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バンカメ、テスラの目標株価を引き下げ…「さらなる値下げが必要」

バンカメ、テスラの目標株価を引き下げ…「さらなる値下げが必要」

テスラ モデル3。

  • テスラの2024年第1四半期が予想を大きく下回る納車台数だったことを受け、バンク・オブ・アメリカは、2024年4月2日、テスラの目標株価を引き下げた。
  • バンク・オブ・アメリカは、テスラの在庫が積み上がる中、電気自動車に対する需要が弱まることを懸念しているという。
  • バンク・オブ・アメリカは「現在のポートフォリオを維持したまま、あるいはさらに価格を下げずに、売り上げを伸ばすのは難しいと考えている」と述べている。

電気自動車の潜在的な需要の問題の懸念が高まる中、バンク・オブ・アメリカ(Bank of America)は、テスラ(Tesla)株の目標株価を引き下げた。

2024年4月10日のノートによると、バンク・オブ・アメリカは新たなテスラの目標株価を280ドル(約4万2910円)から220ドル(約3万3715円)へ、21%引き下げた。この目標株価はテスラ株の現在の水準から28%の上昇を意味するものだが、同行はテスラ株を「ニュートラル(中立)」と判断している。

この目標株価の引き下げは、テスラがウォール街の予想を大幅に下回る2024年第1四半期の納車台数を発表した1週間後に行われた。

テスラ(Tesla)は、ベルリン工場の火災やカリフォルニア州のフリーモント工場での新型モデル3(Model 3)への供給の混乱を第1四半期の納車台数の減少の原因として挙げたが、バンク・オブ・アメリカはテスラ車に対する需要の落ち込みにも原因があるとしている。

「在庫は第1四半期に積み上がった。特に北米では2023年夏以降、電気自動車の販売台数がほぼ横ばいとなっていて、EV需要の減少が納車台数減少の主な要因と見られている」とバンク・オブ・アメリカは述べている。

テスラが成長を加速させるには、商品のラインナップを一新するか、価格を再び引き下げる必要があるかもしれない。

「テスラは需要環境の悪化により、さらに利益が圧迫されると考えている。テスラが新たな地理的市場を開拓しない限り、現在のポートフォリオを維持したまま、あるいはさらに価格を下げずに、売り上げを伸ばすのは難しいと考えている」と同行は述べた。

同社のピックアップトラック、サイバートラック(Cybertruck)は、売れ筋のモデル3やモデルY(Model Y)に比べると大量生産車にはならないと予想されており、低価格モデルの登場もまだ先のようだ。

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