商用バンなのに「めちゃ上質」! 斬新モデル初公開 ホンダは2024年4月18日、新型の軽商用バン「N-VAN」の改良モデルを発表し、翌19日より販売を開始しました。 今回の改良と同時に、従来の商用バンの常識を超える「上質なインテリア」を採用したモデルも登場し、注目を集めそうです。 かつてなく上質な「軽商用バン」ホンダから登場! かつてなく上質な「軽商用バン」ホンダから登場! ホンダのN-VANは、同社が展開する「N」シリーズ初の商用向けラインナップとして、2018年7月に発売された軽商用バンです。 ホンダ独自の低床なFFプラットフォームを採用し、さらに助手席側のBピラーを無くすなど、業務での使用に対応するため積載性や積載量を意識したパッケージとなっているほか、助手席からテールゲートまで床面をフラットにすることで長物の積載が可能。 【画像】商用バンでも「豪華」! これがホンダ「新型軽バン」です!(76枚) この使い勝手の良い大容量の荷室空間は、ビジネス用としての利便性の高さだけでなく趣味用のセカンドカーとしての人気を獲得し、一般ユーザーからも高い支持を受けています。 そんなN-VANに、今回新タイプとして追加された特別仕様車が「STYLE+ NATURE(スタイルプラスネイチャー)」です。 このSTYLE+ NATUREは、「FUN」グレードをベースとしながらインテリアにブラック×カーキの内装色を採用し、商用バンとは思えない上質な車内空間を実現している点が特徴。 ホンダは同車について「自然と調和するナチュラルな室内空間」と説明し、ハンドルやインパネ、エアコン吹き出し口、ドアトリム、前後シートに、共通したカーキ色を用いることで、統一感の高さとともにアウトドアでも映える雰囲気としました。 また、ジャージー素材のシート表皮で快適な移動時間も実現したほか、エクステリアにはマットブラック&ピアノブラック調で艶やかに装飾したフロントグリルやドアハンドル、さらに専用ホイールキャップとリアライセンスガーニッシュを装着し、精悍な外装を演出しています。 搭載するパワーユニットは、ベースのFUNグレード同様に660ccの自然吸気エンジンで、全モデルでFFと4WDが選択可能。 ...
トヨタでもBMWでもない、今年の「2024 カー・デザイン・アワード」の勝者は? モビリティ技術だけでなく、デザインにおいても国際的な評価を高めているのが「Hyundai Motor Group」だ。 「Hyundai Motor Group」は、全世界の工業製品等を対象に優れたデザインを選定する「2024 iFデザインアワード」で31製品が受賞する快挙を見せたが、今回はグループ傘下のKIAが「2024 カー・デザイン・アワード」を受賞する栄誉に輝いた。 引用:「2024 カー・デザイン・アワード」 「カー・デザイン・アワード」はイタリアの雑誌「Auto&Design」が1984年に創設した賞で、毎年自動車デザインの進歩に大きく貢献したプロジェクトを選定して授賞式を開催している。 「Concept Cars」、「Production Cars」、「Brand Design Language」の3つのカテゴリーがあり、KIAは「Brand Design Language」部門で、TOYOTAやBMWなどを抑えて受賞した。 ...
配線不要で設置3秒!新型車用ドライブレコーダーの予約販売スタート 昌騰有限会社が運営するMAXWINブランドから、新しい車用ドライブレコーダー「MF-BDVR003C」が登場。誰でも簡単に取り付け可能で、全自動の操作で録画を開始します。今すぐECショップで予約販売が始まっています。 製品の特長と利便性 この新しいドライブレコーダーは、複雑な配線や設置作業が不要で、簡単に取り付けられます。スマート感知センサーが搭載されており、カメラをマウントに装着するだけで自動的に電源が入り、録画が開始されます。手のひらサイズの一体型デザインで、フルHDの高画質録画が可能です。また、Wi-Fi機能と専用スマホアプリを通じて遠隔操作や映像の確認、ダウンロードが行えます。 技術仕様と安全機能 「MF-BDVR003C」は、200万画素のCMOSセンサーと広角120°のレンズを備え、明瞭な画像を提供します。内蔵された2000mAhの大容量バッテリーにより、最大7時間の連続録画が可能です。また、Gセンサーが搭載されており、事故や転倒を検知すると、自動的に重要な映像を保護する機能があります。さらに、全国のLED信号機に対応し、消灯状態での記録がないようフレームレートを調整しています。 まとめ 昌騰有限会社の「MF-BDVR003C」は、配線不要で設置が簡単なため、車やバイクの多台保有者やカー用品の取り付けが苦手な方に最適です。今すぐECショップで予約が可能で、誰でも簡単に高画質なドライブレコーディングを楽しむことができます。 関連リンク: ・Amazon: 購入ページへ ・楽天市場: 購入ページへ ・Yahoo!ショッピング: 購入ページへ
(ブルームバーグ): 電気自動車(EV)メーカー、米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の部下たちは混乱に慣れている。厳しい目標を設定し、しばしば突然方向転換する経営者の下で働くということはそういうことだ。伝記作家はマスク氏の激しい気分を「悪魔モード」と表現している。 しかし、そうしたテスラ基準からみても、今年は手に負えない状況だ。販売不振や混乱した製品開発方針、追加値下げを受け、株価は40%余り下落した。かつて中国EV市場で圧倒的な強さを誇ったテスラの地位は脅かされている。モディ首相との会談も予定していたインド訪問は投資発表が期待されていたが、直前になって延期された。その間、取締役会は1月に判事が無効判断を下したマスク氏への560億ドル(約8兆6600億円)の報酬を復活させようとしている。 23日の決算発表では、テスラは営業利益の40%減少と4年ぶりの減収を報告する見込み。マスク氏は同社として過去最大のレイオフを命じ、「ロボタクシー」と呼ばれる次世代の自動運転車コンセプトに会社の将来を賭けた。CEOの指示について知る複数の関係者らは、マスク氏が推進を目指す見直しに不安を感じていると匿名で話している。 Tesla’s Sales Slide | Revenue is expected to drop for the first time in years 自動運転タクシーサービスの構想は、少なくとも8年前からテスラの周りで浮上していたが、同社はまだ必要なインフラの多くを立ち上げておらず、公道でのテスト走行で規制当局の承認も得ていない。価格を2万5000ドルに抑えた大衆車の投入計画は、多くの投資家(そして一部の内部関係者)が同社の将来にとって極めて重要だと考え推進しようとしているが、マスク氏は当分の間、先送りすることとした。 ...
クルマ業界の視点と一般の現実 若者のクルマ離れが進んでいる――。もう聞き飽きたフレーズである。日本全体を見れば確かにそうかもしれない。しかし、筆者(泉圭一郎、自動車業界ウォッチャー)の周りの人たちはそうではない気がする。 【画像】えっ…! これが日本の「運転免許者数」です(計18枚) 18歳になるとすぐに運転免許を取得する人も多いし、マイカーを持っていなくても実家のクルマを喜々として運転しているケースも多いし、SNSでも関連投稿は多い。ただ、情報源として雑誌を求める人が減っているのではないか、とは感じる。 さて、若者のクルマ離れは本当に進んでいるのだろうか。だとしたら、中高年はどうなのか。この問題を振り返ってみたい。 自動車販売、増減の波 クルマのある風景(画像:写真AC) まず、現在日本で販売されている新車と中古車の台数を確認してみよう。 普通車の販売統計データを公表している日本自動車販売協会連合会と、同じく軽自動車の販売統計データを公表している全国軽自動車協会連合会によると、2024年2月のデータは、新車が34万4820台、中古車は55万1691台だった。 前者は前年同月比80.8%の大幅減となったが、これはコロナ禍にともなう生産遅れの影響である。一方、中古車販売台数は前年同月比107%と微増で、新車を買えない層が高年式の中古車を選んだことがうかがえる。 クルマの販売台数は減少傾向にあるが、年ごとのデータを見ると、増減している。これが日本の自動車市場の現状なのである。 MT車人気、高年層が選ぶ理由 では、日本人は世代別にどのようなクルマを好むのだろうか。明確なデータがあるわけではないので、あくまで筆者の実体験とインターネットなどによる個人的な印象であることをお断りしておく。 第一のグループは高年層である。年齢的には60代以上である。いわゆるバブル時代を30代で経験した世代であり、クルマに対する思い入れもそれなりに深い。そのため、“ついの1台”としてスポーツカーを選ぶことが多い。この世代に人気の高いクルマといえば、マツダ・ロードスターにほかならない。 現行モデル、いわゆるNDロードスターは2015年に発売された。発売から約9年が経過している。それなのに、販売台数が減る気配はない。むしろ、近年は販売台数が伸びているといっていい。具体的な数字を挙げると、2023年10月までの販売台数は約5万6000台、2015年から2023年までで最も売れた年と台数は2022年の9567台である。 ちなみに、現時点で判明しているユーザーの年齢分布は、50代以上が約25%となっている。これを40代以上に広げると70%を超える。まさに中高年層に人気のクルマということになる。 また、ソフトトップモデルの8割以上がMT車であり、AT車が増えているリトラクタブル・ハードトップモデルでも約半数がMT車である。このような内容は他の車種ではほとんど見られない。 30~40代はクロスオーバーSUVが主流 一方、30~40代はどうか。この世代は、免許取得当時はAT限定免許やハイブリッドモデルが主流だったこともあり、現在のクロスオーバースポーツタイプ多目的車(SUV)人気のクルマ嗜好の中核を担っている世代でもある。クルマ好きといっても、マニアは少数派で、キャンプやドライブなど、クルマを使ったレジャーに熱中している。 ...
(ブルームバーグ): 電気自動車(EV)メーカーの米テスラが週末に中国で値下げに踏み切ったことで、同国での価格競争が新たな局面を迎える恐れがでてきた。中国の理想汽車は新モデルでの現金割り戻しと値引きで即座に対抗した。 理想汽車は22日、ラインアップ全体で約6-7%の値下げを発表。5人乗りスポーツタイプ多目的車(SUV)「L7」の価格は30万1800元(約645万円)からとした。注文済みだが納車されていない顧客にも新価格を適用する。2024年モデルの既存オーナーには現金で割り戻しする。同社の株価は香港市場で一時6.9%下落した。 テスラは1-3月(第1四半期)の販売不振で在庫が膨らんだことから、米国と中国、欧州で値下げした。中国では大きく改良された「モデル3」を従来の24万5900元から23万1900元に下げ、発売時の特別価格に戻した。「モデルY」は24万9900元に値引きし、少なくともこの5年間で最安値とした。 中国のEV価格戦争は、テスラが最初に値下げした22年後半から続いている。自動車メーカー各社が販売目標の達成に苦戦する中、競争は昨年を通じて激化。今年に入っても収まる兆しはほとんどなく、市場のリーダーである比亜迪(BYD)はハッチバック「海鴎(シーガル)」を1万ドル(約155万円)未満に値引きするなど、一部人気車種の価格を引き下げている。 EVs Drive Latest Round of China’s Auto Price War | Number of price-cut models this ...
2024年4月22日 予約受注開始 カイエンGTS:1868万円 カイエンGTSクーペ:1923万円 新型「カイエンGTS」 ポルシェジャパンは4月22日、新型「カイエンGTS」「カイエンGTSクーペ」の予約受注を開始した。最高出力500PSのV型8気筒ツインターボエンジンを搭載して、価格はカイエンGTSが1868万円、カイエンGTSクーペが1923万円。 ポルシェのGTSモデルは“グランツーリスモスポーツ”の略称で、ダイナミクスと長距離ドライブ性能をさらに高めたことを意味するモデル。ポルシェは2023年にフルモデルチェンジしたカイエンのモデルラインを、GTSモデルで完成させた。 カイエンGTSクーペ(左)、カイエンGTS(右) 新型カイエンGTSは、GTS専用シャシーと10mm低くなった車高などを採用して、オンロード性能の向上にシフト。ポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)とポルシェトルクベクトリングプラス(PTV Plus)を含むアダプティブエアサスペンションが標準装備。ポルシェトラクションマネジメント(PTM)やオプションのポルシェダイナミックシャシーコントロール(PDCC)など、すべてのシャシーコンポーネントと制御システムが、オンロードでの最適なパフォーマンスを実現するために特別に設計された。 搭載されるV型8気筒 4.0リッターツインターボエンジンは大幅な技術改良が施され、最高出力は先代モデルを30kW(40PS)上まわる368kW(500PS)、最大トルクは40Nm増の660Nm。最適化された8速ティプトロニックSトランスミッションは、スポーツモードとスポーツプラスモードでの応答時間とシフト時間を短縮し、走行性能を大幅に向上。新型カイエンGTSの0-100km/h加速タイムは4.4秒、最高速は275km/hに達する。 さらなる技術革新として、4WDのポルシェトラクションマネジメント(PTM)のトランスファーボックスが独立した水冷回路を備え、サーキットやワインディングロード走行の際に、継続的な耐荷重を安定させるとしている。
トヨタ新たな「ハイラックス GR SPORT」登場へ トヨタのスペイン法人は2024年4月15日、新型「ハイラックス」を発表しました。 トヨタ新型「ハイラックスGRスポーツ」 トヨタ新型「ハイラックスGRスポーツ」 トヨタのピックアップトラック「ハイラックス」は1968年に登場。現行モデルは2015年に登場した8代目で、今回はその改良型となります。 【画像】超カッコいい!? これが新型「ハイラックスGRS」です!(画像)(30枚以上) グレードが整理され、「VX」と「GRスポーツ」の2種類に。ダブルキャブ仕様のほか、VXにはエクストラキャブ(シングルキャブ+後方スペース)仕様が設定されます。 「GR」は、トヨタGAZOOレーシングが展開するスポーツカーブランドで、モータースポーツ活動で得た知見やノウハウをフィードバックしています。「GRスポーツ」はそのエントリーモデルです。 ハイラックス GRスポーツは、フロントバンパーやグリルを専用デザインとしたほか、専用のオーバーフェンダーを装着することで、より迫力のあるスタイルを実現しています。また、専用サスペンションにより悪路走破性も向上しています。 今回の改良では、地上高が20mm以上大きくなり、ブレーキディスクは17インチの新ディスクを採用。アプローチアングルは29度から30度に引き上げられています。 スタビライザーバーは軽量化され、アクセルはフロント・リアとも再設計されパフォーマンスと安定性が大幅向上しています。ショックアブソーバーはピストン半径46mmの単筒式で、前後のサスペンションはリーフスプリングを採用し、グリップ感や路面コントロール性が向上しています。 VXモデルは、ハンドルやシフトノブなどが革製になり、マニュアル仕様は廃止。運転席はシート高さが調整可能となりました。ミラーが電動式になり、リアビューカメラやタイヤ空気圧モニタリングシステムなども新採用となっています。 また、安全性能も最新の「Toyota Safety Sense 2.5」による各種運転支援システムが備わっています。 ...
「こんなクルマがあったらもっと良い」を具現化! モーターショーやオートサロンといったクルマのイベントでは、各自動車メーカーがさまざまな新型車やコンセプトカー、カスタムカーを発表し、話題を集めます。 なかでも東京オートサロンでは、市販車にユニークなカスタマイズを施したモデルが出展されることも多く、来場者を楽しませてくれます。 本格四駆&ピックアップになった「ヴェゼル ギア」 本格四駆&ピックアップになった「ヴェゼル ギア」 ホンダ車の純正アクセサリーを開発するホンダアクセスは、初代「ヴェゼル」をワイルドなピックアップ仕様に仕立てた「ヴェゼル ギア」を「東京オートサロン2017」で公開しました。 【画像】「えっ…!」 これがピックアップになった「ヴェゼル」です! 画像を見る(30枚以上) ヴェゼル ギアは、ホンダアクセスの社員が有志で集まった「N lab.(エヌラボ)」が手掛けたモデルです。 カスタマイズカーの祭典である東京オートサロンに、有志による自発的な活動によりデザイン・具現化したモデルを展示することで、企画・製作したメンバーと来場者とのコミュニケーションを通じて「こんなクルマがあったらもっと良い」を追求したといいます。 従って、「あくまでも研究(学ぶ)への一助で、こうした取り組みを通じて、有志各人の自己研鑽を図る」ことを目的としていました。 そんなN lab.が「使い込んだ頼れる道具」をテーマに、SUVならではの使い勝手を高めてアクティブなシーンの相棒となるクルマをイメージしたのがヴェゼル ...
クラウン専門店「THE CROWN」で開催されたイベントとは トヨタは、4つの新型クラウンの世界観に触れる展示や特別な試乗体験を提供する「CROWN STYLE CARAVAN in THE CROWN」を実施しました。 新たなクラウンに触れられるイベントとは、どのようなものだったのでしょうか。 「CROWN STYLE CARAVAN in THE CROWN」で展示された「クラウンエステート(4WD PHEV/ネイビー×シルバー ※プロトタイプモデル)」 「CROWN STYLE CARAVAN ...
600馬力超えのレクサス「FRマシン」 2023年に映画も公開されたレースゲームシリーズ「グランツーリスモ」。本ゲームには、国内外の自動車メーカーからの協力を得て作られた架空のレーシングカーシリーズ「ビジョン グランツーリスモ」があります。 今回はレクサスが開発した「レクサス LF-LC GT “Vision Gran Turismo”」を紹介します。 600馬力超え! レクサス「LF-LC GT 600馬力超え! レクサス「LF-LC GT “Vision Gran Turismo”」 【画像】超カッコイイ! レクサス「和製スーパーマシン」を画像で見る(99枚) ...
FC3S型サバンナRX-7は1985~1991年までの間に約27万2000台を販売。そのスペシャルモデルが「アンフィニ」だ。専用設計パーツを多数装着し、多くのファンから愛されたが、当時所有していたBC編集部員がその思いの丈を吐露する! 文/ベストカー編集部・飯干俊作、写真/マツダ、ベストカー編集部 ■150万円で、突如スーパーカーを手に入れた! 1985年に登場した2代目FC型サバンナRX-7 つい最近、街中で程度極上と思われるFC3S型サバンナRX-7アンフィニを見た。かつての愛車だ。久しぶりに見て、いろんなことを思い出したので書き連ねてみたい。 FC3S型RX-7はSA型、FC型、FD型と3代続いたマツダロータリースポーツRX-7の2代目で、1985年から1992年まで販売された。 アンフィニというのはその特別仕様車で、1986年の「アンフィニ1」から1990年の「4」まで、ほぼ一年に一度のペースで登場していた2シーターの限定車だ。4世代で3300台を販売したとされる。 私が乗っていたのは最初の1型。ベストカー編集部の先輩が購入して乗っていたのを譲ってもらった。確か1990年頃で、相場よりかなり安く、150万円で売ってもらったのを覚えている。いい人だなぁ。 そこまでの車歴は大学時代に先輩に3万円で売ってもらったケンメリ(C110型)スカイライン、別の先輩にタダでもらったKP61型スターレット、実家で使わなくなった6代目(BF型)ファミリアというもの。 こうして並べてみると、昔は「先輩や実家からクルマを譲ってもらう」のがふつうだったんだなあと思う。若い世代にとって、クルマは回り巡ってくるもので、店で買うものではなかったということだ。今はどうなんでしょうね? 13B型2ロータリーエンジン それはさておき、それまでの車歴に比べると、RX-7アンフィニはスーパーカーみたいなもの。最高出力185ps/最大トルク25.0kgmの13B型2ロータリーターボエンジン、エンジンをフロントミドシップに搭載して理想的な前後重量配分を実現したFRレイアウト、何より2シーターというのがスペシャルだった。 ■「ダンボールでできているのか!?」その軽さが最高だった! FC3S型2代目RX-7の軽量さは大きな武器だったのだ!(写真は後期型) その走りをひと言に集約すると「すべてが軽かった」ということになる。このクルマに関しての記憶はいくつもあるのだが、ひとつ強烈なものがあって、それはポルシェ911(930型)の撮影に愛車のRX-7で行った時のこと。数時間、この911に乗って愛車に乗り替えたら、ボディ剛性のあまりの違いに驚愕したのだ。 心もとないなんてものではない。冗談ではなく、「俺のクルマ(RX-7)はダンボールでできている」と感じた。1980年代後半生まれのポルシェと国産スポーツカーのボディには天と地ほどの差があったのだ。 乗り替えた直後のネガティブな感情は強烈だったのだが、30分ほど走っていると、逆にその軽さ(軽薄さと言ってもいい)が心地よくなってきた。 FC型RX-7後期型のインテリア。硬派な雰囲気だ クラッチ、シフト、ステアリング、ボディのすべてが軽く、まったく気を遣わずに、歩いているように運転できる。その感覚がすごく楽しくなってきたのだ。 「戦車のようなポルシェ911」と「バイクのようなRX-7」。あの時の両車の違いは、そう表現するのが最も的確な気がする。個人差や走る場所によっての違いはあるだろうが、私には戦車よりバイクが何倍も楽しかったというわけだ。 ...
ハセガワでは各種カーモデルを1/24スケールで展開中! 2024年6月から7月にかけて発売される、限定生産アイテム3点をまとめてご紹介! ニッサン スカイライン 2000GT-R (KPGC110) “ディテールアップ バージョン” 「ニッサン スカイラインGT-R(KPGC110)」の1/24スケールキットが、精密感を高めるディテールアップパーツを追加した特別仕様で登場! ステンレス製エッチングパーツや、アルミ製挽き物が追加されます。ボディパーツカラーはシルバーです。 エッチング部品として、メーターパネル、エンブレム、キーホール、ワイパー、フロントグリル、ナンバープレートが付属します。またアルミ製挽きもの部品としてマフラーカッターが付属します。 DATA ニッサン スカイライン 2000GT-R (KPGC110) “ディテールアップ バージョン プラモデル 1/24スケール 発売元:ハセガワ ...
(ブルームバーグ): かつて名人位のプロ棋士を倒したことで一躍脚光を浴びた人工知能(AI)プログラム開発者が新たな分野に挑戦している。次の一手を繰り出した先は、人間エミュレーション(模倣)を狙った完全自動運転の電気自動車(EV)市場だ。 2017年に行われた対局で佐藤天彦叡王(当時)に勝った将棋AI「Ponanza(ポナンザ)」を開発した山本一成氏(38)は東京大学大学院を卒業後、AI企業のHEROZでエンジニアとして活躍し、21年にハンドルのない完全自動運転EVの開発・製造を行うTuring(チューリング、東京都品川区)を創業した。 同社は、スタートアップが設立前後に事業資金を集めるシードラウンドでみずほキャピタルやNTTドコモ・ベンチャーズなどから合計30億円を調達。事情に詳しい関係者によると、約150億円の企業価値があるという。 チューリングの挑戦は、自動運転やEVなど次世代モビリティの開発競争で後れを取る日本の自動車業界では野心的なものだ。 トヨタ自動車やホンダなど世界有数の自動車メーカーは、ガソリン車やハイブリッド車(HV)など内燃機関(エンジン)を活用した開発に長年注力してきたこともあり、日本勢が米テスラやイスラエルの自動運転技術開発会社であるモービルアイ・グローバルなど海外企業と完全自動運転における最先端のAI技術で対等に渡り合っているとは言い難い。 チューリング最高経営責任者(CEO)の山本氏はブルームバーグとのインタビューで、大きな挑戦を前に「できないという合理的な理由はない」とし、イーロン・マスク氏がゼロからEVメーカーのテスラを生み出したように、「われわれでもできるはずだ」と語った。 山本氏と最高技術責任者(CTO)の青木俊介氏が共同で立ち上げたチューリングは日本語や英語を含む複数言語に対応し、機械学習モデルの構造や方法を決めるパラメーター数が700億に達する独自の生成AIプログラム「Heron(ヘロン)」を開発。完全自動運転EVの心臓部として搭載される計画だ。 ヘロンを動かすための独自の半導体チップの開発にも取り組み、まずは25年末までに東京エリアでカメラとAIだけで30分以上走行できることを目指す。30年までに完全自動運転EVを完成させ、市場の需要動向次第では1万台の量産化を検討する可能性もある。山本氏によると、他の自動車メーカーにヘロンのライセンスを供与する方針だという。 また、チューリングではエンジニアが完全自動運転の実現のため、AIに全てを学習させるアプローチを採用していると山本氏は説明。自動運転向けAIの開発はこれまで、「人が出てきたら止まる」などのシナリオの書き込みを積み重ねていく方法が主流だったが、簡単な半面、複雑で突発的な事態には対処できない。こうした限界を超えるため、ヘロンは人間の認知能力に近い高度な判断レベルを追求しているという。 山本氏はかつて将棋AIが初めてプロ棋士を破った際、AIは時間をかければかけるほど、業界を超えてどんどん強くなっていくと記者団に語っていた。日本の自動運転技術の躍進に向け山本氏は今、日本にもわれわれのようなスタートアップが必要で、「すごく良いポジショニングに来ている」と話す。 とはいえ、日本の自動車メーカーも黙っておらず、自動運転技術の開発にかじを切っている。 トヨタは中国企業と連携してロボットタクシーサービスを開始し、ホンダは米ゼネラルモータースと共同で26年初めに東京で無人タクシーサービスを開始する計画。日産自動車も上海近郊の都市で地元企業と無人タクシーサービスを試験的に開始する予定で、今後は山本氏率いるスタートアップと大手が完全自動運転EVの実現に向け激しい火花を散らすことになる。 関連記事 テスラ株てこ入れ狙うマスク氏戦術か、自動運転タクシー発表に言及 AIは現時点で人間の仕事の大半を奪えず、費用対効果で劣る-研究 日産、国内で自動運転モビリティサービス事業化-2027年度開始目指す ホンダ、次世代EVを26年から投入へ-航続距離480キロ以上 完全自動運転車で日本出遅れ、閉鎖空間を低速走行-米中との差広がる –取材協力:日向貴彦. ...
22日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■いったんは自律反発狙いの買いが入りやすい ■日産自、24/3下方修正 営業利益 5300億円←6200億円 ■前場の注目材料:SUBARU、米AMDと次世代アイサイト開発で協業 ■いったんは自律反発狙いの買いが入りやすい22日の日本株市場は、前週の大幅な下落に対する自律反発狙いの動きが意識されそうだ。19日の米国市場は、NYダウが211ドル高、ナスダックは319ポイント安だった。イスラエルの対イラン報復攻撃が限定された規模でイランも損害はないと主張するなど、中東情勢の一段の緊迫化を警戒した売りが和らいだ。NYダウは主要企業決算への期待を受けた買いに、終日堅調に推移した。一方でネットフリックスの下落に押され、他のハイテク株に売りが広がるなか、ナスダックは下落した。シカゴ日経225先物は大阪比変わらずの37100円。円相場は1ドル154円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まることになりそうだ。先週の日経平均株価は1週間で2450円ほど下げており、いったんは自律反発狙いの買いが入りやすいだろう。ただし、米国ではハイテク株の弱い値動きが目立っており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の戻りの鈍さが意識されるなか、日経平均株価の重荷になりそうだ。 また、米国では決算に大きく振らされやすいなか、国内においても今週から決算発表が本格化する。自律反発狙いの買いが入ったとしても積極的な売買は手控えられやすく、決算を手掛かりとした個別対応に向かわせよう。また、ハイテク株への物色が手控えられるなか、ディフェンシブ株へのリスク回避的な物色に向かわせやすく、相対的にTOPIX型優位の展開が見込まれる。 また、日経平均株価は先週末の急落によって、75日線を明確に下放れてきた。一時36733円まで下げていたが、価格帯別出来高では36000円辺りでの商いが積み上がっている。同水準に接近する局面では持ち高調整の売りが強まりやすいと考えられ、よりリスク回避姿勢に向かわせる可能性があり、戻り待ち狙いのショートスタンスに向かわせそうである。 なお、前週末に決算を発表したところでは、ラピーヌ<8143>、ケミプロ化成<4960>、ひらまつ<2764>、WDI<3068>、ダイハツデイ<6023>、マルタイ<2919>、岩井コスモ<8707>、アビックス<7836>、中部飼料<2053>などの動向が注目される。 ■日産自、24/3下方修正 営業利益 5300億円←6200億円日産自<7201>は2024年3月期業績予想の修正を発表。売上高は13兆円から12兆6000億円、営業利益を6200億円から5300億円に下方修正した。販売台数が344万台と前回見通しから減少したことによるものと、インフレの影響などによるサプライヤーのコスト負担を軽減する取り組み等によるもの。 ■前場の注目材料・日経平均は上昇(38079.70、+117.90)・NYダウは上昇(37775.38、+22.07)・VIX指数は低下(18.00、-0.21)・米原油先物は上昇(82.73、+0.04)・米国のインフレ沈静化期待・東証による企業価値向上の要請・SUBARU<7270>米AMDと次世代アイサイト開発で協業・ホンダ<7267>ブラジルに1200億円投資、エタノール燃料活用のHV投入・クボタ<6326>一部鋳物部品から撤退、年内にも製鉄所・製紙向け・ソニーG<6758>米アポロと、米パラマウントの買収共同提案で協議・住友商事<8053>チリ社に出資、バイオ農薬中南米開拓・ロイヤルHD<8179>双日と、シンガポールに「ロイヤルホスト」、海外直営1号店・日産自<7201>世界販売苦戦、昨年度344万台に下方修正・パナソニックHD<6752>日産とパナソニックオートモーティブ、車と家電つなぐ新サービス・トヨタ自<7203>ダイハツ、全車種の出荷停止解除・アネスト岩田<6381>中国で真空ポンプ開発、大学と共同で・日本ガイシ<5333>アンモニアから水素精製、三菱重工と、膜分離式システム開発・HPCシステムズ<6597>社長・小野鉄平氏、和製ソフトを世界標準に・NEC<6701>MIXIのサービス基盤強化を支援、AWS専用線接続を活用・岡本硝子<7746>BツーC参入、ブランド新設、第1弾はユラグラス・北川鉄工所<6317>鹿島などと、CO2固定・吸収コンクリ実証、兵庫に製造設備・鹿島<1812>藻場再生技術を確立・三菱ケミカルG<4188>環境配慮+高品質の服に入門モデル・ダイセル<4202>ITRIと台湾新興支援、事業化へ協業探る・旭有機材<4216>現場発泡ウレタン開発、断熱材の薄肉化に貢献 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし ...
大型SUVのカスタマイズニーズの広がりに対応 トーヨータイヤは、SUV用タイヤブランド「OPEN COUNTRY(オープン カントリー)」シリーズにおいて「OPEN COUNTRY A/T III(オープンカントリー エーティースリー)」および「OPEN COUNTRY M/T(オープンカントリー エムティー)」のラインナップに新しいサイズを追加し、2024年4月18日に発売したと発表しました。 (左)オールテレーンタイヤ「OPEN COUNTRY A/T III」 (右)オフロード向けタイヤ「OPEN COUNTRY M/T」 (左)オールテレーンタイヤ「OPEN COUNTRY A/T ...
専用装備でめちゃオシャレに! ホンダは2024年4月19日、改良モデルの新型「N-VAN」を発売しました。 安全性能の向上とともに、新タイプ「STYLE+ NATURE(スタイルプラスネイチャー)」を設定しました。どのようなモデルなのでしょうか。 「N-VAN」改良新型に設定された「STYLE+ NATURE」 「N-VAN」改良新型に設定された「STYLE+ NATURE」 N-VANは2018年に登場した軽商用バンです。独自のFFプラットフォームにより、低くフラットな床による高い積載性や、助手席側のBピラーをなくした画期的な構造が人気を博しています。 【画像】超カッコイイ! これがホンダの「斬新軽バン」です! 画像で見る(30枚以上) また、ラインナップは商用向けのシンプルなグレードに加え、内外装のカラーリングに選択肢を増やしたカジュアルなタイプも設定するなど、一般ユーザーに向けたバリエーションも用意しています。 パワートレインは660ccの自然吸気エンジンとターボエンジンで、全モデルでFFと4WDを設定しています。トランスミッションは全車CVTを搭載し、自然吸気エンジン搭載車のみ6速MTも選択可能です。 今回実施された改良は、先進運転支援システム「ホンダ センシング」にペダルの踏み間違え時に加速を抑制する「急アクセル抑制機能」(FUNグレードのCVT車のみ)を採用。 またベースモデル「G」と中級モデル「L」の4WD車に、曇りや雨滴を取り除くヒーテッドドアミラーが追加され、使い勝手が向上しました。 エクステリアでは、最上級モデルでカジュアルに仕立てた「FUN」に、「オータムイエロー・パール」「ボタニカルグリーン・パール」の2色が追加されています。 そして、ラインナップにSTYLE+ ...
スタイリッシュな外観のチョイノリスクーター 株式会社アントレックスは、新型電動スクーター「MK114」の販売を開始しました。 電動原付スクーター「MK114」 電動原付スクーター「MK114」 出力350Wのモーターを搭載するMK114は、3〜4時間の充電で約25kmの航続距離を実現する原付一種区分の電動モデルです。 【画像】折りたたみ機構を備えた電動原付スクーター「MK114」を画像で見る(15枚) 折りたたみ機構を採用することで軽自動車の荷台にも積載できるMK114では、前後ディスクブレーキや液晶モニター、LEDヘッドライトを搭載。 本体重量も23kgと軽量な仕上がりとなっています。 電動原付スクーター「MK114」 MK114の価格(消費税10%込)は12万7600円で、早割予約特典割引を用いた場合は特別価格の8万8000円で購入できます。
今年40%下落したテスラ株、さらに下がる可能性がある理由 米電気自動車(EV)大手テスラの株価は米国時間4月19日、年初来の下落率が40%を超えるというまたも厳しい節目を迎えた。割安になっても、投資家が同社株に対してしばらくはかなり慎重になる理由はたくさんある。 販売済みのサイバートラック3878台すべてをリコール(回収・修理)することになり、同社株は19日に2%安の約147ドル(約2万2700円)となった。1%超の下げは6日連続で、2021年11月につけた史上最高値の400ドル超を65%下回っている。 同社株は昨年1月以降で最安となっているが、着実に下がっているのには多くの理由がある。 テスラは1月に売上、利益ともに予想を下回るという決算報告を発表して、悪夢のような1年のスタートを切った。そして第1四半期(1〜3月期)の販売台数は、市場予想の7%増を大幅に下回る前年同期比9%減。また、23日には第1四半期決算が発表されるが、ファクトセットがまとめたコンセンサス予想では売上高は前年同期比5%減、利益は42%減となっている。 悪いニュースはさておき、テスラ株が敬遠される理由は何なのだろうか。簡単にいうと、テスラはまだ成長株のように評価されているが、実際には成長しておらず、成長する見込みも当面ないことが挙げられる。 ひどい決算内容と業績予想の後でも、同社の評価は依然として多くの指標において他の上場企業よりはるかに高い。テスラの株価収益率(PER)は50倍を超えており、これはS&P500の中央値の約3倍だ。一方で、株式益利回り(企業の株価と過去1年間の1株当たりの利益を比較したもの)はS&P構成銘柄の中で422番目で、PEGレシオ(株価収益率を利益成長率で割ったもの)はS&Pに採用されている時価総額600億ドル(約9兆3000億円)以上の企業の中で最悪だ。 そのうえ、アナリストらはテスラの製品ロードマップは確実ではないと見ている。同社は自動運転技術に「全力」で取り組んでいるが、一方で待望の低価格EVは断念すると報じられた。これは、テスラが初期に多くの投資家を魅了した力強い収益の成長と、収入を生み出す能力を取り戻すのにしばらく時間がかかる可能性が高いことを意味する。コンセンサス予想では、過去最高益となった2022年の140億ドル(約2兆1600億円)の水準に近づくのは2026年になるとみている。 ウェブッシュ証券のアナリスト、ダン・アイブスは19日、「最高経営責任者(CEO)イーロン・マスクとテスラにとって正念場だ」と顧客へのメモに書いた。「長年のテスラ信奉者の多くが諦めている」とも指摘した。テスラに関して長らく強気な見方を示してきたアイブズがつけた300ドルという目標株価は、ファクトセットが追跡しているアナリストの中で最高値だ。 株がファンダメンタルズに比べて過大評価されるのは、賢い賭けだと市場が考える何らかの理由が反映されるからだ。要するに、テスラへの投資の要件はここ数カ月で変化したと専門家は考えている。当初、投資家らはテスラの根幹を成すEV事業に魅力を感じていたが、今では同社の人工知能(AI)分野での長期的な取り組みや、自動運転車を活用した野心的なロボタクシーサービスで同社が大躍進を遂げると信じる人にとって魅力的な投資先となっている。 テスラが資本を最大限活用しながら2015年に5万台だったEV販売台数を2023年には180万台へと増やしたことを考えれば、野望を実現できると考えるのはもっともだ。だが目標達成には多くの投資家が望むよりはるかに時間がかかる。例えば、ドイツ銀行のアナリストらはこのほど、ロボタクシー事業でテスラが2020年代末までに150億ドル(約2兆3200億円)の粗利益をあげる可能性があると予測したが、実現するには「技術、規制、運営面での重大な課題」を解決する必要があるとの見方を示した。 (forbes.com 原文)
日本の自動車メーカーはSDVに出遅れた、本当か 「EV出遅れ」「OTA出遅れ」「自動運転出遅れ」「水平分業出遅れ」などなどに続き、このところ静かなブームとなりつつあるのが、日本の「SDV出遅れ」論だ。何としてでもニッポン出遅れの材料を探し続けるその熱意には感服至極である。 要するに、SDVに出遅れた日本の自動車メーカーが、絶望的な窮地に陥(おちい)ると言わんばかりのことを記事にする媒体が現れて、新たなトレンドになりそうな気配がしているのだ。その一連の流れが筆者的には全く腑(ふ)に落ちないのである。 そもそも今までと比べてSDV出遅れ論がちょっと弱いのは、破壊的イノベーションとの結びつきが直感的にイメージしにくいという点にある。EV出遅れの時はスマホとガラケーをうまいこと当てはめて説明してきたわけだが、今回は話が難しすぎてそうそう簡単にはいかない。 しかも、そのSDVができるとクルマはどう進化するのかをきちんと定義して説明できる人がいない。なんとなく「SDVという未知の破壊的イノベーションがやってくるので対応しないとヤバい」という雰囲気優先の筋書きだ。SDVによって、価値あるユーザー体験として何がどう変わるのかがさっぱり分からない。それを具体的に伝える記事に出会ったことがないにもかかわらず、この世の終わりとばかりに警鐘を鳴らすところに大きな違和感がある。 ●SDVって一体何だ? まずはSDVって一体何だという話だ。SDVとは“Software Defined Vehicle”のことで、直訳すれば“ソフトウエアによって定義される自動車”という意味になる。これはまあどこにでも書いてある。検索さえできれば誰でもたどり着ける情報だ。 意訳するとどうなのかといえば、「これからはソフトウエアこそが大事で、ハードウエアの意味が失われる」というような言い方が多い。 これはちょっと微妙な説明で、どういう読み解きをするか次第の話になってくる。仮に「これまではソフトウエアを軽視し過ぎており、ハードしか競争領域と見なしてこなかった。これからは相対的にソフトウエアの重要度が上がる」という理解なら、その通りだと思う。 ただ、ハードの重要性が失われたという話だとすれば、それは違う。2年くらい前には、あの慎重居士のトヨタでさえ「ソフトウエアファースト」と言い出して、筆者はその技術発表会の質疑応答で異を唱えたことがある。「ソフトが重要になったからといってハードがどうでもよくなるわけじゃない。誤解を招く言い方だ」と。そのせいなのか、もともと内部でも疑義が持たれていたかは定かではないが、トヨタはソフトウエアファーストという言い方を取り下げた。 ソフトウエアファーストの例としてよく持ち出されるのはアップルのiPhoneだ。「OSのアップデートによってどんどん新しい機能が追加されていく。それこそがSoftware Definedの世界である」。そう説明される。ああ、なるほどねと思う人もいるかもしれない。 しかし、考えてもみてほしい。そのアップルは毎年毎年新型のiPhoneを発表する。なぜソフトウエアで新しい機能が追加されるというのに、頻繁に新しいハードウエアを出さなければいけないのだろう。ソフトウエアがハードウエアを制御するものである以上、ハードとソフトはあくまでも一対両輪の関係であって、片方だけでは成り立たないからだ。 端的な例を挙げれば指紋センサーのない機種に指紋認証ソフトをインストールしたところで機能するはずはない。例えば顔認証はどうだろう。iPhoneの顔認証機能では、近接センサーが反応して赤外線ビームを照射、人の顔の凹凸からの反射を赤外線センサーが捉えてインカメラと併せてデータと照合、本人の顔かどうかを認証する。当然ソフトウエアだけで成立する機能ではない。iPhoneのOSであるiOSの場合、数世代前のハードウエアまでカバーしてくれるのが強みではあるが、最新のiOSのフル機能を使えるのは原則的に最新世代のハードである。だからこそ人々は毎年毎年新しいiPhoneの登場に注目するのだ。 このように、機能の実現にはソフトとハードの両方が必要だ。それはごく当たり前の話である。ソフトを軽視していてはいけないという話であって、Software Defined Vehicleにおいては、ソフトがハードより偉いという理解は間違っている。 в—Џи»Љиј‰OSгЃЇзўєгЃ‹гЃ«й‡Ќи¦ЃгЃ ...