大人の趣味車を求めいざ九州へ。前編のドイツ車特集に続き今回はその後編となる英国車編をお届け。うかがったのは「日常お乗り頂けるヴィンテージ・カー専門店」をコンセプトに掲げる「ヴィンテージカーVISCO」さん。 店頭に並ぶストック車両は、乗り出せるコンディションに仕上げてからFor Saleとなるそうな。とはいえ、仕上げ前のレア車両も少し見せていただきましたのでご注目ください。 Yahoo! 配信用パラグラフ分割 さて、英国車編です。欧州は従前たる階級社会ですが、成層圏に位置するロールス・ロイス、ベントレー、アストンマーティンでさえクラシックモデルはつつましさが備わります。雲の中のジャガーやロータス、そしてレンジローバーも同様。オースチンやモーリス、ライレー、ウーズレーといた小型車も凛とした気品が感じられるから不思議です。 Yahoo! 配信用パラグラフ分割 昨今のクラシックカーブームも手伝って底値自体が上昇した影響もあり、かつてのような爆弾級個体もキッチリ健康体へと転生。もはや趣味人が庭先でイジイジできるような個体はなかなか流通していません……というより、皆さん時を惜しむようにスグ乗れる個体を求められているようです。 Yahoo! 配信用パラグラフ分割 取材当日、店頭にあった比較的手が出しやすい個体は、オースティンとライレーあたりでしょうかこれらの多くは「ひとりのコレクターの方からお譲りいただきました」とのことで、それでもだいぶ売れてしまったそうですが、ヒストリーを聞いているだけで楽しい気持ちになります。本格的なクラシックカーラリーに参加可能なMGAもいい感じのお値段。 Yahoo! 配信用パラグラフ分割 入庫済みですが仕上げ前という個体も見せていただきました。ジャガーEタイプ(シリーズ1の4.2L直6)は塗装が仕上がった状態。これからメカニカルな部分を点検・調整し各種部品の組付けを行い店頭に並ぶことに。 Yahoo! 配信用パラグラフ分割 もう1台はレアなフェラーリ208GT4です。入庫の経緯をうかがうと「個人輸入されたコレクター様が手放したいとのことでご縁をいただきました」といいます。仕上げ中に力尽きたのか、それとも気持ちの変化なのか、ベース車のコンディションは良く、キッチリ仕上がる個体だとお見受けしました。コレまた楽しみですね。 Yahoo! ...
2024年4月27日から順次開催 入場無料 コミュニティイベント第2弾「CROWN“next-life”SALOON -one with nature-」開催 トヨタ自動車は、東京・広島・大阪・福岡・北海道・愛知の全国6都市を巡り、クラウンの多様なスタイルのもと、これからの時代の価値観を共有するコミュニティイベント第2弾「CROWN“next-life”SALOON -one with nature-」を4月27日から開催する。入場は無料。 CROWN“next-life”SALOONは、ユーザーの価値観やライフスタイルの多様性が広がる中で、未来に向けた新たな選択肢の可能性について、時代を先駆けるリーダーやクラウンを愛する人たちとともに語り、共感する仲間同士が集うコミュニティ。 第1弾は、少し先の未来のスマートなライフスタイルについて考える「SENSE of NEXT」をテーマに掲げ、3月22日~24日に東京都港区にある虎ノ門ヒルズステーションアトリウムにて開催。FCEV(燃料電池車)とPHEV(プラグインハイブリッド車)に焦点をあてた体験イベントを実施した。 今回の第2弾は全国6都市で開催。新しいライフスタイルの楽しみ方の1つとして「one with nature」をテーマに掲げ、4月4日に発表したクラウンの特別仕様車「CROSSOVER RS“LANDSCAPE”」と「クラウン エステート(プロトタイプ)」を中心に、走りと環境性を兼ね備えた自然を楽しむ大人のアクティブなライフスタイル展示とともに、共通する価値観を持つ仲間同士が集う場を提供する。 CROWN“next-life”SALOON ...
2024年4月12日〜14日 開催 MR2 スーパーチャージャー トヨタ自動車は、幕張メッセで4月12日〜14日に開催されている「オートモビル カウンシル 2024」に出展。エンジンをミッドシップに搭載するスポーツカー「MR2」を展示して、新たなオーナーを募集している。 会場に展示されているのは、1988年式「MR2 G-Limited スーパーチャージャー」。トヨタ車のサブスクサービスを展開するKINTOのヘリテージ活動「Vintage Club by KINTO」において、特選旧車レンタカーで活用してきた車両となる。 価格などは公表されておらず、まずは新オーナーとなる希望者にアンケートを実施している。トヨタ自動車と新明工業によってレストアされた車両でピカピカではあるが、レンタカーとして使用されていたことなどを理解してもらい、誰かに乗ってもらおうというもの。 Vintage Club by KINTOで展開する特選旧車レンタカーラインアップ Vintage Club ...
2018年に発売された、カフェレーサースタイルとスポーティな走りが楽しめる『SV650X ABS』。 全回転域が刺激的で官能的なVツインエンジンを搭載し、低回転域では独特の鼓動感を味わえるうえ高回転域では伸びのあるパワーを発揮するのが特徴だ。 そのSV650X ABSの中古車両が、今いくらで買い取られているのか気になるところ。 モトメガネ編集部が独自に調査したところ、平均買取価格を出してみると以下の結果となった。 SUZUKI・SV650X ABS 平均買取価格:35万円 平均走行距離:12,000km あくまでも平均であり、実際の取引価格は車両の状態、走行距離などさまざまな要因で価格は大きく変わってくる。また、中古市場では高値で販売されているからといって、必ずしも買取価格が高値となるわけでもないので注意は必要だ。 伸びのいい走りが楽しめる『SV650X ABS』【2024年版・平均買取価格】 取引価格が決まる要因とは? バイクの状態と中古市場の傾向で買取価格は決まる! バイクに関わらず、あらゆる中古市場の商品は『需要と供給』、『コンディション』で商品の買取価格が決まる。 人気のあるもの、コンディションの良いものは、買取価格も高くなる。 自分のバイクの市場での人気を確かめる 具体的な買取価格は分からずとも、その車両がどれぐらい人気があり、市場にどれぐらい出回っているのか? それは中古車情報サイトでチェックすることが可能だ。 ...
AFEELAが「モビリティ体験」を変える、ソニー・ホンダのデザイナーが語る 今年の1月、ソニー・ホンダモビリティが現在開発を進めるスマートEV「AFEELA(アフィーラ)」の最新プロトタイプをエレクトロニクスショー「CES 2024」で展示した。一歩ずつ完成に近づくAFEELAの進化を、ソニー・ホンダモビリティのデザイン&ブランド戦略チームを率いる石井大輔氏と河野拓氏に、プロダクトデザインとユーザー体験の視点から語ってもらった。 ソニーとホンダの共創環境を築く 2022年にソニー・ホンダモビリティが設立されてから、AFEELAのデザイン&ブランド戦略チームは両社間の働き方・考え方の違いを乗り越えて1つの共創環境を築いた。 石井氏と河野氏が率いるチームは、AFEELAのプロダクトデザインのほか、モビリティをとりまくサービスで作り出すさまざまなユーザー体験(UX)、さらには同社のアイデンティティを支えるブランド戦略を形にする役割を担う。同社が都内に構える本社オフィスは、デザイン&ブランド戦略部のデザイナーがコンセプトを担当した。AFEELAと同じミニマリズムのコンセプトを反映したエントランスは象徴的な場所であり、デザイナーが外部の設計事務所と協業し、その空間デザインを作り上げた。 AFEELAはその車体だけでなく、ドライバーとすべてのパッセンジャー(乗客)が車に乗る前から降車した後の「気持ちと体験」まで、すべてがデザインされたスマートEVだ。 ソニーとホンダ、2つの異なる企業文化を結び付けるために、デザイン&ブランド戦略チームが最初に取り組んだタスクはソニー・ホンダモビリティの「パーパス(存在意義)」を定めることだった。デザイナー自らがさまざまな社員にヒアリングをして、抽出されたキーワードを元にトップマネジメントと議論を繰り返した。その結果「多様な知で革新を追求し、人を動かす」というパーパスが生まれた。 AFEELAという名前はソニー・ホンダモビリティのコアテクノロジーを象徴している。そしてプロダクトの開発コンセプトも「Autonomy(進化する自律性)」「Augmentation(身体・時空間の拡張)」「Affinity(人との協調・社会との共生)」という「3つのA」により定義されている。「FEEL(感知する)」という言葉を「Autonomy」と「Augmentation」による「2つのA」がはさみ込み、そして「もう1つのA」である「Affinity」に親和性や信頼・親愛感という意味を込めて、感情的なつながりを表現している。 受け継がれる銘機のデザイン AFEELAの新しいプロトタイプには「ソニーらしさ」と「ホンダらしさ」をともに反映している。注力した点は余計な要素を削ぎ落として、ユーザーの体験を最大化することなのだと石井氏が語る。 「日本のプロダクトデザインの黎明期を支えてきたソニーデザインとホンダデザイン。その中でもポータブルオーディオプレイヤー『ウォークマン』、ホンダの3代目『ワンダーシビック』などが良い手本になりました。また、人間のためのスペースを最大限広くするMM思想(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)という、ホンダが提唱してきた考え方にAFEELAのデザインは多くのことを倣っています」(石井氏) ソニーには「aibo(アイボ)」、ホンダには「asimo(アシモ)」というロボットがある。それぞれのプロダクトデザインから培った知見もAFEELAに活かした。共通するエッセンスは「必要最低限で無駄のない線と、全体に柔らかくラウンドしたサーフェス(面)で構成されていること」だ。さらにAFEELAは足回りのシャーシプラットフォームにシャープな造形を組み合わせている。その理由を河野氏が説く。 「自動車のように大きなサイズのプロダクトは、デザインがシンプルになり過ぎると退屈に見えたり、重厚感がなく感じられる場合があります。AFEELAはロボティクスのデザイン的な要素を採り入れながら、シンプルで充実した造形を探求してきました」(河野氏) 2024年のプロトタイプでは、2023年に発表した最初のプロトタイプよりもさらにジオメトリック(幾何学的)な形状を練り上げ、パーツの構成上から必要になるスプリットラインまで徹底的に見直した。石井氏は「モビリティ=動体」としての魅力を意識しながら、それをより強く引き出したのだと表現する。 ソニー・ホンダモビリティが今年のCESгЃ§з™єиЎЁгЃ—гЃџгЂЃAFEELAの第2дё–д»ЈгЃ®гѓ—гѓгѓ€г‚їг‚¤гѓ—гѓўгѓ‡гѓ«гЂ‚гЂЊеї…и¦ЃжњЂдЅЋй™ђгЃ§з„Ўй§„гЃ®гЃЄгЃ„з·љгЃЁгЂЃе…ЁдЅ“гЃ«жџ”г‚‰гЃ‹гЃЏгѓ©г‚¦гѓігѓ‰гЃ—гЃџг‚µгѓјгѓ•г‚§г‚№пј€йќўпј‰гЂЌгЃЊж–°гЃ—гЃ„гѓ‡г‚¶г‚¤гѓігЃ®й‡Ќи¦ЃгЃЄж§‹ж€ђи¦Ѓзґ гЃ 最新のプロトタイプはフロントから、サイド、リア、ホイールアーチへと流れるサーフェスをすべて見直した。フロントとリアバンパー構造の見直しを含め、フロントのエアインテーク、リアのリフレクターをブラックのガーニッシュと一体化するなどとして機能性と審美性を同時に高めている。 前世代のプロトタイプは、水平方向の佇まいを強調したホリゾンタル基調のデザインだった。2024年のプロトタイプでは、カッティングの形状にウェッジシェイプ(くさび形)のエレメントを入れ、ボディの抑揚にアクセントを加えて「走るプロダクト」としての美しさを際立たせている。 河野氏は「4本の脚=4輪のタイヤ」のデザインを印象付けて、車体の安定感を高める”さじ加減”にも腐心したと振り返る。 「脚部の印象を、あざとく強調することも難しくはありませんが、AFEELAは全体のバランスをよりいっそう重視しています。無駄を削ぎ落としたシンプルな造形から、品質の高さと信頼性が透けて見えるデザインにすることが私たちの挑戦だと考えています」(河野氏) ...
2024年4月12日 発表 ホンダ、新型軽商用EV「N-VAN e:」発売を2024年秋に延期 5月から先行予約開始 本田技研工業は4月12日、2024年春の発売を予定していた新型軽商用EV(電気自動車)「N-VAN e:(エヌバン イー)」について、2024年秋に発売を延期すると発表した。 今回の延期は、一部部品の量産に向けた生産体制の整備遅れによるものだとしている。 なお、先行予約は5月に開始するとのことで、価格、主要諸元などの詳細情報については6月に発表される。 軽商用EVのN-VAN e:は、軽商用バンの「N-VAN」をベースに、N-VANの使い勝手を踏襲しながら、EVならではの高い静粛性や、トップ&ゴーの多い交通環境に適した力強い加速を実現したというモデル。街中でのラストワンマイル配送などの商用利用に加え、個人ユーザーの日常使いにも柔軟に対応するEVを目指して開発された。航続距離は200kmを目標としており、価格はガソリン車と同等の100万円台からの設定となる見込み。 モデルラインアップはスタンダードモデルの「e:L4」、フレンドリーなスタイルとナチュラルな室内空間を目指したという「e:FUN」、新車オンラインストア「Honda ON」限定タイプの「e:L2」の3タイプが用意される。 N-VAN e:
電気自動車(EV)の購入を検討している人々は、テスラ以外の選択肢を求めている。 EVに関する最近の調査結果は、テスラの成長にとって問題になる恐れがある。 これはEV需要の減速がイーロン・マスク氏にも迫ってきているサインだ。 電気自動車の購入を検討している人たちは、テスラにうんざりしている。 UBSが毎年行っている調査では、電気自動車の購入を検討している人々の半数以上が、テスラといった新興メーカーよりも旧来の自動車メーカーの電気自動車を購入したいと回答している。 さらに、アメリカの客が電気自動車を購入する可能性は、テスラ以外のブランドで高まることも分かった。 これらの調査結果とEV市場全体の低迷の兆しから、UBSはテスラの短・中期的な成長計画が危機に瀕していると見ている。 UBSはイーロン・マスク氏が率いる自動車メーカー、テスラの販売台数を平均より低く、2024年は180万台、2025年は約200万台と予測している。アナリストの間では2024年が200万台弱、2025年が約240万台というのがコンセンサスとなっている。 今回の調査では、EV購入者は明らかにより多くの選択肢を望んでいるものの、テスラは依然として検討対象のブランドとしてはトップで、アメリカの購入者による支持は伸びたという。 UBSのアナリストであるジョセフ・スパック(Joseph Spak)氏は、中国でBYDの支持がテスラを上回ったことを踏まえ、テスラの支持が伸びたのはアメリカで最近、旧来ブランドのEVへの取り組みが低迷しているためだと分析している。 テスラが抱える新たなトラブル 昨年からテスラのライバルを悩ませてきたEV需要の減速が、いよいよテスラにも迫ってきたようだ。 テスラは4月初めに第1四半期の納入台数を発表し、2020年以来初めて前の年の同じ時期に比べて減少した。 これまでその高い利益率のおかげで可能だったテスラの積極的な”値下げ”キャンペーンは、質素で実用的な買い物をするようになったEV購入者の変化についていくのに十分だった。 ただ、EVの需要が弱まり続ければ、単に価格を下げるだけでは不十分かもしれない。また、EVの購入を検討している人々はその維持費を重視し、電気自動車とハイブリッド車やガソリン車を比較するようになっている。 テスラが売っていないハイブリッド車への関心の高まりは、もう1つの脅威になるかもしれない。 ボストン・コンサルティング・グループの最新調査は、ハイブリッド車への関心の高まりはテスラが得意とする大衆車やプレミアム・セダン、クーペ、クロスオーバーでピークに達するだろうと予測している。
正面デザインにはレクサスの特徴である「スピンドル(紡錘<ぼうすい>形)」の一種「ユニファイドスピンドルグリル」を採用している トヨタ自動車の高級ブランド「レクサス」の新しいスポーツ用多目的車(SUV)『LBX』に試乗した。豊田章男会長の「スニーカーみたいなクルマができないか」という発言が開発のきっかけになったといわれているクルマだ。実際に試乗してみると、レクサスの特徴の静粛性などに加え、走行性能にもこだわった小さな高級車であった。 『LBX』の車名は、「レクサス(L)ブレイクスルー(B)クロス(X)オーバー」の略だ。直訳すると、飛躍的前進を遂げたクロスオーバー=街中の走行などオンロードのタイプのSUV=といったところか。 また、BはBセグメントを意識しているという指摘もある。セグメントとは主にヨーロッパ市場で使われるクラスカテゴリーのことだ。最もサイズが小さいのがAセグメントで、Fセグメントまで6段階にわかれている。このうちBセグメントは全長3.6~4.4メートル程度のクラスを指し、代表的な車種はフォルクスワーゲン『ポロ』、プジョー『208』などで、LBXもこのカテゴリーだ。 ■乗用車に近い感覚、こだわりの着座位置 外観を見てみよう。SUVにしては車高が高くなく、乗用車に近い外観だ。運転席に座ってみても、乗用車にのっているような感覚になる。プラットフォーム(車台)は、トヨタの小型車「アクア」や「ヤリス」にも採用されている「GA-B」で、レクサスブランドでは初の採用になる。ただ、レクサス専用の開発も施している。運転者の着座位置を下げることで低重心とし、全高を下げつつも、サイド部分を生かして十分な室内空間を確保している。 着座位置が下がると、運転者の体格によっては視野がボンネットに重なり、見えにくい部分がうまれやすいのだが、ボンネット上面が見える位置は保持していた。 ■安定感ある車型に大きめのタイヤ、走行性能へのこだわり 横幅が広めで安定感がある車型に、18インチと小型車としては大きめのタイヤが目立つ。タイヤの直径が大きくなると、カーブやブレーキ時の安定性が増すなどのメリットがある一方、路面の凹凸がダイレクトに伝わりやすいため、路面状況によっては乗り心地が劣るケースも。走行性能を優先したクルマということがわかる。 エンジンは直列3気筒で、高い電池出力のバイポーラ型ニッケル水素電池を搭載したハイブリッド車(HV)になっている。バイポーラ型は電池の構造を見直すことで、従来よりもコンパクトながら高出力を実現した電池だ。 この高出力電池に合わせて、加速時のモーターによるアシストを強化。アクセル操作に対する応答遅れも大幅に減らしてよりスムーズな走りを実現した。実際にアクセルを踏むと、踏み込み具合に応じて、スムーズに加速していくのがわかるほどだ。 ■小型でもレクサスらしい静粛性 レクサスというと、特徴のひとつに静粛性があるが、小型車といっても抜かりはない。部品や素材の見直しなどで、エンジン周辺の吸遮音性能などを向上させている。Bセグメントのクルマとしては室内は実に静かだ。アクセルをかなり踏み込んで、ようやくエンジン音を認識できるようになる。静粛性を求める同乗者は少なくないだけに、本革も使用したシートと合わせて上質な空間となるはずだ。 LBXの資料を見ると、実に細かな部分まで改良を施している。例えば、着座位置を下げたことに合わせて、ペダル操作時の力の入れやすさも向上させた。手首や肘(ひじ)の角度、肩からの距離などを検証した上で、自然に力の入れやすいハンドルの位置や角度も決めているという。ただ、残念ながら、一度の試乗では分かりにくかった。乗り続けることで違いが分かるようになるのだろう。 一言で高級車にといっても、人によって求めるものは千差万別かもしれない。最高級の装備、最先端技術の搭載、上質な空間、優雅な走り……と要素は様々ある。豊田会長の「週末にジーンズとTシャツのまま乗れる、カジュアルだけど上質で運転が楽しい、そんなクルマがあってもいいんじゃないか」という発言から開発が始まったという『LBX』。レクサス開発陣が出した小さな高級車の一つの回答であるのは間違いない。(デジタル編集部 松崎恵三) 【仕様・主要諸元】(試乗したモデル「リラックス」四輪駆動タイプの場合) ▼全長・全幅・全高(ミリ) 4190・1825・1545 ▼総排気量(L) 1.490 ▼燃費 WLTCモード(キロ/リットル) 26.2 ▼価格 486万円(オプションは除く)
A Ford Motor Co. F-150 Lightning electric vehicle (EV) during an event at the DC Armory in Washington, DC, US, ...
※本記事は、2023年6月16日に公開した記事の再掲です。 ワシントンDCのチューダー邸では、電動式の園芸用機器の使用を開始した。 ガソリン式の園芸機器を制限したり、禁止を検討する自治体が増加している。 ガソリンを使うリーフブロワーのような機器から発生する汚染と騒音が、こうした取り組みを後押ししている。 業務用のリーフブロワーを1時間使用した場合の汚染は、小型車が1100マイル(約1770km)走行したものに相当するという。 初代アメリカ合衆国の大統領ジョージ・ワシントン(George Washington)の妻、マーサ・ワシントン(Martha Washington)の子孫が代々住んでいたワシントンD.C.の歴史的な邸宅、チューダー邸(Tudor Place)では、ここ数年静かな時間が流れている。 ポプラの木や家宝として伝えられるバラが植えられた5.5エーカー(約6732坪)の緑豊かな土地を維持するために使うリーフブロワーや草刈り機などを電動式の機器に切り替えたからだ。 「敷地の一部ではとても近い場所に隣人が住んでいるのだが、彼らはこの電動式の機器がより静かで、環境を汚染しないと評価してくれている」と、チューダー邸の建物・庭園・敷地を担当するアリソン・ウォーリー(Allyson Whalley)はBusiness Insiderに語っている。 2022年、2世紀以上にわたりジョージタウンに建つ新古典主義のランドマーク、チューダー邸で行われたガソリン式から電動式の機器への変更はアメリカの首都で施行されたガソリン式リーフブロワーの使用禁止に先立つものだ。 夏が近づくにつれて植物は育つため、芝生等の手入れをする機器も多く必要になって来る。郊外のシンボルとも言えるこれらの機器は、最近は電動式が多くなっている。その理由のひとつは、全米150以上の自治体が、ガソリン式のリーフブロワーの使用を制限または禁止しているからだ。ガソリンを燃料とするリーフブロワーは、大量の汚染物質とけたたましい騒音を発生させ、最高の夏の日を台無しにしてしまう可能性がある。
社会人2年目で「年収250万円」ほどです。通勤のために「カローラ」を買いたいのですが、毎月のローンや維持費を考えるとやめておいたほうがいいでしょうか…? カローラの価格と毎月のローン トヨタのカローラの価格と、購入した場合のローンについて解説します。ローンには利息がつくことに注意してください。 カローラの価格 カローラは「W×B」、「G」、「X」と3グレードあり、「W×B」>「G」>「X」の価格設定になっています。また、ハイブリッド車とガソリン車の2種類があり、ガソリン車の方が価格は低いです。 例えばガソリン車の「G」だと本体価格222万円、税金や販売諸費用でさらに21万3200円かかります。なお、4月2日から特別仕様車「 ACTIVE SPORT」も販売されています。 利息を含めた毎月の支払い ここからはカローラ「G」を想定してシミュレーションを行っていきますが、ローンについてはトヨタ販売店のサイトでシミュレーションするため、便宜上価格が同等のカローラスポーツのガソリン車、グレード「GX」、本体価格220万円で計算します。 通常のローンで、頭金0円、手数料率4.9%、支払回数36回、ボーナス払いを10万円ずつ年2回とした場合、毎月の支払額は約6万円です。つまり3年間、毎月約6万円の支払いをし続けることになります。 カローラの維持費 毎月のローン支払いに加え、車の燃料代や税金、駐車場代などの維持費がかかります。各維持費について、カローラのガソリン車、グレード「G」の場合で説明します。 燃料代 燃料消費率はWLTCモードで19.4km/L です。ガソリンのレギュラー価格を約175円として、年間1万km走ると想定すると、年間約9万206円かかります。これを12ヶ月で割ると、毎月ガソリン代は7517円となります。 税金 購入時に税金として11万9200円(自動車税種別割2万7900円+自動車重量税3万6900円+自動車税環境性能割5万4400円)かかります。 また、毎年自動車税を支払わなければなりません。ガソリン車のカローラ Gの場合、自動車税は2万7900円になります。これを12ヶ月で割ると、1ヶ月2325円となります。 ...
ネット購入利用者が増加 近年、ネット購入が急成長を遂げている。PCやスマートフォンの普及や、コロナ禍の巣ごもり需要も手伝って、急速に身近なものになった。今では、家にいながらにしてありとあらゆるものが手に入る。 【画像】画面ちっさ! これが40年前の「カーナビ」です(計9枚) カー用品も例外ではない。カー用品とはクルマに追加する部品や、運転、乗車、メンテナンスに使用する物品を指し、具体的には ・タイヤ ・アルミホイール ・タイヤチェーン ・ドライブレコーダー ・ETC ・カーナビ ・ワイパー ・窓ガラス用撥水剤 ・エンジンオイル ・バッテリー ・ヘッドライトバルブ・ランプ ・マフラー ・サスペンションなどのスポーツパーツ ・洗車用品 ・芳香剤 ...
重装備車。写真:Divulgação Rheinmetall Defence Australiaは、オーストラリア政府とドイツ政府の間の相互契約に基づいて、オーストラリアで生産された123両のBoxer Heavy Weapon Carrier車両の生産契約に署名しました。これにより、オーストラリアからドイツへの最大の軍事輸出となります。 + ビデオ:ドイツでのBoxer偵察車の火災試験 重装備車の車両の購入は、オーストラリア政府とドイツ政府の間の相互契約に基づいて行われました。 Rheinmetallは、2024年3月の立ち上げ後、ドイツ当局との間で総額270億ユーロの契約を発表しました。これに伴い、オーストラリア国内で該当車両の生産契約が付与されました。 + ルナーアウトポストとロッキード・マーティンは、月で作業するための新しいオフロード車両を開発する予定です。 Rheinmetall Defence Australiaの社長であるNathan Poyner氏は、この注文がオーストラリアからドイツへの最大の軍事輸出であることを確認しました。 “納品は2025年に開始され、オーストラリアで製造された最初の車両は2026年に納品される予定です。”とPoynerは付け加えました。 重装備車、または “Schwerer ...
2024年4月11日、日産自動車(以下、日産)は、2023年度(2023年4月-2024年3月累計)の国内販売で、「サクラ」の販売が3万4083台となり、2022年度に引き続き2年連続で電気自動車(EV)販売台数No.1を獲得した(2024年4月:日産調べ、以下同じ)と発表した。 日本で売れているEVの5台に2台はサクラ、半分以上が日産車 一番人気のボディカラーは、写真のホワイトパール。 三菱 eKクロスEVと共同開発されて2022年6月にデビューしたサクラ。2022年度に続き、2年連続で「日本でいちばん売れているEV」の座を獲得した。この、3万4083台という販売台数は、2023年度の国内EV販売台数において、約41%にあたる。つまり、日本で売れているEVの5台に2台はサクラということになる。 なお、2023年度の国内EV販売台数で第2位はリーフ、第3位はアリア。リーフとアリアで全体の16%にあたり、サクラと合わせた日産のEV3台で57%を占めている。サクラが日本市場におけるEV普及を牽引し、販売台数No.1につながっただけでなく、日産が日本のEV市場をリードしていると行っても過言ではないだろう。 ちなみに、サクラでは30%以上のユーザーが装備が充実した最上位グレードの「G」を選んでいる。ボディカラーでは、ホワイトパールが一番人気で、ついでホワイトパール/チタニウムグレーの2トーンが好評だという。 もう少しデータを見ていこう。サクラが登場した2022年度から、軽自動車の販売全需に占めるEV比率は0.6%から1.8%へと、3倍に拡大した。日産ではEV販売構成比は10%になる。この傾向は今も続いている。また2023年度、軽ハイトワゴンは約50万台が販売された。サクラは、そのうち約6.9%にあたる。国内のEV普及には、軽自動車が大きなファクターを占めているのだ。 地域別の販売特性では、軽自動車全需(2WD)とサクラでは販売傾向は変わらず、都市部や地方など偏ったエリアではなく、軽需要のある全地域でサクラは売れていることになる。 サクラは、新しい軽自動車の市場を開拓した 軽自動車としてはクオリティの高いインテリアも人気の要因か。 サクラを選んだ理由としては、①国や地方からの補助金(現在でも満額の55万円)、②自宅で充電できる(ガソリンスタンドに行かずに済む)、③燃料費(電気代)が安く済む、④静粛性、⑤運転のしやすさ、などが挙げられている。 また、充電環境などの問題もあり、戸建てに住んでいるユーザーは軽自動車の平均より2割ほど高い。それゆえ、年齢層も高めで経済的にも余裕のある人が多いようだ。それでも、男女比率はほぼ半々だという。サクラのデビュー当初は2台持ち(セカンドカーとしてサクラを購入する)人が多かったが、最近ではファーストカーとして購入する人も増えている。「EVのサクラ」ではなく、「軽自動車のサクラ」として購入する人も少なくないようだ。 個人だけでなく法人や自治体での導入も進んでいる。営業車や商品配送をはじめ、JALグループでは5台のサクラを購入し、空港内での荷物輸送の牽引車として380kgのボンベを運ぶなど、さまざまな場で活躍している。 新しい軽自動車の市場を開拓してきた日産 サクラ。今後は他メーカーからも軽自動車のEVが登場予定だが、今のところは商用車が中心で乗用車に関する情報は少ない。となれば、2024年度もサクラが「日本でいちばん売れているEV」の座を堅持していくことになるのだろうか。(文:篠原 政明) 2024年度も「日本で売れているEV」の座を堅持していくことになるのだろうか。 ●全長×全幅×全高:3395×1475×1655mm ●ホイールベース:2495mm ...
タミヤより「1/10RC トップフォース(2017)」が登場! 2024年6月1日(土)発売予定です。 当時のレースノウハウを満載した高性能4WDバギーが再びコースを駆ける!! オフロードレースを戦うためのシャフトドライブ4WDバギーとして発売された「トップフォース」が復刻! 強烈なウェッジシェイプボディとフラップ付きの大型リヤウイングで構成された戦闘的なフォルムはいま見ても魅力たっぷり。7.2Vレーシングパックはもちろん、LF2200-6.6V レーシングパックにも対応するなど、時代に合わせた改良が施されての登場です。 2mm厚FRPプレートによるダブルデッキフレームを採用した、シンプルで高剛性な実戦向きの車体構成を採用。ダブルウィッシュボーン4輪独立サスペンションはキャンバー角のセッティングをはじめ、アッパーアームとオイルダンパーの取り付け位置も変更可能です。フロントはユニバーサルシャフトを採用します。 4WDの駆動系はリミテッドスリップ効果を発揮する高精度なボールデフを前後の密閉式ギヤボックスに内蔵し、カバーを取り外すだけで整備性も良好です。 泥やホコリからRCメカを保護するポリカーボネート製アンダーカウルも標準装備しています。 基本スペック サイズ:全長400mm、全幅249mm、全高187mm ホイールベース:270mm 車体重量:約1240g(RCメカ・バッテリー含まず) トレッド:フロント217mm、リヤ205mm フレーム:2mm厚FRPプレートによるダブルデッキタイプ 駆動方式:シャフトドライブ4WD デフギヤ:前後ともボールデフ ステアリング:3分割タイロッド式 サスペンション:ダブルウィッシュボーン4輪独立 タイヤ幅/径:フロント32/82mm、リヤ41/82mm(スクエアスパイク) ダンパー:CVAオイルダンパー ...
電動化で純ガソリンのスポーツカーが消えていく今日この頃。正直、そんなに乗りたいわけでもないし……と、思ってるそこのあなた、ちょっと待って。一回乗ってみたらマジで世界変わるから! と言うことで今回は若者にオススメのスポーツカーを一挙にご紹介しよう。 ※本稿は2024年3月のものです 文/岡本幸一郎、伊達軍曹、渡辺陽一郎、写真/ベストカー編集部 ほか 初出:『ベストカー』2024年4月26日号 ■フレッシュマンにおすすめの400万円以下スポーツ 2.4L水平対向4気筒エンジンを搭載し、先代から実用回転域の力強さがアップ やっぱりイチオシは、手頃なサイズと適度なパワーを持った後輪駆動である点で、GR86/BRZだ。2.4Lになった現行型は、より速くて扱いやすくなったおかげで、ワインディングを楽しく走れて、高速道路でも余裕がある。 もちろん見た目もわかりやすくスポーティだけど、いざとなれば4人乗れるところもポイントが高い。テールを流してFRの醍醐味を味わいたいならGR86、より高いトータルバランスを求めるならBRZだな。 でももし2シーターを買ってもかまわない環境にいるなら、中身が新しくなったばかりのロードスターをぜひお薦めしたい。 ほかではなかなか味わえない1トンあまりの身軽な走りは格別! 最新版は走りの楽しさに磨きがかかっているし、自分の運転操作がクルマの挙動にダイレクトに表れるので勉強にもなる。選択肢が豊富で、RSやRFももちろんいいが、迷ったら“素”のよさを味わえるS系のソフトトップに乗っておくことを薦めたい。 個人的にはFR推しだけど、FFでも楽しいクルマはある。なかでも一番がノートオーラNISMOだ。e-POWERならではの瞬発力満点の加速とスパルタンな足まわりによるダイレクト感ある走りは格別。メーカー自ら本格的にチューニングしたスペシャルモデルの醍醐味を味わえるぞ。 ■大学生におすすめの中古スポーツ マツダ ロードスター。先代であれば意外とリーズナブルな価格で手に入る オープンエアの快感を若いうちから知ってほしいという意味で、1位は先代マツダロードスター。総額70万円前後で普通に買える。 2位はやや高額だが、FR界のエリートになるべくトヨタの初代86で。100万円以下から狙える。3位は存在感的に強烈な先々代の日産 フェアレディZ。とはいえ総額60万円ぐらいでも普通に狙える一台だ。 【新車の買い方指南】クレジットローンはどんなタイプを利用するといい? スポーツモデルはほかの車種と比べて高額になりがち。利用できるのならローンは利用していきたい。でもご利用は計画的に! ...
2024年4月10日 公開 チームクニミツ、SUPER GT2024参戦マシン新型「シビック TYPE R-GT」のカラーリングを公開 国内最高峰の自動車レース“2024 AUTOBACS SUPER GT”に参戦する「STANLEY TEAM KUNIMITSU」を運営するチームクニミツは4月10日、2024シーズンの参戦マシンとなる新型「シビック TYPE R-GT」のニューカラーリングを公開した。 去る3月23日~3月24日に富士スピードウェイで行なわれた公式テストのときは、ブラック×シルバーの暫定仕様だったが、今回「STANLEY」の文字をより目立つ赤色に変更したほか、さらに稲妻をモチーフにしたデザインやブルーの挿し色が追加された。 富士スピードウェイで行なわれた公式テストのときのカラーリング チームクニミツはWebサイトにて、「いつも応援ありがとうございます。今シーズンもこだわり抜いた2024年マシンカラー『ST24P02G』が完成いたしました。記念すべき2024年シーズンをこのマシンで戦います。ファンの皆さまもおなじみのCIVIC TYPE Rがレーシングカーとなり、サーキットを走ります。まもなく2024年シーズンが開幕します。2024年チャンピオン獲得を目指し、戦って参ります。熱い応援をよろしくお願いいたします」とメッセージを発信している。 STANLEY ...
日産「サクラ」が国内No.1の電気自動車に! 2024年4月11日、日産は軽EV(電気自動車)「サクラ」が、2023年度に国内累計で3万4083台を販売し、2年連続で国内EV販売台数No.1を達成したと発表しました。 好調な販売推移とその理由について、同社の担当者に話を聞きました。 日産「軽ハイトワゴン」が人気No.1の理由とは 日産「軽ハイトワゴン」が人気No.1の理由とは サクラは、2022年に発売された軽ハイトワゴンのEVです。 【画像】めちゃカッコいい! 日産「軽ハイトワゴン」を画像で見る(30枚以上) 日産では「リーフ」「アリア」に続く3番目の量産型EVで、初の軽モデルとなります。 搭載するリチウムイオンバッテリーの容量を20kWhとしコスト上昇を抑え、手ごろな価格設定を実現させるとともに、軽自動車の日常的な使われ方に合致する最大180km(WLTCモード)の航続距離を確保しました。 またバッテリーに蓄えた電力を自宅などに給電できる機能を備えているのも特徴です。 デビュー以来好調な販売推移をみせており、発売からおよそ1年が経過した2023年7月には受注累計5万台を突破。 2022年度(2022年4月から2023年3月まで)、2023年度(2023年4月から2024年3月まで)の2年連続で、サクラは国内BV販売台数No.1を獲得しました。 2023年度の場合、国内におけるEV販売台数において約41%を占めたといい、日本市場のEV普及に大きく貢献していることがわかります。 詳しい販売状況について、日産で国内販売・軽自動車を担当する近藤恵子 チーフマーケティングマネージャーは、次のように説明します。 「今年6月にはデビュー2年を迎えようとするなか、ユーザーの特徴にも少しずつ変化がみえています。 例えば下取り車における軽自動車の割合は、発売当初の51%から、2023年度下期には58%まで上昇しています。 また全国での需要についても、ガソリンエンジンの軽(FF車)とほぼ同様の地域分布となっており、都市部などに偏る傾向はみられません。 ...
理想汽車は初のBEVの「MEGA」で新たな顧客層を取り込むもくろみが裏目に出た。写真は同社が建設を急ぐ超急速充電ステーションで充電中のMEGA(理想汽車ウェブサイトより) 中国の新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(リ・オート)は、同社初のBEV(訳注:バッテリーだけを動力に使うEV)である高級ミニバン「MEGA」を3月1日に鳴り物入りで発売した。だがその直後から、MEGAだけでなく既存車種を含めて販売に苦戦している実態が明るみに出た。 【写真】理想汽車のレンジエクステンダー型EV「Lシリーズ」の2024年モデル(同社ウェブサイトより) 「BEV投入のタイミングを読み違えた」——。理想汽車の創業者でCEO(最高経営責任者)の李想氏は、3月21日に全社員宛てに送信した社内メールの中で異例の反省の弁を述べた。 同社は2015年の創業以来、「レンジエクステンダー型EV」に特化して競合メーカーと差別化する戦略をとってきた。これまでに3車種を投入し、2023年の販売台数は37万6000台と新興メーカー群のトップを走る。 (訳注:レンジエクステンダー型EVは、航続距離を延長するための発電専用エンジンを搭載したEVを指す。中国の販売統計上はPHV[プラグインハイブリッド車]に分類される) 「年間80万台」は達成不能 レンジエクステンダー型EVで築いたブランド力や販売体制を基盤に、理想汽車は満を持してBEVに参入。MEGAを含めて2024年中に4車種の新型BEVを発売し、年間販売台数を2023年の2倍超の80万台に引き上げる強気の目標を掲げていた。 ところがMEGAの発売から1カ月もたたず、同社はこの目標を諦めざるを得なくなった。理想汽車がSNS(社交サイト)の公式アカウントを通じて発表した販売速報によれば、同社の3月1日から17日までの販売台数はMEGAを含めて1万8200台にとどまり、不振が鮮明になったためだ。 メーカー希望価格が55万9800元(約1177万円)からという高価格にもかかわらず、理想汽車はMEGAの販売目標を月間8000台に定めていた。しかし高級ミニバンの市場はそもそもニッチだ。このカテゴリーで最も売れているトヨタの「アルファード」でも、(中国市場での)年間販売台数は2万台に満たない。 理想汽車は3月1日のMEGAの投入と同時に、レンジエクステンダー型EVの「Lシリーズ」3車種をマイナーチェンジし、2024年型モデルとして発売した。ところが3月の商戦では、2023年まで絶好調だったLシリーズの売れ行きまでもが落ちてしまった。 「わが社の販売部門は(MEGAの発売準備に注力するあまり)、Lシリーズの顧客向けに割くサービスの時間と精力を大きく減らしてしまった」。前出の社内メールのなかで、李CEOはそう率直に判断ミスを認めた。 理想汽車のレンジエクステンダー型EVは、競合メーカーの激しい追い上げにさらされている(写真は同社ウェブサイトより) Lシリーズの販売減速の背景には、レンジエクステンダー型EVの競合車種が台頭してきた影響もある。なかでも理想汽車に脅威を与えているのが、通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)が中堅自動車メーカーの賽力斯集団(セレス)と共同で立ち上げた新興ブランド「問界(AITO)」だ。 問界の2024年1月から2月までの販売台数は、(BEVとレンジエクステンダー型EVの合計で)同じ期間の理想汽車の販売台数を上回った。 失地回復へ戦略見直し MEGAの不発とライバルの追い上げを受け、理想汽車は2024年1~3月期の販売目標を下方修正した。具体的には、10万~10万3000台としていた目標を7万6000~7万8000台に引き下げた。 マーケティング戦略の見直しにも着手した。李CEOは3月11日、MEGAのユーザーにより良いサービスを提供する(ことで顧客満足度を高める)ため、急速充電ステーションの建設を加速する方針を打ち出した。 さらに、翌3月12日にはLシリーズの実売価格を5000元(約10万5100円)値下げしたほか、売れ筋の「L7」と「L8」に廉価グレードを追加すると発表。失地回復に向けたテコ入れを急いでいる。 (財新記者:安麗敏) ...
日産は2024年4月11日、2023年度(2023年4月~2024年3月)の国内販売でサクラが3万4083台となり、前年の2022年度に引き続いてEVの国内販売台数1位を獲得したと発表した。詳細をお伝えしよう。 文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、日産 ■2023年7月に受注累計台数5万台突破! EVはいつ買えばいいのか 日産サクラ。バッテリー搭載量を抑えたことで低価格を実現した軽EV サクラは2022年5月に発表された軽EV。2019年の東京モーターショーで出展されたコンセプトモデル、「IMk」がもとになっており、三菱との共同会社であるNMKVとの共同開発で誕生した。三菱側からはeKクロスEVとして発売されている。 パワートレーンには最高出力64ps/最大トルク19.9kgmのリチウムイオンバッテリーを搭載する。そのプラットフォームにはデイズと同じくCMA-Aプラットフォームを採用しているが、バッテリーを搭載するためにフロア形状が変更されている。 2023年7月には受注累計台数が5万台を突破。2023年12月には価格を改定し、「S」が249万3700円、「X」が254万8700円、「G」が304万400円。 国からの補助金は2024年3月に経済産業省から発表され、上限額の55万円となっている。ちなみにほかの補助金上限額はEV(軽を除く)が85万円、PHEVが55万円、FCVが255万円となっている。 東京都に住んでいる場合、都からの補助金45万円も受けられるため、合サクラ購入に当たっては計100万円の補助金が受けられるのは大きいだろう。これを背景に、サクラの地域別販売台数の内訳は東京都を含む関東地方が32%を占め、トップとなった。 ■国内EV購入者の5人に2人はサクラを選んでいる! 日産の発表によると、国内全体のEV販売台数のうち約41%をサクラが占めたという。また、法人や自治体での導入ケースも進んでおり、営業車や商品配送車、空港内での荷物輸送牽引車などとしても使われている。 ちなみにサクラのユーザーは30%以上が最上級グレードの「G」を選択しており、ボディカラーはホワイトパールが1番人気でホワイトパール/チタニウムグレーの2トーンが続く。 サクラはJALグループで伊丹空港での牽引車としても活躍しているのだ 2023年度のEV販売ランキングは1位がサクラで3万4083台、2位がリーフの7100台、3位がアリアで6300台と日産EVがトップ3を占めた。以下、eKクロスEV4400台、テスラモデルY3000台、ミニキャブMiEV2900台、アウディQ4の2200台、テスラモデル3の2000台、VW ID.4の1900台、レクサスRZ450E1400台、BYD ATTO3の1300台が続く。 日本全体でのEVシェアでは57%が日産EVでトップを占めている、EV購入者のうち5人に2人がサクラを選んでいることになる。 サクラのインテリア サクラが市場投入されたことにより、2023年度のEV販売比率は2021年度から約3倍の1.8%にまで増加。そのうち、日産のEV販売構成比は10%を占める。さらに2023年度の軽ハイトワゴン市場の約50万台中、サクラは6.9%を占めているという。 ...