(写真=CAR and DRIVER)
この記事は2022年12月12日に「CAR and DRIVER」で公開された「クロスオーバーモデルのランボルギーニ・ウラカンが初公開。生産台数は1499台の限定」を一部編集し、転載したものです。
伊アウトモビリ・ランボルギーニは2022年11月30日(現地時間)、ウラカン・シリーズの全地形対応型全輪駆動スーパースポーツモデル「ウラカン・ステラート(Huracán Sterrato)」を、米国のマイアミで開催されたアート見本市「アート・バーゼル・イン・マイアミ・ビーチ2022」において初公開した。
今回発表されたウラカン・ステラートは、「オールテレーン・スーパースポーツカー」を標榜する、クロスオーバータイプの全地形対応型全輪駆動スーパースポーツモデル。BRAVE(勇敢)、AUTHENTIC(本物)、UNEXPECTED(予想外)というブランド理念のもと、アスファルトを離れて非舗装・ダートの路面でも最高の走りを楽しめる新ジャンルのスーパースポーツカーに仕立てている。
ちなみに、イタリア語のSterratoを日本語に訳すと「(地面を)掘り返した、掘削した」の意。今回の車名では、ダートやオフロードを掘り起こしながら走破するという意味が込められているようだ。
また、ボディプロテクションに加えて強化されたシルやリアディフューザー、頑丈なホイールアーチなどを配備する。さらに、フロント先端にはダートなどを走行した際の視界を確保する専用LED補助ライトを、リアフードにはスポーツスピリットを高めるだけでなく埃が多いトラックの走行時にきれいな空気をエンジンに流す専用エアインテークを装着した。
コクピットについては、ベース車と共通の“feel like a pilot”を踏襲したうえで、Verde Sterrato色のアルカンターラを配したダッシュボードやステアリング、チタン製のリアアーチ、4点式安全ハーネス、カーボンファイバー骨格バイシェルスポーツシートなどを専用装備。
また、タッチスクリーンには新しいグラフィックとオフロード走行に特化した機能を追加し、さらにメーターにはピッチロールインジケーター付きのデジタル傾斜計、コンパス、地理座標測定器、ステアリング角測定器を採用する。
なお、ウラカン・ステラートはランボルギーニ パーソナライゼーションプログラムのAd Personamによってエクステリアは350色から、またインテリアのレザーとアルカンターラは60色以上から選択可能である。
ミッドシップ配置のパワーユニットには、連続可変式吸排気カムシャフトを組み込んだ5,204cc・V型10気筒DOHCエンジンを搭載。圧縮比は12.7:1に設定し、最高出力は610hp/8,000rpm、最大トルクは560Nm/6500rpmを発生する。
オイル潤滑はドライサンプ方式。トランスミッションには専用セッティングのデュアルクラッチ7速LDFを組み合わせ、駆動機構には電子制御全輪駆動システム(Haldex gen.V)およびリア機械式セルフロッキングディファレンシャルを配備した。
パフォーマンス面では、最高速度が260km/h、0→100km/h加速が3.4秒を発揮する。また、LDVI(ランボルギーニ·ディナミカ·ヴェイコロ·インテグラータ)システムには「STRADA」および「SPORT」モードのほか、ダートでの走破性を高める専用キャリブレーションの「RALLY」モードを設定した。
なお、ウラカン・ステラートの生産台数は1,499台の限定で、製造は2023年2月から開始する予定である。
Writer:大貫直次郎
(提供:CAR and DRIVER)