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インディアンの「スポーツチーフ」は、大排気量Vツインエンジンのモリモリ加速が楽しいアメリカンパフォーマンスクルーザー!

流行のクラブスタイルを取り入れたスポーティーなクルーザー!

 アメリカ最古の二輪メーカー、インディアン・モーターサイクル。1921年に発表されたチーフは、同社を代表するモデルのひとつ。現代もクルーザーシリーズにその名が受け継がれています。

 誕生から100年後となる2021年にフルモデルチェンジ。威風堂々としたスタイリング、ロー&ロングのフォルム、低重心で直進安定性に優れているところなどのキャラクターを受け継ぎながら、時代に合わせた最新技術が落とし込まれました。

【画像】激カッコイイ! インディアンのラインナップに加わった「スポーツチーフ」の画像を見る(15枚)

 ラインナップはスタンダードモデルの「チーフダークホース」、カスタムのボバースタイルを落とし込んだ「チーフボバーダークホース」、ツーリングクルーザーとしての装備を充実させた「スーパーチーフリミテッド」の3機種と多彩。アメリカンクルーザーの人気シリーズとなっています。

インディアンの「スポーツチーフ」は、大排気量vツインエンジンのモリモリ加速が楽しいアメリカンパフォーマンスクルーザー!

インディアン「スポーツチーフ」に試乗

インディアン「スポーツチーフ」に試乗

 そうして迎えた2023年、新たに「スポーツチーフ」が登場! ビキニカウルを装備したスポーティーなモデルで、アメリカを中心に大流行しているクラブスタイルが反映されています。

 クラブスタイルはアメリカンクルーザーをベースにスポーツ性を追求したカスタムスタイルで、高いポジションのハンドル、クォーターフェアリング、パフォーマンス重視の吸排気、強化した足まわりなどが特徴です。アメリカの大人気ドラマシリーズ『サンズ・オブ・アナーキー』に数多く登場しています。

 エッジの効いたスタイリングにワクワクしますね。いったいどんな乗り味なのでしょうか?

迫力あるボディにパワフルなエンジン、強固な足まわり、ハイテク機能を搭載!

 まずは第一印象。結構デカい! 排気量は1890ccで、車重は300kg超え! ホイールベースは1640mmと大柄です。ちなみに私、身長158cmと日本人女性の平均サイズ。同じアジアの韓国や中国と比べると2cm~5cm低いのでしかたないのですが、実際にまたがると乗せられている感があるかも、わたしゃも少し背が欲しい…。

インディアンの「スポーツチーフ」は、大排気量vツインエンジンのモリモリ加速が楽しいアメリカンパフォーマンスクルーザー!

シート高は686mmとかなり低めで、身長158cmの私でも足着きにはまったく困らない

シート高は686mmとかなり低めで、身長158cmの私でも足着きにはまったく困らない

 しかし、シート高は686mmとかなり低めなので、足着きにはまったく困りません! ハンドルは少し遠めで、シートにピッタリお尻をつけてしまうとちょっと苦しいかもしれませんが、着座位置を少し前にセットすればOKです。安定感がバツグンで、まったく怖くありません。

インディアンの「スポーツチーフ」は、大排気量vツインエンジンのモリモリ加速が楽しいアメリカンパフォーマンスクルーザー!

ハンドルは、6インチのライザーバーで高めにセットされています

ハンドルは、6インチのライザーバーで高めにセットされています

 ハンドルまわりはブラックで統一。6インチのライザーバーで高めにセットされていて、戦闘的なライディングポジションです。

 それから、最大トルク162Nmというパワフルなエンジンを支える足まわりをチェック! サスペンションはフロントに43mmのKYB製倒立フォーク、リアにFOX製ツインショックを装備。リアの車高は高めでストローク量をしっかり確保してあり、スポーティーなセットアップがなされています。

 ブレーキはフロントにブレンボ製4ピストンキャリパーと320mmセミフローティングローターのダブル。一方、リアはシングルで、2ピストンキャリパーと300mmフローティングローターを採用。ボッシュ製ABSシステムも搭載され、しっかりとした制動性を発揮しつつ、安全性も確保しています。

インディアンの「スポーツチーフ」は、大排気量vツインエンジンのモリモリ加速が楽しいアメリカンパフォーマンスクルーザー!

4インチのカラーのデジタルメーターはタッチスクリーンを採用

4インチのカラーのデジタルメーターはタッチスクリーンを採用

 気になるポイントはメーター! アナログメーターのようなルックスですが、実はハイテク!! 4インチのカラーのデジタルメーターはタッチスクリーンが採用されていて、表示を切り替えたり、3つのライドモード(スポーツ、スタンダード、ツアー)を簡単に選択することができます。

 モバイル機器とBluetoothワイヤレス接続可能で、USB電源ソケットも備え付けられているのが今っぽい! シンプルなデザインで使い勝手はよさそうです。

重量ボディを振り回す、ドッカン加速のスポーツモードにココロが躍ります!

 いよいよエンジン始動。キーレスイグニッションなので、ポケットに入れたままで始動OK。ハンドル右側にある起動ボタンを押すと、イグニッションオン。起動画面のグラフィックが映画のオープニングのようでドキドキします。

インディアンの「スポーツチーフ」は、大排気量vツインエンジンのモリモリ加速が楽しいアメリカンパフォーマンスクルーザー!

シートは座り心地がよくて、ホールド感がある

シートは座り心地がよくて、ホールド感がある

 セルスターターボタンを押すと轟くような重低音。まるで生き物のようなアイドリングです。シートは座り心地がよくて、ホールド感があります。またがるとしっかり足が着くし、安定感があるのでまったく怖くありません。

 スタンダードモードでアクセルを開けると、トルクフルかつスムーズにスタート。力強い加速と心地よい鼓動感です。アクセルのオン/オフもギクシャクすることなく扱いやすいフィーリングです。

 やっぱりここはスポーツモード! ってことで走行モードを切り替えると、フィーリングがガラリと変わります。アクセルを大きく開けた時にドンッと体を持っていかれるような強い加速感があります。

 長めのストレートでは猪突猛進、直線番長! 燃料搭載時で311kgという重量級マシンがダカダカッとしたVツインの鼓動とともに力強く進んでいきます。体の芯から震えるようなエキサイティングな加速です。実際にエンジンの振動で体も震えてるんですが…。でも、それがいい!

インディアンの「スポーツチーフ」は、大排気量vツインエンジンのモリモリ加速が楽しいアメリカンパフォーマンスクルーザー!

コーナーの立ち上がりの加速は、重量級だからこその爽快な乗り味!

コーナーの立ち上がりの加速は、重量級だからこその爽快な乗り味!

 ブレーキもスムーズで、グーっと減速してコーナーへ。ブレーキング時にかかる前方向へのGもなんのそので、スムーズで安定した減速。そして立ち上がりにダダダッと加速していく感じがタマリマセン。重量級だからこその爽快な乗り味! 楽しい!!

 スポーツといっても、スーパースポーツのようなスパッっとした軽快で俊敏な感じではなく、ハンマーをぶんぶん振り回すような重厚なパワー系。格闘技に例えるなら、レスリングと大相撲くらいの違い(?)があるかも! どっちもやったことないので、あくまでイメージですが…(笑)。

 ツーリングモードではトルクフルながらも穏やかさがあり、鼓動感を味わいつつ疲れずに長距離走行できそう。そして、ワインディングではモリモリトルクで重量ボディを振り回すように走ったら絶対楽しい!

 日本女性の標準体型(少し重め)の私でも、恐怖感を持つことなく扱える懐の広さがあるのもポイント。大排気量エンジンのパワーを強固なシャーシがしっかり受け止めてくれるので、乗り手に心踊るようなトルクの快楽を味あわせてくれます。

インディアンの「スポーツチーフ」は、大排気量vツインエンジンのモリモリ加速が楽しいアメリカンパフォーマンスクルーザー!

恐怖感を持つことなく扱える懐の広さがあるインディアンの「スポーツチーフ」

恐怖感を持つことなく扱える懐の広さがあるインディアンの「スポーツチーフ」

 これは乗り手の好みがはっきりと分かれそう。そのくらい乗り味の濃ゆ〜いバイクでした!

■Indian Motorcycle Sport Chief

全長×全幅×全高:2301 × 842 × 1270 mm

軸距:1640 mm

シート高:686 mm

車両重量:302 kg (搭載時311 kg)

エンジンタイプ:空冷4ストロークV型2気筒

総排気量:1890 cc

内径×行程:103.2mm x 113mm

圧縮比:11:1

最大トルク:162 Nm/3200 rpm

燃料タンク容量:15.1L

タイヤ:前 130/60B19 61H、後 80/65 B16 81H

ブレーキ形式:前 油圧式ダブルディスク、後 油圧式シングルディスク

■メーカー希望小売価格:328万円~339万8000円(税込)

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