ジュネーブ国際モーターショー開催、中国勢が新モデル出展
2月28日、ジュネーブ国際モーターショーで模擬運転を体験する来場者。(ジュネーブ=新華社記者/孟鼎博)
上海汽車集団は26日のメディアデーに、電子商取引(EC)のアリババ集団などと共同設立した電気自動車(EV)メーカー、智己汽車科技(IM Motors)の自主ブランド「智己(IM)」や、傘下ブランド「名爵(MG)」の新エネ車10モデルを披露した。電動スポーツカー「MG Cyberster(サイバースター)」と固体電池を搭載予定のEVセダン「智己L6」は来場者から人気だった。
2月28日、ジュネーブ国際モーターショーの来場者。(ジュネーブ=新華社記者/孟鼎博)
BYDはメディアデーの発表会で、独自開発したハイブリッド技術「DM-iスーパーハイブリッドシステム」を欧州の消費者に初披露するとともに、同技術を搭載した「SEAL U DM-i」を公開した。今年第2四半期(4~6月)に欧州で発売予定。ユーザーの多様な移動需要を満たし、高効率・省エネの運転体験を提供する。傘下の高級新エネ車ブランド「仰望(YangWang)」も欧州で初公開し、旗艦モデルとなるオフロードSUV(スポーツタイプ多目的車)「仰望U8」を出展した。
2月28日、ジュネーブ国際モーターショーでBYDの新型エンジンを見学する来場者。(ジュネーブ=新華社記者/孟鼎博)
ドイツのベルギッシュ・グラートバッハにある研究所「自動車管理センター(CAM)」のトップ、ステファン・ブラッツェル氏は、自動車産業構造の再構築が進みつつあり、複数の新しいブランドは電動化とデジタル化の変革で真っ先に頭角を現すとの見方を示した。米テスラは足場を固めており、BYDやMGなどの中国勢も欧州市場で引き続き成長する力があるとした。
2月28日、ジュネーブ国際モーターショーでミニチュア電気自動車を体験する来場者。(ジュネーブ=新華社記者/孟鼎博)
フリーのカーデザイナー、アンドリュー・マクギーチィ氏は、中国の自動車ブランドが欧州で、市場の空白の一部を埋めることができると指摘。中国車は価格優位性を備え、性能も優れ、欧州の消費者にとってコストパフォーマンスの高い選択肢になるとの認識を示した。また、中国車はオープンで革新的なデザインコンセプトを積極的に採用し、独特の中国的文化要素で異彩を放つとし、「中国車は大きな成長性があると信じている」と語った。