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超ゴツカッコイイ! 新型SUV「グレナディア」登場! ディフェンダー風の「本格オフロード車」米に上陸も日本販売の可能性は?

米上陸を果たしためちゃカッコイイSUV「グレナディア」とは

 イギリスの新興自動車メーカー「イネオスオートモーティブ」は、2023年5月に新型SUV「グレナディア」のデリバリーをアメリカで年内に開始すると発表しました。

 ランドローバー「ディフェンダー」とメルセデス・ベンツ「Gクラス」を足して2で割ったようなデザインのこのクルマは、どのようなモデルなのでしょうか。

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米でも販売されることとなった新興自動車メーカー「イネオスオートモーティブ」のSUV新型「グレナディア」

米でも販売されることとなった新興自動車メーカー「イネオスオートモーティブ」のSUV新型「グレナディア」

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 イネオスオートモーティブは、大手化学メーカーのイネオスグループの子会社として2017年に設立されました。同グループの会長で冒険家のジム・ラトクリフ氏が、ランドローバーの原点ともいえる初代ディフェンダーの生産中止を受けて、頑丈で無駄を省いたオフロード車を求めたことが、グレナディア開発のきっかけです。

 2000年、フランスのハンバッハにあるメルセデス・ベンツの工場を買収し、そこを生産拠点にします。パワートレーンはBMWから供給、4WDシステムなどの開発はメルセデス・ベンツGクラスの生産を手掛けていることでも知られるマグナ・シュタイアが担いました。

 EV(電気自動車)開発に注力する新興メーカーの誕生が相次ぐなかにあって、アナログ色の強いグレナディアは異色と言って良いでしょう。飾り気のないエクステリアは、ランドローバーの初代ディフェンダーを彷彿とさせるもので、メーカーは「この車両はディフェンダーのレプリカではないが、その哲学を反映した」と説明しています。

 構造も見た目と同様にトラディショナルなフレーム式を採用しています。ボディサイズは、全長4895mm、全幅1930mm、全高2050mm、ホイールベース2922mm。アメリカ市場向けに搭載されるエンジンは2998cc直列6気筒ターボのガソリン(最高出力286PS、最大トルク450Nm)です。先行販売されているイギリス市場向けには2993cc直列6気筒ターボのディーゼル(最高出力249PS、最大トルク550Nm)も用意されています。

 ガソリン、ディーゼルともにトランスミッションは副変速機付きの8速ATを組み合わせています。最大渡河水深は800mmです。

 コックピットは航空機のそれを参考にしたといいます。センターコンソールとオーバーヘッドコンソールには、トグルスイッチとダイヤルが広い間隔で配置されています。インフォテインメントシステムはApple CarPlayおよびAndroid Autoに対応。12.3インチのタッチスクリーンまたは回転ダイヤルを介してアクセスします。シフトノブはBMWの先代X3のものを採用しているように思われますが、それを除けばSUVの原点回帰のデザインと言えます。

 アメリカにデリバリーされるグレナディアは、装備違いによる3つのバージョンが展開されます。標準仕様、トライアルマスターエディション、フィールドマスターエディションです。価格は7万1500ドルから。

 2024年にはカナダでも販売される予定です。

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 このグレナディアについてイネオスオートモーティブCEOのディルク・ハイルマン氏は車両がテスト段階の際、以下のようにコメントしていました。

「グレナディアのプロトタイプのテストは、オンロードおよびオフロードで180万kmの走行を達成することを目指しています。グレナディアは全世界の市場で販売を開始する予定です」

 実際に販売を開始する国などは厳密にはアナウンスされていませんが、もしかしたら日本でも販売されることもあるかもしれません。

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