メルセデスベンツ(Mercedes-Benz)は7月5日、新型2ドアクーペ『CLEクーペ』をワールドプレミアした。
◆『Cクラスクーペ』と『Eクラスクーペ』を統合して誕生
ロングホイールベースに強い傾斜のAピラー、短いフロントオーバーハングと長めのリアオーバーハング、大径ホイールなどのプロポーションが特徴だ。CLEクーペは、スポーティでエレガントなプロポーションに、メルセデスベンツの最新デザイン言語を融合させた。メルセデスベンツのデザイン理念の「Sensual Purity(官能的な純粋さ)」に忠実に、あらゆる角度から見てエモーショナルで、パワーとダイナミズムに満ちたフォルムを追求している。
ボディサイズは、全長4850mm、全幅1860mm、全高1428mmで、ミッドサイズクーペとしては最大サイズ。Cクラスクーペよりもホイールベースは25mm延ばされており、室内スペースを拡大する。とくに後席乗員は、ヘッドルームが10mm、肩と肘のスペースが19mm、膝のスペースが72mm広くなった。トランク容量も60リットル増えて、ゴルフバッグ3個が積載できる。
◆12.3インチと11.9インチの2つのディスプレイ
メルセデスベンツの新型クーペ『CLE』、最新デザイン言語でスポーティかつエレガントに
インテリアには、独立した12.3インチのフルデジタルインストルメントディスプレイ、縦型の11.9インチセンターディスプレイを装備した。CLEクーペ専用に開発されたインテグラルスポーツデザインのフロントシートを採用している。
さらに利便性を高めるために、「KEYLESS GO」コンフォートパッケージが用意されている。ボタンを押すだけでエンジンが始動できるほか、ドアハンドルに触れるだけで、車両のドアを開錠・施錠できる。凹型のグリップは、暗闇でも方向を確認しやすいよう、照明付きとした。「HANDS FREE ACCESS」では、リアバンパーのセンサーエリアに足を向けるだけで、トランクを非接触かつ完全に自動開閉できる。
◆「アバンギャルドライン」仕様が標準
CLEクーペは、「アバンギャルドライン」仕様が標準だ。シートはブラックの人工レザー「ARTICO」で仕上げる。シルバーグレーのダイヤモンドパターンのトリムパネルを装備している。
新しいグーグル「Android」との互換システムにより、サードパーティ製アプリのインストールが可能になり、複数のアプリが車載化できるようになる。『TikTok』をはじめ、モバイルゲームの『アングリーバード』、クラウドベースのコラボレーションソリューション『Webex』、ビデオ会議システム『Zoom』などが予定されている。
エンターテイメントポータルの「ZYNC」も、オプションで利用できる。ダッシュボード中央のディスプレイに、ビデオストリーミング、オンデマンドコンテンツ、ローカルビデオプログラム、スポーツ、ニュースなどを表示する。30以上のストリーミングサービスが利用可能、としている。