アウディ初のコンパクト電動SUV『Q4 e-tron』 画像提供/アウディジャパン
自動車を作る“入口”が多様化し、バッテリーやソフトウエアを作る会社が参入。「100年に1度の自動車産業変革期」という自動車業界だが、そもそも「なぜ今、EVなのか?」というところから講義はスタート。
その大きな理由として、環境問題の深刻化のため自動車の排出する二酸化炭素を減らす「環境問題への取り組み」、化石燃料に依存する供給体制など「エネルギー問題への対応」という2つについて説明。これとともに、バッテリー技術の進歩による後続距離の延長など「技術革新の進展」、EV導入を促進する政策やインフラ整備への支援など「政策推進」が、EV急成長を後押ししていることを解説した。
また後半では、“EVの基礎知識”ついての講義を実施。BEVと、HEV(Hybrid Electric Vehicle=ハイブリッドカー)の内部の仕組みから、それぞれどのような形でエネルギーが伝わっているのかなどを、図解を用いて分かりやすく説明。
これに関連して、EVやスマートフォンで使われているリチウムイオンバッテリーの特性から、使い続けるとバッテリーの減りが早くなることついても言及。その原因として、充電を100%までフルですることがバッテリーに負荷をかけること、充電残量10%以下にすることがバッテリーの劣化につながることを明かした。そして、必要な時以外はフル充電にしないこと、充電残量を一桁%にしないことが、それらを防ぐ方法であると説明した。
座学を終えた後は、アウディのBEVの実車を見ながら、急速充電のやり方や、インフラの状況などをレクチャー。その後、アウディのBEVに試乗し、BEVの最大の特徴である圧倒的な加速力を体感。一般的なガソリンエンジンの車とは異なる感覚に、驚く人も多かった。