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車窓からの風景と仮想世界が融合 2月、小田急でモニターツアー

車窓からの風景と仮想世界が融合 2月、小田急でモニターツアー

モニターツアーで上映される映像作品=小田急電鉄提供

 電車の車窓から見える風景に仮想世界の映像が融合する――。小田急電鉄は特急ロマンスカーでの移動をさらに魅力的なものにしようと、こんな電車の運用を目指している。2月18、19、23の3日間、モニターツアーを実施し、参加者は人気車両「VSE」(50000系)の展望車からの景色に、「大山詣(まい)り」にちなんだ映像を重ね合わせた世界を楽しむことができる。参加の申し込みは29日まで。

 小田急は、「VR(仮想現実)」や「AR(拡張現実)」など「XR」技術を観光などで活用する取り組みを進めてきた。2022年11月には東京都の新宿駅近くにXRの体験ができる複合施設「NEUU」を開業。今回のモニターツアーは、「XRロマンスカー」の本格的な運用開始に向けて、乗客の反応などを探るのが狙いだ。

 ツアーは新宿発伊勢原行きの列車で実施。XRの体験ができるのは約20分間で、参加者は先頭を走る展望車に乗り込み、VRゴーグルを着用する。流される映像は江戸時代から続く「大山詣り」がテーマの作品。精霊を模したキャラクターたちが巨大な木太刀を担いだり、滝で身を清めて奉納したりする様子などが盛り込まれている。国内外で高い評価を受けるXRアーティストの伊東ケイスケさんが手がけた。

 小田急の担当者は「展望席のあるロマンスカーならではの魅力を生かし、大山詣りになじみのない人でも楽しめる内容になっている」と話す。

 ツアーは3日間で計5回行われ、各回の定員は10人。参加は無料で16歳以上が対象。応募多数の場合は抽選となる。申し込みは29日までで、サービスフォーム「ONE」(https://one-odakyu.com/)の「イベント」から。【牧野大輔】

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