2月18日、19日にパシフィコ横浜で開催された日本最大級のクラシックカーイベント『第14回 Nostalgic 2days 2023』(ノスタルジック2デイズ)。同展で、ピカピカの『トヨタMR2』を展示していたのは、Vintage Club by KINTO。KINTOといえば、トヨタが届ける新車のサブスクリプションサービスのことだが…。
「KINTOでは新車のサブスクをやっているんですが、このプロジェクトではビンテージカーの短期的なレンタルを行っています。台数にも限りがあるので、サブスクでできる規模ではないですね」(KINTO 総合企画部 堀田周佑さん)
「もともと弊社と、トヨタ自動車、それにトヨタ博物館の車のレストアをやっている新明工業さんとつながりがあるなかで、会社の枠組みを超えて旧車好きのメンバーが『車を楽しんで盛り上げていきたい』とスタートしたのが始まり。そういう経緯があるので、整備面での心配はなく、また保険にもしっかり入っているので、安心して利用いただけます」(同氏)
現在、『10ソアラ』『27レビン』『KPスターレット』『ダルマセリカ』『セリカリフトバック』『70スープラ』『MR2』という7台をラインアップ。価格は、8時間で2万円~とのことで、「意外とリーズナブルだね」と言われるそう。現在、これらの車が全国をキャラバンのように回っているが、うわさを聞き付けた人たちで予約はすぐに埋まるという。
意外かもしれませんが、次に多いのは20代。雑誌でしか見たことなかった車に乗れることがうれしいようで、お問い合わせをいただいています」(同氏)
このプロジェクトの意義を聞くと、「旧車の文化を広めつつ、車を楽しんでもらいたい」と同氏。そこには、先日行われた『東京オートサロン2023』で、トヨタが水素エンジン化、EV化した名車『AE86』を発表した際、同社会長の豊田章男氏が発言した「トヨタはクルマ好きを誰ひとり置いていかない」という言葉に通じる思いを感じる。
「そうですね。新車のサブスクもやりつつ、旧車の体験もできれば、その体現ができるかなと思います」(同氏)。