※本記事は、2023年6月16日に公開した記事の再掲です。
- ガソリン式の園芸機器を制限したり、禁止を検討する自治体が増加している。
- ガソリンを使うリーフブロワーのような機器から発生する汚染と騒音が、こうした取り組みを後押ししている。
- 業務用のリーフブロワーを1時間使用した場合の汚染は、小型車が1100マイル(約1770km)走行したものに相当するという。
初代アメリカ合衆国の大統領ジョージ・ワシントン(George Washington)の妻、マーサ・ワシントン(Martha Washington)の子孫が代々住んでいたワシントンD.C.の歴史的な邸宅、チューダー邸(Tudor Place)では、ここ数年静かな時間が流れている。
ポプラの木や家宝として伝えられるバラが植えられた5.5エーカー(約6732坪)の緑豊かな土地を維持するために使うリーフブロワーや草刈り機などを電動式の機器に切り替えたからだ。
2022年、2世紀以上にわたりジョージタウンに建つ新古典主義のランドマーク、チューダー邸で行われたガソリン式から電動式の機器への変更はアメリカの首都で施行されたガソリン式リーフブロワーの使用禁止に先立つものだ。
夏が近づくにつれて植物は育つため、芝生等の手入れをする機器も多く必要になって来る。郊外のシンボルとも言えるこれらの機器は、最近は電動式が多くなっている。その理由のひとつは、全米150以上の自治体が、ガソリン式のリーフブロワーの使用を制限または禁止しているからだ。ガソリンを燃料とするリーフブロワーは、大量の汚染物質とけたたましい騒音を発生させ、最高の夏の日を台無しにしてしまう可能性がある。