がある方は、ぜひ試していただきたいと思います。

・プロの手でピカピカ

野島：最近はロードバイクショップで洗車サービスが受けられたり、洗車専門ショップがあります。こちらは3,000～5,000円と、それなりに料金がかかりますが、やはり一番安心ですし、めちゃくちゃきれいになります。

今回は3つの洗車の方法を紹介しましたが、僕が他にもやったことがある追加の洗浄方法はというと、アルミパーツなどの金属部分が何年も経ってくると、雨水などで輝きがくすんできてしまうのですが、アルミを磨く専用の液体で磨くと、さらにピカピカになります。

そして、先ほどチェーンの細い隙間をブラシできれいにすると言いましたが、さらにこだわると、チェーンを取り外して、眼鏡を洗う超音波洗浄機を使います。僕はチェーン専用として眼鏡用の超音波洗浄機を買いました。

これにチェーンを入れると、めちゃくちゃきれいになって、さらに細かい汚れが取れるんです。チェーンを徹底的に気持ちよくきれいにしたいなら、メガネ用の超音波洗浄機はそこまで高くないのでおすすめです。

他にもまだまだ自転車を綺麗に洗浄するアイデアはいろいろとあると思いますので、リスナーのみなさんのなかにも「我こそは、自分流の洗車があるよ！」という方がいらっしゃったら、ぜひメッセージをお願いいたします。というわけで、みなさんも新年はピカピカの自転車で気持ちよくライドしてみてはいかがでしょうか。

次回12月25日（日）の「サイクリスト・ステーションツアー・オブ・ジャパン」は、自転車チーム「VOICYCLE」のメンバーで声優の勝杏里（かつ・あんり）さんをゲストに迎えてお届けします。お楽しみに！

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＜番組概要＞