モニターツアーで上映される映像作品=小田急電鉄提供
小田急は、「VR(仮想現実)」や「AR(拡張現実)」など「XR」技術を観光などで活用する取り組みを進めてきた。2022年11月には東京都の新宿駅近くにXRの体験ができる複合施設「NEUU」を開業。今回のモニターツアーは、「XRロマンスカー」の本格的な運用開始に向けて、乗客の反応などを探るのが狙いだ。
ツアーは新宿発伊勢原行きの列車で実施。XRの体験ができるのは約20分間で、参加者は先頭を走る展望車に乗り込み、VRゴーグルを着用する。流される映像は江戸時代から続く「大山詣り」がテーマの作品。精霊を模したキャラクターたちが巨大な木太刀を担いだり、滝で身を清めて奉納したりする様子などが盛り込まれている。国内外で高い評価を受けるXRアーティストの伊東ケイスケさんが手がけた。
ツアーは3日間で計5回行われ、各回の定員は10人。参加は無料で16歳以上が対象。応募多数の場合は抽選となる。申し込みは29日までで、サービスフォーム「ONE」(https://one-odakyu.com/)の「イベント」から。【牧野大輔】