ロシアのFPVドローンが最強戦車「M1エイブラムス」を破壊…直撃シーン、燃え上がる映像が公開される
M1エイブラムス戦車 M2M_PL-Shutterstock
<ロシア側は制圧したアウディーイウカ近郊で「M1エイブラムス」3両を破壊したと述べている>
ソーシャルメディアやロシアの軍事ブロガーたちの間で広く拡散されている短尺動画や画像が映し出しているのは、1両のエイブラムス戦車から煙と炎が立ち上る様子だ。ロシア側のFPV(一人称視点)攻撃ドローンが、この戦車に衝突する瞬間を捉えたと思われる短い動画もある。
ロシアの国営メディアは3日、ロシア軍が先週、ウクライナ東部のアウディーイウカ近郊でエイブラムス3両を破壊したと報じた。国営通信社のタス通信によると、ロシア軍は2月26日にFPVドローンを使ってエイブラムス1両を「完全に破壊」し、その後さらに2両を攻撃したという。ただし、2両目と3両目の詳細については触れていない。
本誌はこの動画と主張について独自に事実確認できなかったため、ウクライナ軍にコメントを求めている。
戦況を変えると期待されたが
アメリカは2023年1月、ウクライナにエイブラムスを31両供与すると発表。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は同年9月末、エイブラムスが戦時下の同国に到着したことを明らかにした。
一方的に併合を宣言しているウクライナ南部ヘルソン州でロシア側が「州知事」に任命したウラジーミル・サリドは先月26日、ロシア軍がアウディーイウカ近郊でエイブラムス1両を破壊したと発表。テレグラムへの投稿で、「エイブラムスは、その最初の戦闘任務でロシアの無人偵察機オペレーターに発見された」と述べた。ロシア国防省も翌27日、エイブラムス1両と、同じくアメリカから供与されたブラッドレー歩兵戦闘車1両をアウディーイウカ近郊で破壊したと発表した。
ウクライナの第47独立機械化旅団はここ数カ月、アウディーイウカ周辺での激戦にブラッドレー歩兵戦闘車を投入しており、2月には同市近郊で兵士たちがエイブラムスを使用していることを明らかにしていた。
3月3日にエイブラムスの炎上映像を投稿した、あるオープンソース・インテリジェンス(OSINT)のアカウントによると、このエイブラムスはアウディーイウカ近郊の村ベルディチに放棄されたという。
本誌は、第47独立機械化旅団にコメントを求めている。
(翻訳:ガリレオ)
エリー・クック
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