映画で繰り広げられた驚くべきカーチェイス
スリル満点なカーチェイスはどの映画でもトップギアに切り替える。実際、エンジンの唸り声、燃えるタイヤ、そしてフェンダーの曲がり具合によって、映画の興行収入が加速することがある。その上、記憶に残るカーチェイスシーンによって、その車は大人気になり、多くの人々が主人公になったつもりで運転するだろう。
ギャラリーを通して、映画で繰り広げられた驚くべきカーチェイスの数々を見るドライブに出かけよう。
「ブリット」(1968年)
ピーター・イェーツ監督、スティーブ・マックィーン主演の「ブリッツ」はカーチェイス映画の基準となった。そこには、マックィーン演じるフランク・ブリットが猫のために1968年型フォールド・マスタングGTのハンドルを握り、サンフランシスコの街で殺し屋とカーチェイスならぬマウスチェイスを繰り広げる10分間のシーンが含まれている。クラシックな作品だ。
「フレンチ・コネクション」(1971年)
狂気のジミー・「ポパイ」・ドイル(ジーン・ハックマン)が、今まで考案された中で最も熱いカーチェイスシーンの一つでハンドルを握り、高架電車に乗っている容疑者を追跡する。スリル満点でハラハラする作品だが、どうやらきちんとした撮影許可手続きを行わず撮影したようだ。幸いそのシーンは事故もなく撮り終え、映画史上最も素晴らしいカーチェイスシーンの一つとして「ブリット」と上位に並んでいる。
「ボーン・アイデンティティー」(2002年)
ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)は、ステイショナリーミニに乗っているパリの警察に見つかる。ボーンは車のギアを1速に入れてスピードを上げ、法の手を逃れるための狂った試みだとしてフランスの首都全域で憲兵隊に追跡される。助手席のマリー・クロイツ(フランカ・ポテンテ)は生き残るために耐えるしかなかった。
「ワイルド・スピード」(2001年)
「ワイルド・スピード」シリーズ最初のエピソードである本作。ポール・ウォーカーとヴィン・ディーゼルがそれぞれ運転席に座って全てが始まった。ブライアン(ウォーカー)とドム(ディーゼル)が線路を飛び越えた後に、ドムの車がトラックにぶつかりひっくり返ってしまうという驚きの操作が行われたそのシーンは、カーチェイス映画の伝説となっている。
「007/黄金銃を持つ男」(1974年)
ジェームス・ボンド映画シリーズは、実に優れたカーチェイスシーンで長い間観客を震撼させてきた。しかし、優れたシーン(セルロイドで捕らえた最も有名な車のスタントの一つ)は、ボンド(ロジャー・モア)がAMCホーネットXのハンドルを握り、らせん状に川を飛び越えていく瞬間だ。そのシーンはワンテイクで成し遂げられた。
「マッドマックス」(1979年)
このオーストラリアの暗黒未来アクション映画で、マックス(メルギブソン)は知られるようになり、狂気に取り憑かれた暴走族と戦うこの映画の一連のシリーズの基準となった。
「イタリアン・ジョブ」(1969)
3台のミニクーパーに乗って、トリノ全域でイタリアの警察に追跡されれば、あなたも映画歴史史上最も有名なカーチェイスシーンを経験できるだろう。
「イタリアン・ジョブ」(2003年)
プロデューサーたちは1969年の原作をリメイクすることにリスクを冒したが、リメイク版「イタリアン・ジョブ」はカムタムメイドされたミニクーパーが地下に消え、ロサンゼルスの地下鉄内を疾走する息を呑む追跡シーンが含まれている。
「ドライブ」(2011年)
ライアン・ゴズリングは、夜は逃走車の運転手をしている無名のハリウッドのスタントドライバーを冷静な演技を披露する。オープニングのカーチェイスシーンを含め、この映画れはスタイリッシュなアクションクライムドラマにおける巧みな数々の運転技術を見せている。
「ベイビー・ドライバー」(2017年)
犯罪逃走車のドライバー、マイルズ「ベイビー」(アンセル・エルゴート)が主人公のこの犯罪スリラー映画では、大量のタイヤから火花が散る。ベイビーは、強盗団を乗せて犯行現場を行き来する間に音楽を聴くのが好きだが、捕まりそうになった時、床に着くほどアクセルを踏むのだ。
「スモーキーと山賊」(1977年)
ボー・「バンディット」・ダーヴィル(バート・レイノルズ)は密造酒、キャリー(サリー・フィールド)、そしてターボチャージャー付きポンティアック・トランス・アムが大好きだ。ある有名なシーンでは、バンディットはポンティアックで廃れた橋を飛び越え、追跡してくる法執行車両を出し抜いた。
「マトリックス・リローデット」(2003年)
緊迫の高速道路での追跡シーンがあるのは、「マトリックス」(1999年)の続編である本作である。エージェントたちは運転して人間を攻撃するシーンは実にいかれている。
「ウォンテッド」(2008年)
「デス・プルーフ」(2007年)
クエンティン・タランティーノ監督の「デス・プルーフ」は、スタントマンのマイク・マッケイ(カート・ラッセル)によって改造された車のことを指す。しかし、マッケイは殺人を計画しており、彼の車は危険な凶器と化した。
「ボーン・スプレマシー」(2004年)
言わばボーン再び。彼はまだ自分が誰なのかわからず、自分の正体を明らかにするものを追い求め、敵から逃れるために何度もハンドルを握る。あるシーンでは、彼はモスクワの警察から逃れながら、タクシーを奪い、それを壊してしまう。ラストシーンでは、究極の緊張感と精度で演出された素晴らしいカーチェイスが展開されている。
「ワイルド・スピード MEGA MAX」(2011年)
「ワイルド・スピード MEGA MAX」の撮影場所は、アトランタ、プエルトリコ、リオデジャネイロが含まれている。最高のカーチェイス作品「ワイルド・スピード」シリーズ全体の舞台、ブラジルのリオデジャネイロでスリリングな金庫強盗を繰り広げる。
「マッドマックス2:ロード・ウォリアー」(1981年)
メル・ギブソンが続編でロード・ウォリアー・マックスとして再び演じる事を決断した時、まだエンジンは動いていた。その速さと緻密に編集された追跡シーン、特に映画の終盤のタンカーの衝突シーンは非常に印象深い。
「ザ・ドライバー」(1978年)
ライアン・オニールはこの犯罪スリラー映画では単に「運転手」として知られている。その名もなき運転手は強盗団の逃走運転手として、狭い場所でも運転することが出来るほど熟練している。しかし、そんな彼を捕まえることに熱心な刑事が背後に迫っていたのだ。
「バニシング・ポイント」(1971年)
カルトの名作、「バニシング・ポイント」はあるレーシングドライバーがパワーアップしたダッジー・チャージャー届けるためにデンバーからサンフランシスコまでハイアッパーにしながら2倍速で駆け抜けるスリル満点なストーリーである。
「決闘」(1971年)
スティーブン・スティルバーグが「デュエル」を監督した時、彼はまだ25歳だった。最初は、テレビ映画として放送されたが、あまりに好評だった為、この映画は国際的に劇場公開された。デニス・ウィーバーは、出張で運転している営業マンのデヴィッド・マンを演じる。運転中、ぼろぼろのタンクローリーに執拗に追跡される。マンと多くの車輪を持つほとんど姿の見えない運転手が恐ろしい決闘を繰り広げようとしている。
「ボーン・アルティメイタム」(2007年)
またまたボーンの登場。今回は身元不明の男がモロッコでバイクにまたがり、スクーターで逃走する暗殺者を追跡する。映画の終盤で、彼はニューヨークで交通警官たちに追われながら銃弾を避けている。
「ワイルド・スピードICE BREAK」(2017年)
追いかけてくる潜水艦から猛スピードで逃げよう!冗談でしょ?いいえ、これはまさに「ワイルド・スピード」8作目で起こっていることなのだ。この回では、ヴィン・ディーゼルはルーク・ホブス(ドウェイン・ジョンソン)と共に陸から海に及ぶ信じられないカーチェイスを繰り広げる。
「マッドマックス怒りのデス・ロード」(2015年)
「マッドマックス」シリーズの4作目では、トム・ハーディがマックス、シャーリーズ・セロンがフュリオサ大帝を演じる。誰も生きて帰れる保証のないほど乾いた荒野で繰り広げられる、さらにとんでもない車とハラハラするカーチェイスが見られること間違いなし。
「トニー・アルゼンタ」(1973年)
米国では「ノー・ウェイ・アウト」として知られているこのイタリアのフィルム・ノアール(暗黒小説)は、アラン・ドロンが主人公、外に出ようとする暴徒の殺し屋を演じる。問題は、彼とマフィアのボスの考えにずれがあることだ。彼らの常軌を逸した暗殺者との驚きのカーチェイスは、最高速度で正面衝突で幕を閉じる。
「泥棒たち」(1971年)
ジャン-ポール・ベルモンドは宝石泥棒アザドを演じた。彼の持ち前の運動神経の良さを発揮し、安物のフィアット124スペシャルTを乗りこなし、刑事アベル・ザカリアから逃げるためにアテネの街中で壮大なカーチェイスを繰り広げる。アベルもまた、低級のオペル・レコードのハンドルを握っている。
「ローニン」(1998年)
「ローニン」は映画の終盤、サム・レガゾリ(ロバート・デ・ニーロ)とフランスの殺し屋ヴァンサン(ジャン・レノ)が、全編を通して彼らが手に入れようとしているブリーフケースが入った車をパリの街中を追跡する場面でトップギアを入れる。追われる側にとっては良くない終わり方だ!
「ワイルド・スピード プレゼント:ホブズ&ショー」(2019年)
この「ワイルド・スピード」シリーズのスピンオフでは、ルーク・ホブス(ドウェイン・ジョンソン)とデッカード・ショー(ジェイソン・ストラサム)本人がしっかりと運転席に座っている。驚くべきことに、彼らはヘリコプターを追跡して、カーチェイス映画界で新たな次元を切り拓いた。
「ダーティ・メアリー、クレイジー・ラリー」(1974年)
NASCAR出場候補者のラリー・ライダー(ピーター・フォンダ)は、彼の野望を叶えるため資金を集めるため、スーパーマーケットから強奪する。彼の共犯者は、アダム・ロークが演じる整備士仲間と、恋人のメアリー(スーザン・ジョージ)である。復讐に燃えた保安官に執拗に追われるこのトリオは運命の日が訪れるまで、拘束を逃れる。
出典: (Motor Trend) (Road & Track) (Empire)