(写真:pavelshlykov / PIXTA)
EVに興味はあるけれど、まだ自分の使用環境とはマッチしない。
【画像】厳選7車種の価格、特徴は?
おそらく今、クルマの購入を検討している人の多くは、そんな状況にあるのではないだろうか。購入対象車の最有力候補は、やはりハイブリッド車(HV)やエンジン車に違いない。
とはいえこんな時代である。はたして今、購入するならばどんなクルマを選ぶべきなのか。まずはHVであれエンジン車であれ、それを選ぶ意味が明快なものがいい。
あるいは将来、クルマの電動化が進むと乗れなくなりそうなエンジン車をあえて選ぶというのも今はアリだ。
内燃エンジンのスポーツカー
エンジン車を選びたいと思わせるクルマの典型がスポーツカーだ。
騒音規制の強化などもある。将来、内燃エンジンのスポーツカーという選択肢がなくなる可能性は十分に高い。今こそ乗っておくという選択も間違いではないはずだ。
コスト重視でエンジン車を選ぶという考え方もあるだろう。EVに比べれば車両価格は圧倒的に安く、長期保有でのランニングコストまで勘案しても、依然としてエンジン車がベストの選択になるという人は多いに違いない。
いいとこ取りのHV
それらのいいとこ取りといえるのがHVだ。EVほど価格は高くなく、燃費に優れ長距離走行でも使い勝手には困るところがない。
一方で、その走りには電気モーターの特性がうまく生かされたものが多い。市街地ではエンジンを始動させずに静かに滑らかに走る。電気モーターのおかげで4WDの駆動力制御や、車間距離制御など運転支援システムの動作もスムーズといった具合だ。逆にあえてエンジンの気持ちよさをアピールしたHVもある。
選択肢の幅広い今のクルマ選びは、大変だが面白い。大いに悩んで、そして楽しんで、今乗るべき1台に出合っていただきたい。