外観が一気に変わったアドレスに注目
皆さんこんにちは、高梨はづきです。
10月に発売されたばかりの新型車両、スズキ「アドレス125」に着目して今週の記事をお送りしていくよ!
スズキの原付二種スクーター「アドレス125」の試乗記をお届けするよ
スズキの原付二種スクーター「アドレス125」の試乗記をお届けするよ
【画像】スズキの原付二種スクーター「アドレス125」の画像を見る(17枚)
新型発表前の今年3月、アドレス110に試乗してからというもののすっかりファンになってしまったスズキのロングセラースクーターであるアドレスシリーズ。その時に試乗したのは2021年式のスペシャルエディションだったんだけど、もしわたしがスクーターを買うなら操作性抜群のアドレス110!って決めていたくらいアドレスには良い思い出があったんだよね。
アドレス110ファンのわたし。
アドレス110ファンのわたし。”生産終了のアナウンスがされガッカリ…
でもそのアドレス110が”生産終了”になってしまったと聞いて、まだ出会ったばかりなのに…!とガッカリ。もちろん今現在も販売店に在庫がある限りは購入可能だけど、メーカーの新車ラインナップから消えてしまうことにショックを受けた人は私だけでは無いはず。購入検討している人は在庫のあるうちに早めに行動した方が良さそうだね!
と、話を戻して。アドレスには実は125ccのモデルも存在する。アドレス125自体は2017年に日本で発売され始めてからまだ5〜6年しか経っていない。これを排出ガス規制に対応させるために、遠くインドで発売されていたアクセス125に日本で売られていた従来のアドレス125を合体させたグローバルモデルが今回の新型アドレス125という認識で良さそうだね。
撮影当日を迎え、初見の反応を自分自身楽しむためにも特に下調べはせず、「あのフォルムのまま大きくなったのかなぁ?」と勝手な期待と想像を膨らませながら、軽快な足取りで試乗車のピックアップ場所に向かったわたし。
紹介された新型アドレスは、想像していたデザインと全く違った
「こちらがアドレス125です!」とババンと紹介された車体をみて、一瞬「………えっ!!!」と驚きを隠せなかった。
わたしの想像していたデザインと全く違う。わたしが思い描いていたのは、風を颯爽と切って走りそうな鋭く尖った見た目と洗礼された無駄のない肉付きは維持のまま大きくして、足元とシート下のBOXに余裕が出て、これぞ正しくスクーター界の最骨頂!みたいなのを思い描いていたんだけど、アドレス125…めちゃめちゃマイルドでキュートな仕様になっている。
これがスクーター界でわたしの推しになったアドレス110の進化版なのか。110のキレのある面影は全くない。まるで海の荒波で角が取れた石ころが海岸に打ち上げられたようなつるっとした見た目。
全体的に丸みを帯びたウサギのような車体に生まれ変わった
全体的に丸みを帯びたウサギのような車体に生まれ変わった
俊敏な見た目が払拭され、絞られたボディの面影はなくなり、全体的に丸みを帯びたウサギのような車体に生まれ変わっている。グローバルモデルということもあってか、海外メーカーのようなデザインアウトプットも見てとれる仕上がりに「可愛いのは好きだけどわたしの好きだったアドレスくんは…いずこへ…」とすこし切ない気持ちになったが、気を取り直して新型のアドレス125と向き合いしっかり堪能するとしよう!
シート高770mmのアドレス125の足つき性は、158cmのわたしで画像の通り
シート高770mmのアドレス125の足つき性は、158cmのわたしで画像の通り
シートの高さは低く感じ、画像の見た目よりしっかりと着地ができる感覚。ハンドルの位置が少し高く感じたから、それが人によってはその乗車姿勢が良くも悪くも捉えられそうで検討している人は跨ってから購入した方が良さそう。
では早速、エンジンスタート!
キーを捻ると、メーターの枠にブルーからグリーンへとカラーグラデーション演出が入るのだが、これはどうやらエコドライブ状況を知ることの出来るイルミネーションインジケーターのようだ。視認性もよく視覚でエコドライブを実感できるのはワクワクする。この日は日が高い日中の撮影だったので、日が暮れたらもっと綺麗に見えそうでそれも購入者の楽しみかも。
走り出しはとても軽やかで可愛らしいボディには似つかわない機械的なエンジン音
走り出しはとても軽やかで可愛らしいボディには似つかわない機械的なエンジン音
コーナリングでもハンドルはブレることなく思い通りのラインにしっかり被せてくれる
コーナリングでもハンドルはブレることなく思い通りのラインにしっかり被せてくれる
走り出しの軽やかさで一瞬頼りなくも感じたが、それもすぐに払拭された。安定した速度域ではパワー的に過不足なく快適な走行に変わった。コーナリングでもハンドルはブレることなくライダーの乗りたいラインにしっかり被せてくれるレスポンスがある。
乗り心地は力強さがあって乗り手を運んでくれるというより、乗り手に寄り添って共同作業で一緒に進んでくれるという印象だったな。
好きになったポイントはテールに付いている給油口
好きになったポイントはテールに付いている給油口
わたしが新型アドレス125で好きになったポイントはテールに付いている給油口。大体のスクーターは、足元付近かシート下に付いていることが多いと思うけど、あえてお尻にわかりやすく設置するところにもうさぎの尻尾のような面影を感じてチャームポイントになっていて可愛い。
ヘッドライトもとっても品があって、ゴージャスにみえる
ヘッドライトもとっても品があって、ゴージャスにみえる
それからヘッドライトもとっても品があって、実車はよりゴージャスにみえた。リフレクターのデザインは、折り目のあるプリーツスカートがヒラついているようなカタチでLEDが直接見えない仕様になっていて、小粋なワンポイント加減は心をくすぐってくれるよね。
三角マークの秘密
ここで余談なんだけど、アドレス125ccを見ていて普段は気付かない部分に気付いたわたし。いつもこんなマークあったっけなぁとサンカクのマークが気になった。これがなんの意味を示しているのかみんなは知ってる?
サンカクのマークは、50ccと125ccを識別するために付いているんだって
実はこれ、外観では分かりずらい50ccと125ccを識別するために付いているんだって。ナンバープレートでも識別は出来るようになっているもののパッと見て分かりやすいようにメーカー側が付け始めたみたい。ちなみに、このマークが付いていなくても道路交通法に触れることはないから、カスタムや塗装をする際など故意に剥がしても問題ないそうだよ。
少し脱線したけど、特に女性は可愛いものがだいすきだと思う。だけど一般的な感覚で言えば可愛いだけで選ぶには高価なお買い物だよね。バイクって。特にスクーターに関して言えば、機能性、実用性も伴わないと中々選びにくいものだと思う。
便利な装備が盛りだくさん
そんななか、アドレス125の燃費はリッターあたり53.8kmの走行が可能!燃料タンクの総容量5Lと掛け合わせると、計算上の走行可能距離は269kmに。東京駅から福島の郡山市まで無給油で行けちゃうのすごくない?
5V2AのUSB充電ソケットが標準装備
5V2AのUSB充電ソケットが標準装備
その他には、5V2AのUSB充電ソケットが標準装備で、左側には500mlのペットボトルが入るラック。シート下収納はヘルメットの大きさによっては入らないものもあるから要確認だけど、必要十分な収納サイズ。もし入らなくてもヘルメットホルダーが2つ付いているから降車後荷物にならないのが気楽でいいよね!
ハンドル下には買い物に便利なフロントフックと、足元には折りたたみ式ホルダーも装備されてる
ハンドル下には買い物に便利なフロントフックと、足元には折りたたみ式ホルダーも装備されてる
ハンドル下には買い物に便利なフロントフックと、足元には折りたたみ式ホルダーも装備されていて実用性充分だし、キーシャッターも付いているからバイクから離れても安心!
カラーリングは4色展開で、わたしのオススメはダークグリーニッシュブルーメタリックかな。深みのある青が煌びやかでかっこいいよね。
アドレス125は、27万3900円(税込)と手が届きやすい価格帯に設定されている
アドレス125は、27万3900円(税込)と手が届きやすい価格帯に設定されている
金額は税込価格27万3900円と手が届きやすい価格帯なので、品のある可愛らしいバイクが欲しい人にはアドレス125も検討の内に入れてもいいかもしれないね。
ということで本日はここまで。
年末にもう一本、総集編の記事を出すからみなさまお楽しみに(どんな内容にしようかな~)!