“AE86”の40周年を記念した特別仕様車
北米トヨタは先ごろ、FRスポーツカー「GR86」の2024年仕様を発表しました。なかでも注目は、特別仕様車「“トレノ”エディション」の存在。名車“AE86”の“パンダトレノ”を想起させるカラーリングが目を惹くこの特別なGR86は、果たしてどんなクルマなのでしょうか?
名車“AE86”の40周年を記念して北米トヨタが発表したトヨタ「GR86“トレノ”エディション」。北米市場向けの限定数は860台
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これは、ZFザックスの製ショックアブソーバーとブレンボ製ブレーキシステムで構成されるシステムで、GR86のためにTOYOTA GAZOO Racingが特別にチューニング。ハンドリングや乗り心地、ブレーキフィールなどを調律することで、一体感あるドライブフィールを実現するといいます。
また同パッケージは、2022&2023年モデルの18インチホイール仕様にも後づけ可能。既存モデルであってもドライバーの好みに応じてチューニングを楽しめる辺りは、GR86ならではの魅力といえるでしょう。
加えて2024年モデルは、MT車に新しい運転支援機構“アクティブセーフティスイート”を追加。安全性が向上していることもポイントです。
同システムはステレオカメラで前方をモニターし、プリクラッシュブレーキやアダプティブクルーズコントロール、レーンディパーチャーウォーニングといった運転支援機構を制御。これまでAT車に設定されていた同様の機構がついにMT車にも装着できるようになったのです。
そんなGR86の2024年モデルに設定された“トレノ”エディションは、名車“AE86”の40周年を記念した特別仕様車。北米市場向けの「プレミアム」グレードをベースにパフォーマンス・パッケージを装備するとともに、“AE86”を想起させるスペシャルなアイテムが盛り込まれています。
エクステリアにおける注目はなんといっても、往年の“パンダトレノ”を想起させるカラーコーディネートでしょう。
ボンネット中央のラッピング、ボディサイドに配した「TRUENO Edition」のロゴ入りグラフィック、印象的な形状のダックテールスポイラーなど、ボディ各部にブラックのアクセントを採り入れているのが特徴です。
また、18インチのアルミホイールやドアハンドル、ドアミラーカバーなどもブラックメタリック仕上げとなっており、ボディ全体が白×黒でコーディネートされています。
対するインテリアは、シート生地にスエード調素材と赤いレザーを組み合わせたスポーツシートを採用。赤いステッチを施したシフトブーツと本革巻きステアリングホイールがスポーティな雰囲気を高めてくれます。
また、Apple CarPlayとAndroid Autoに対応した8インチのタッチ式ディスプレイや8スピーカーのプレミアムオーディオシステムも標準装備。快適性に配慮されている点も見逃せません。
ちなみに“トレノ”エディションには、“AE86”へのオマージュとして各部に「TRUENO Edition」のバッジが装着されています。フロントバンパーリップとリアのトランクリッド、シフトノブなどにそのロゴを見ることができます。
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名車“AE86”の40周年を記念した特別仕様車であるGR86“トレノ”エディションは、MT車とAT車の双方をラインナップ。今冬、北米市場で860台のみ販売され、コックピットにはシリアルナンバーを刻んだプレートが装着されます。
日本市場にも、2024年モデルと“トレノ”エディションの投入に期待したいところです。