●人気のアウトフレームをブラッシュアップ
スノーピークより新型テント「ランドネスト」が発表された。
3本のアーチで構成するトンネル型テントとヘキサタープをセットにした「エントリーパック TT」の登場から5年を経た新作エントリーモデルだ。
【画像】工夫がいっぱい! スノーピーク5年ぶりの新作テントを見る(5枚)
「ランドネスト」は3本のフレームを用いたアウトフレーム構造で、逆Y字型の中央フレームと前後2本のCフレームを組み合わせることで広い空間を生み出している。もっとも「エントリーパック TT」同様の”アウトフレーム+トンネル型”で中央を逆Y字にした構造、と言うほうがわかりやすいだろう。
「初めてのテントはどこにフレームを通したらいいのか迷いますが、アウトフレーム構造でその不安がありません。それに前後対象なので、広げたときに前後がわからない、インナーの取り付け位置を間違えるということもありません」(スノーピーク)
進化しているのはそれだけではない。
「エントリーパック TT」をはじめとするトンネル型は設営しやすいけれど、設営しはじめてからの場所移動が面倒なのが難点だ。その点「ランドネスト」は中央フレームが逆Y字型で、Cフレームと同じ位置のグロメットに固定する。テントの裾をペグで固定する前に位置を微調整しやすいのだ。
また、フレームの先端がProシリーズと同じでくびれを持たせたグロメットから外れにくい形状なのもうれしい進化。
●安かろう、悪かろうではなく長く使えるものを
ほかの道具と調和するグレーのテント。従来の同社テントとは印象がガラリと変わる。また、設営しやすい前後・左右対称デザインのアウトフレーム構造。センターフレームを逆Y型とすることで移動させやすいのがいい
キャンプ人気の高まりとともに、多くのメーカーからテントが登場している。安くて手に入れやすいテントはキャンプ初心者の味方となるが、破損しやすいものではキャンプの思い出を損ないかねない。
「テントはそうそう買い換えるものではありません。安かろう悪かろうではなく、エントリーモデルの求めやすい価格であっても長く使っていただけるように設計しています」(スノーピーク)
ランドネストドームはS、Mの2種類、タープは1種類。
なお、近年は原材料の高騰でコストを抑えるのにも苦労が尽きないわけだが、「ランドネスト」ではどのような工夫をしているのだろう?
「たとえば三角形の生地よりも、大きくて四角い生地が多いほど生地を無駄なく使えます。そういう風に生地を無駄なく使える構造としてコスト削減しています」(スノーピーク)
同社のヘキサタープは前方が幅広い6角形が特徴だが、同時発売の「ランドネスト タープセット」はポール、張り綱、ペグ付属で前後・左右対称デザイン。「ランドネスト」と組み合わせやすい曲線を描いているなどコストを抑えつつ、設営の手間を省いているのがスノーピークらしさと言える。
発売は「ランドネストドームM」が5月以降、「同S」は7月以降とのこと。楽しみに待ちたい。
●製品仕様
・価格(消費税込)
:ランドネストドームS/4万7080円(同M 5万1700円)
:ランドネスト タープセット/3万7400円