ヴィクトリア&デビッド・ベッカム一家
世界で最も美しく、成功したカップルと言えばヴィクトリア&デビッド・ベッカム夫妻があげられるだろう。二人とも素晴らしいキャリアを築き、美しい4人の子供たちをもうけ、セレブ界きっての仲良し家族としても有名だ。しかし、全てが順調だった訳ではない。困難に直面した時もあった。
最も深刻だった家族の試練
一家が直面した最も大きな試練のひとつは、息子ロメオの体調不良だった。今回はヴィクトリア&デビッド・ベッカム夫妻を襲った試練と克服の軌跡をおっていこう。
何度も病院に通ったロメオ・ベッカム
2002年から2006年にかけて、ヴィクトリアは幼い息子ロメオを連れ、幾度となく緊急で病院に駆け付けなければならなかった。さらに悪いことに、スポットライトを浴び、常にパパラッチされる一家の生活は、ロメオの病状を悪化させるばかりだった。
息子を守るため病状を公表
どこへ行っても一家の写真を撮るためのパパラッチに追い掛け回され、常にロメオは危険にさらされていた。そこで、ヴィクトリアは息子の健康状態を公表せざるを得なくなった。
きっかけとなったカメラマンとの衝突
フラッシュの光
ロメオはフラッシュを怖がり、興奮状態になってしまった。フラッシュから目を守るために乱暴に顔を覆い、ヴィクトリアも息子を守ってすぐに車の中へ連れて行った。
パパラッチに向かって叫んだヴィクトリア
デジタルメディアパブリッシャーの「ポップシュガー」によると、幼いロメオは車内に入ると悲鳴を上げて発作のような症状を起こしたという。カメラマンが車内にまでカメラを入れたためだ。当時32歳だったヴィクトリアは幼い息子をかばい、そのカメラマンに向かって「彼を放っておいて」と叫んだ。
「彼はてんかんを患っています」
『ピープル』誌によると、ヴィクトリアはカメラマンたちに怒ってこう伝えた: 「彼はてんかん持ちなの……フラッシュによっててんかんの発作を起こしてしまうの……そんなことしないで」この事件は世間の注目を浴びたが、切実な理由があることが判明し立ち消えとなった。ヴィクトリアは息子を守ろうとしただけだったのだ。
ロメオとサングラス
「ポップシュガー」によると、ロメオがてんかんの治療を受け、必要な薬を服用していたとしても、依然としてフラッシュ撮影によって生命を脅かす発作を引き起こす可能性があるという。そのため、ベッカム夫妻は息子のてんかんについて発言せざるを得なかったのだ。
写真:romeobeckham@instagram
ロメオへのフラッシュ撮影禁止を促す
この事件をうけ、ロメオの写真を撮ろうとしていたサイト「Splash News」のオーナー、ケビン・スミスは「子どもの命を危険にさらす価値のある写真など存在しません。ロメオがてんかんを患っていることがわかった今、私はどのカメラマンにもロメオのフラッシュ撮影を許可するつもりはありません。これは絶対に正しいことだと思うので、他の会社も追随することを願っています」
写真: romeobeckham@instagram
4番目に多い神経疾患
非営利団体の「CURE Epilepsy」によると、約6500万人がてんかんを患っており、世界で4番目に多い神経疾患だという。てんかんは、あらゆる年齢層の人が発症し、数種類の発作を引き起こす。
生涯にわたって薬を服用
この神経疾患は、発作が起きたときに安全な位置や場所にいないと、骨折や打撲などの身体的損傷につながる恐れがある。そして多くの患者は、一生薬を飲み続けなければならない。
人生の妨げとはならなかったてんかん
ロメオの場合、病状はコントロールされているようで、てんかんによって人生を阻まれることはなかった。幼い頃から多くのことを成し遂げているが、2014年にはバーバリーのクリスマスキャンペーンモデルに初めて起用され、世界中のバーバリーの売上を押し上げた。ロメオは現在もモデル業を楽しんでいる。
いつも活発な子供だったロメオ
プロテニス選手を目指すかに見えたロメオ
ロメオのてんかんは、元サッカー選手の父デビッド・ベッカムのようにスポーツを楽しむことの妨げとはならなかった。一時期、プロテニス選手を目指しているかとみえたが、結局は父と同じ道を進むことにしたらしい。
最終的にサッカーを選択
ロメオ・ベッカムはもう小さな子供ではない。すでに20代前半で、身長180cmの父デビッドよりもさらに背が高い。そして2021年9月、ロメオはアメリカのサッカーリーグ1に属するフォート・ローダーデールCFと正式に契約した。それまではインテル・マイアミでトレーニングを受けていた。
プロサッカー選手となったロメオ
2021年9月19日、ロメオはプロサッカー界にデビューし、ハーヴィー・ネヴィルと共にプレーした。ハーヴィーはデビッド・ベッカムの元チームメイト、フィル・ネヴィルの息子で、2人はマンチェスター・ユナイテッドで一緒にプレーしていた。
サッカー界でのキャリアを順調に積むロメオ
2023年1月、ロメオはMLSネクスト・プロのインテル・マイアミCFのセカンドチームからプレミアリーグのブレントフォードFCのBチームにローン移籍、期間は2023年シーズン終了までとクラブから発表された。
今後も安泰……?
いずれにせよ、両親のサポートと保護のおかげで、ロメオは素晴らしい人生を送ることができ、今後の活躍も期待されている。