BYD、2月の新エネ車販売台数約12万2千台
インドネシア・ジャカルタで開かれたBYDの新車発表会で車を撮影する報道関係者。(1月18日撮影、ジャカルタ=新華社記者/徐欽)
国聯証券は今月2日に発表したリポートで、BYDが一斉に発表した新型車について、旧モデルと比べていずれもコストパフォーマンスが高くなっていると評価した。同社が独自開発した5代目のプラグインハイブリッド車(PHV)技術「DM-i5.0」の発表も製品力の向上につながり、販売台数の急速な回復が見込まれるとした。
海外市場での業績も注目を集めている。同社は2月もグローバル化に力を入れ、同月23日にはハンガリーで中型SUV(スポーツタイプ多目的車)「ATTO 3(アットスリー)」の初納車を行い、中東欧市場進出の新たな一章を開いた。
同社は2月15日から25日までインドネシアで開かれた「インドネシア国際モーターショー2024」、2月27日から3月3日までスイスで開かれた「ジュネーブ国際モーターショー2024」などで多くの新型車を披露した。ジュネーブ国際モーターショーでは100万元(1元=約21円)クラスの高級新エネ車ブランド「仰望(YangWang)」を欧州で初めて公開した。
2月の新エネ乗用車の海外販売台数は合計で2万3291台だった。国投証券によると、同社は24年にSUV「宋PLUS」、独自動車大手ダイムラーとの合弁ブランド「騰勢(DENZA)」の高級ミニバン型多目的車(MPV)「騰勢D9」、セダン「漢EV」などより多くの車種の海外進出を加速させる計画で、通年の輸出台数は40万~50万台になるとみられる。海外モデルの販売価格は国内より高く、収益性も良好なことから、業績を大きく伸ばす可能性があるという。