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フォルクスワーゲンの新・電動フラッグシップワゴン 新型「ID.7ツアラー」欧州で先行販売を開始 気になる価格は?

航続距離最大607kmの「ID.7ツアラーPro」が約5.5万ユーロから

 独フォルクスワーゲン(VW)は2024年3月7日、欧州市場にて新型「ID.7 Tourer(ID.7ツアラー)」の先行販売を開始しました。

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欧州市場で先行販売が開始されたVW新型「ID.7ツアラー」

【画像】VWの新型電動ワゴン「ID.7ツアラー」を写真で見る(21枚)

 新型ID.7ツアラーは、2023年4月に登場したVW「ID.シリーズ」のフラッグシップセダン「ID.7」をベースにしたツーリングワゴンモデルで、2024年2月19日に世界初公開されました。

 全長4961mm×全幅1862mm×全高1536mm、ホイールベースは2971mmというミドルサイズの電気自動車(EV)で、VW初の全電気式エステートモデルとなります。

 現在VWは、ミドルクラスのラインアップを充実させていますが、新型「ID.7セダン」、新型「パサート」新型「ティグアン」に続き4番目の新型ミドルサイズモデルです。

 VWは60年以上にわたり「ヴァリアント」や「シューティングブレーク(アルテオン)」という名前でワゴンモデルを展開、世界でもっともワゴンモデルを販売しているメーカーのひとつとなっていますが、新たに登場するモデルは「ツアラー」というネーミングが採用されます。

 VWではこのアッパーミッドサイズクラスのワゴンモデルに新型「パサート ヴァリアント」、そしてスポーティな「アルテオン シューティングブレーク」を投入していますが、今回登場した新型ID.7ツアラーと相互に補完しあい、内燃機関(ICE)モデルからEV航続距離が100km以上となるプラグインハイブリッド(PHEV)、そしてEVと、すべての駆動タイプをカバーします。

 新型ID.7ツアラーのリアデザインは、新型パサートの伝統的なエステートなデザインと、アルテオンのようなダイナミックなシューティングブレークのデザインを融合したものとなっています。

 荷室容量も通常時605リッター、後席背もたれを倒すと最大1714リッターと十分な広さを誇ります。2023年9月に欧州でフルモデルチェンジされ世界初公開された、9代目となる新型「パサートヴァリアント」にも匹敵する荷室容量を確保しているのが特徴です。

 今回欧州で先行販売が開始されたのは、286馬力(210kW)のモーターと77kWhのバッテリーを備えた「ID.7ツアラーPro」です。

 ID.7ツアラーProのWLTP航続距離は最大607kmで、最高速度は180km/h。最大175kWの急速充電に対応し、これを用いるとバッテリーを10%から80%までおよそ28分で充電することが可能です。

 ID.7ツアラーProの車両価格は5万4795ユーロ(日本円で約888万円。ドイツの付加価値税VAT19%込)となっています。

 このグレードには2ゾーン オートエアコンやApple CarPlayおよびAndroid Autoのワイヤレス接続に対応したインフォテイメントシステム(15インチタッチスクリーン)、ARヘッドアップディスプレイなどが標準装備されています。

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 新型ID.7ツアラーは、ドイツ北部のエムデンにあるフォルクスワーゲン工場で生産されます。日本への導入時期など詳細は未定です。

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