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【人気モデル研究】BEV作りの優位性を実感。日産アリアの課題は生産体制か!?

amazon, 【人気モデル研究】bev作りの優位性を実感。日産アリアの課題は生産体制か!?

(写真=CAR and DRIVER)

この記事は2023年7月10日に「CAR and DRIVER」で公開された「【人気モデル研究】BEV作りの優位性を実感。日産アリアの課題は生産体制か!?」を一部編集し、転載したものです。

■質感にもこだわった走り。電費も優秀。BEVの魅力が凝縮している!

日産アリアB6(2WD) 価格:532万円

総合評価/82点

CDテストモード電費/8.1km/kWh

アリアは日産BEVのフラッグシップである。ボディサイズは全長×全幅×全高4595×1850×1655mm。北米や中国向けにはワイドトレッド版も用意されているが、日本仕様がこのサイズにとどめられたことは大いに歓迎したい。

外からもいかにも広そうに見える車内は実際にも広々としている。とくに後席の余裕はかなりのレベル。大きなガラスルーフが開放感をより高めている。先進的でありながらリビングのような居心地のよさを感じさせる雰囲気は独特だ。

走りは極めて滑らかで静か。日産のBEVの中でも、アリアはひときわ洗練された印象を受ける。テスト車のB6は218psのモーターを搭載した2WDモデルだった。アクセルを踏み込んだときの応答感が心地いい。走り系のモードを選択してアクセルを素早く操作した際に、他車では大なり小なり衝撃を感じるが、アリアにはそれがない。それでいて力強さが味わえるよう絶妙にチューニングにされている。このあたりが個性だ。

静粛性は十分すぎるほど対策されていて、電気系のノイズが気になることもない。アクセルだけで走行できる「e-Pedal」は、人間の感覚にマッチした制御に進化。低速域でも扱いやすい。BEVに豊富な経験を持つ日産らしい。走り味は、車両重量のわりに軽快で、大きさを感じさせない。ロールは抑えられ、ステアリングフィールもスッキリとしている。

車線変更支援やハンズオフ走行、リモート駐車までも実現したプロパイロット2.0を設定。Amazon Alexaを対話型インターフェイスにいちはやく導入するなど、日産の「インテリジェントモビリティ」の急先鋒的な存在でもある。

■Brief Comment

アリアは、動力性能の評価が高かった。絶対的なパフォーマンス以上に印象的だったのは、その「質」の高さ。BEVならではのスムーズさに加え、作り込みの巧みさに感心した。電費もいい。実走電費は予想を超えていた。アリアで初出しとなったパワートレインの実力はなかなかだ。静粛性も申し分ない。気になった点は、やや高めのシート設定。座面を最下端にしても、頭の斜め前にはフロントスクリーンが迫ってくる。

■日産アリア主要諸元

グレード=B6(2WD)

価格=539万円

全長×全幅×全高=4595×1850×1655mm

ホイールベース=2775mm

車重=1920kg

モーター最高出力=160kW(218ps)

モーター最大トルク=300Nm(30.6kgm)

WLTCモードEV走行換算距離=470km

駆動用バッテリー総電力量=66kWh

駆動方式=2WD

■フォトギャラリー

Writer:岡本幸一郎、Photo:山上博也

(提供:CAR and DRIVER)

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