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中国CATL、テスラと高速充電バッテリーで協力-ネバダで設備提供

(ブルームバーグ): 世界最大の電池メーカー、中国の寧徳時代新能源科技(CATL)は電気自動車(EV)大手の米テスラ向けに、より高速充電が可能な電池の開発に取り組んでいる。テスラは市場シェアの防衛を図り、2万5000ドル(約378万円)以下のEVの投入を目指している。

  CATLの曽毓群会長は25日、香港でブルームバーグ・ニュースとのインタビューに応じ、「2万5000ドルの車が何を目指しているかによって、コスト削減の余地は常にある」と指摘。「ロボタクシー用であれば、当社のバッテリー寿命は長いので、実際の平均コストは低く、各セルのコスト削減を心配する必要はない」と述べた。

  曽会長(56)はCATLが米ネバダ州のテスラ工場に機械設備を供給していることも確認した。ブルームバーグは先月、事情に詳しい関係者の話として、テスラが同州でCATLの遊休設備を使って小規模工場を開設し、バッテリー生産を拡大する計画だと報じていた。

テスラ、ネバダ州に電池工場開設へ-中国CATLの遊休設備を利用

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CATL CEO Robin Zeng Interview

  曽氏はイーロン・マスク氏について、「超エネルギッシュな人物であり、私は彼に遠く及ばない」と評価。高速充電を可能にする新しい電気化学構造を中心としたバッテリー技術についても協力していると明かした。

  CATLはバッテリー製造技術をパートナーにライセンス供与し、ロイヤルティーも受け取っている。曽会長はこうしたライセンシングやロイヤルティー、サービスのモデルに関しても強気な見方を示した。

  また、曽氏はCATLにはセカンダリー上場の計画はあるものの、キャッシュフローは健全であり、急いで新たな資金を調達し、既存株主にとって希薄化を招く必要はないと述べた。

原題:CATL Working With Tesla on Fast-Charging Cells, Supplying Nevada(抜粋)

–取材協力:Danny Lee.

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