(写真=CAR and DRIVER) この記事は2023年7月10日に「CAR and DRIVER」で公開された「【人気モデル研究】BEV作りの優位性を実感。日産アリアの課題は生産体制か!?」を一部編集し、転載したものです。 ■質感にもこだわった走り。電費も優秀。BEVの魅力が凝縮している! 日産アリアB6(2WD) 価格:532万円 総合評価/82点 CDテストモード電費/8.1km/kWh アリアは日産BEVのフラッグシップである。ボディサイズは全長×全幅×全高4595×1850×1655mm。北米や中国向けにはワイドトレッド版も用意されているが、日本仕様がこのサイズにとどめられたことは大いに歓迎したい。 外からもいかにも広そうに見える車内は実際にも広々としている。とくに後席の余裕はかなりのレベル。大きなガラスルーフが開放感をより高めている。先進的でありながらリビングのような居心地のよさを感じさせる雰囲気は独特だ。 走りは極めて滑らかで静か。日産のBEVの中でも、アリアはひときわ洗練された印象を受ける。テスト車のB6は218psのモーターを搭載した2WDモデルだった。アクセルを踏み込んだときの応答感が心地いい。走り系のモードを選択してアクセルを素早く操作した際に、他車では大なり小なり衝撃を感じるが、アリアにはそれがない。それでいて力強さが味わえるよう絶妙にチューニングにされている。このあたりが個性だ。 静粛性は十分すぎるほど対策されていて、電気系のノイズが気になることもない。アクセルだけで走行できる「e-Pedal」は、人間の感覚にマッチした制御に進化。低速域でも扱いやすい。BEVに豊富な経験を持つ日産らしい。走り味は、車両重量のわりに軽快で、大きさを感じさせない。ロールは抑えられ、ステアリングフィールもスッキリとしている。 車線変更支援やハンズオフ走行、リモート駐車までも実現したプロパイロット2.0を設定。Amazon Alexaを対話型インターフェイスにいちはやく導入するなど、日産の「インテリジェントモビリティ」の急先鋒的な存在でもある。 ■Brief Comment アリアは、動力性能の評価が高かった。絶対的なパフォーマンス以上に印象的だったのは、その「質」の高さ。BEVならではのスムーズさに加え、作り込みの巧みさに感心した。電費もいい。実走電費は予想を超えていた。アリアで初出しとなったパワートレインの実力はなかなかだ。静粛性も申し分ない。気になった点は、やや高めのシート設定。座面を最下端にしても、頭の斜め前にはフロントスクリーンが迫ってくる。 ■日産アリア主要諸元 ...
(写真=CAR and DRIVER) この記事は2023年7月7日に「CAR and DRIVER」で公開された「【人気モデル研究】クルマ好きを魅了する走り味。シビックe:HEVのほとばしるホンダイズム」を一部編集し、転載したものです。 ■ワールドクラスの5ドアHB。ホンダ最新テクノロジーを傾注 ホンダ・シビックe:HEV 価格:394万200円 総合評価/78点 CDテストモード燃費/28.3km/リッター 外観はすっきりとスマート。11代目は万人に受け入れられることを念頭に置いたのだろう、印象がガラリと変わった。視界は全方位で良好。ドアミラーとピラーに空間があるおかげで死角が小さく、鏡面はベルトラインに沿わせてできるだけ広く後方を映し出すように配慮されている。 走りは気持ちいい仕上がり。新開発のe:HEVはとにかく乗りやすい。レスポンスがよく低速から力強く、非常に滑らかな走り味を実現している。e:HEVは、高速走行が主体となる状況以外では、基本的に駆動力を生み出すのはモーターになるが、その味付けは着実に進化している。 従来のe:HEVは、アクセル操作に対する加減速とエンジンの動作がいまひとつしっくりこないイメージがあった。シビックは、キャリブレーションの最適化はもとより新たに採用された直噴エンジンが効いてか、そのあたりが大幅に改善されている。 高速巡行時のフラット感や直進安定性、ワインディングでのピタリと決まるライントレース性は印象的なレベル。車体各部に目をやると、かなり剛性を意識した作りになっている。それが走りに効いている。もちろん、シビックがこのクラスの日本車でいちはやく採用したデュアルピニオンEPSの効果も明確だ。 ときおり気になったのは乗り心地だ。路面のあまりよくない一般道を低~中速で走ると、やや足回りの動きの渋さと突き上げを感じる。乗り心地とハンドリングのバランス面で、現状が最適の落としどころと判断したのだろう。だが、もう少しよく動いてくれたほうがベターだ。最新のシビックはホンダらしい1台、クルマ好きの琴線に触れる魅力を持っている。 ■Brief Comment 全体の完成度はかなり高い。世界に誇れるレベルだ。e:HEVのパワートレーンは、魅力的で高評価になった。レスポンスがよくスムーズでパワフルというe:HEVの強みが存分に味わえる。クルマとしての使い勝手も、上出来。気になった点は小回りが利かないこと。また足回りは日常的な使い方では乗り心地がやや硬い。一方、実走燃費テストではWLTCの郊外モードを上回る数値を達成したことに大いに感心した。 ■ホンダ・シビック主要諸元 グレード=e:HEV ...
写真左=アルファード、写真右=ヴェルファイア(展示イベントにて) 6月21日、トヨタは約8年ぶりにフルモデルチェンジした新型アルファードとヴェルファイアを発売した。自動車ライターの小沢コージさんは「注目はヴェルファイアだろう。末期の販売比率は5%以下に落ち込んでいたようだが、新型が出たことで息を吹き返しそうだ。トヨタの巧みなマーケティングがうかがえる」という――。 クラウンを抜いて「高級車の顔」に 日本で一番売れるゴージャス系ラージミニバン、トヨタ・アルファード&ヴェルファイアが約8年ぶりにフルモデルチェンジしました。 そもそもこのマーケットを作ったのは、97年登場の日産エルグランドですが、後追いビジネスに強いトヨタらしく、02年には初代アルファード、08年には2代目と同時に、野性味あるマスクの兄弟車ヴェルファイアまで投入。 インパクトある外観とゴージャスさ、かつてない2つのキャラクターでライバルを凌駕。今や累計販売台数は国内ではアルファードが約118万台、ヴェルファイアが57万台と圧勝。合算月販では時に1万5000台を超えるほどです。 加え両車は、ラージミニバン界でトップセールスに立っただけでなく、かつて日本の高級車代表だったトヨタ・クラウンをとっくに超えました。販売台数で抜き始めたのは初代発売後の2000年代前半で、以来完全に高級車の顔になっています。 去年クラウンは16代目で突如クロスオーバーSUV化。今後、スポーツSUV、セダン、エステートとバリエーションが増えることも発表されていますが、ある意味、アルヴェル躍進により変化を与儀なくされたと言えなくもないかもしれません。 世界的に根強い「高級車=4ドアセダン」のイメージですが、日本や一部アジアでは「高級車=ミニバン」になりつつあり、その原動力こそアルファード&ヴェルファイアなのです。 なぜVIPに愛されるのか アルファードが4代目、ヴェルファイアが3代目へとフルモデルチェンジしたのですが、そのモデルチェンジっぷりはまさしく横綱相撲。今や完全に売れるラージミニバンの勘どころであり、黄金比を知り尽くしているとも言えます。 新型の進化ポイントは多岐にわたりますが、まずサイズ感。基本見た目の良さやクオリティアップに絞られ、ミニバンとしての扱いやすさはほぼ現状キープ。 ミニバンといえば広さが最重要視されそうなものですが、全長こそ4〜5cm伸びているものの全幅、全高はほぼ変わらず。全長4995mm×全幅1850mmにとどまっています。 【新型アルファード】 全長×全幅×全高:4995mm×1850mm×1945mm ホイールベース:3000mm 【先代アルファード】 全長×全幅×全高:4950mm×1850mm×1950mm 【新型ヴェルファイア】 全長×全幅×全高:4995mm×1850mm×1935~1945mm ...
(写真=CAR and DRIVER) この記事は2023年7月6日に「CAR and DRIVER」で公開された「4リットルV8ツインターボエンジンを搭載した改良型の「メルセデスAMG GT 63S 4MATIC+」が日本上陸」を一部編集し、転載したものです。 メルセデスAMG独自開発のメルセデスAMG GT 4ドアクーペに改良型トップハイパフォーマンスモデルの「メルセデスAMG GT 63S 4MATIC+」を設定。パワートレインには最高出力639ps/最大トルク900Nmを発生する4リットルV8ツインターボエンジンを搭載。足回りにはダンパーの外側に2つの圧力制御バルブを追加した新AMG RIDE CONTROL+エアサスペンションを採用 メルセデス・ベンツ日本は2023年6月29日、メルセデスAMG独自開発の4ドアスポーツ「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」に一部改良を果たしたトップハイパフォーマンスモデルの「メルセデスAMG ...
SUBARUクロストレック・リミテッド(4WD)/7CVT 328万9000円 Photo by Hiroya Yamagami クロストレックはフォレスター/アウトバックと並ぶ第3の世界戦略SUV。日本での受注も好調。リミテッドが75%を占め、全体の4WD比率は72%。ボディ色はオフショアブルーメタリックが人気だ。 新型クロストレック 個性の際立ったスタイリング 新型クロストレックを、いよいよ公道でドライブできた。事前受注では上級のリミテッドが75%に達しているという。ボディカラーのいちばん人気は写真のオフショアブルー・メタリックだ。 個性の際立ったスタイリングは、新鮮味と楽しそうな雰囲気が巧みに表現されている。従来のXVにも増して若々しさを感じる。これは売れそうだ。 ドライブすると、よりスムーズで静かになったパワートレーンのありがたみを感じる。回転フィールが滑らかなことに加えて、静粛性が高い。まるでエンジンが遠くにあるかのような印象である。 新開発シートも効いて 乗り心地は実に快適 e-ボクサーらしくモーターがアシストする感覚がより高まったのも好印象だ。車内の表示を見ていると、100km/h程度の高速走行時でも条件が合えば積極的にアシストしている。巡航時、モーターだけの走行に切り替わる頻度もかなり高い。 足回りの印象も上々だ。以前プロトタイプをクローズドコースで試乗した際に、走りのよさは実感していた。ただしこれだけハンドリングがよいと公道での乗り心地はどうなのか、と心配していたのだ。だが杞憂だった。想像以上によかったのである。サスペンションストロークが十分に確保されていて、よく動いて巧みに路面からの入力を吸収してくれる。体をしっかりと支え、頭がブレにくい構造を採用した新開発シートも効いて、乗り心地は実に快適だ。 全車マイルドHVのe-ボクサー仕様。新型はスムーズさと電動車感がアップ。WLTC モード燃費は15.8km/L インパネは機能的で開放感が高い。リミテッドは11.6インチセンターモニター標準。ナビ(op8万8000円)は話題の“what3words”目的地検索に対応 前席は快適な新形状。乗り心地は全域でしなやか ...
(写真=CAR and DRIVER) この記事は2023年7月6日に「CAR and DRIVER」で公開された「2023年米国第1四半期【日本メーカー】新車セールス結果発表」を一部編集し、転載したものです。 ■2023年米国第1四半期の日本車販売状況 2023年1〜3月期(第1四半期、Q1)の米国における日本車の販売台数が判明した。 メーカー別トップはトヨタでレクサス・ブランドと合わせて46万9557台と、前年同期の51万台超えには届かなかった。フルモデルチェンジを機に米国販売がスタートしたクラウン(クロスオーバー)は1393台を販売し、今後の動向に注目が集まる。RAV4やカローラクロスのような「正統派」SUVスタイルに人気が集まるのか、クラウンが提案するスタイリッシュなクロスオーバーデザインが評価を上げていくのか。米国のSUV市場は世界のマーケットに強い影響を与えるだけに目が離せない。 ホンダはアキュラ・ブランドで販売するインテグラが好調。現在は少数派になった4ドアクーペで(メーカーは5ドアリフトバックと表現している)、今年4月には320㎰/310Nmを発揮するタイプSグレードをラインアップに加えて販売拡大を狙う。 日産はローグ(エクストレイル)が絶好調で、ホンダCRーV以上の販売成績を記録している。また大型SUV、パスファインダーとアルマダも快調に売れている。とはいえ、これらのモデルが日本では正規販売されていないのが惜しい(日本で乗るには大きすぎるかもしれないが)。 SUBARUのBEV、ソルテラはトヨタbZ4Xと合わせて3057台を販売。これは日産リーフ(2354台)を上回る数字である。米国で人気の高いSUVルックというデザインの持ち味を生かして、今後の販売拡大に期待がかかる。 Writer:カー・アンド・ドライバー編集部 (提供:CAR and DRIVER)
「EM1 e:」(原付1種クラス) ホンダは8月24日、一般向け電動二輪車「EM1 e:」を発売する。価格は29万9200円だが、国や自治体からの補助金制度を使えばバッテリーや充電器込みでも原付一種の「スーパーカブ50」並みの価格で買うことができる。なぜ価格を抑えたのか。交通ジャーナリストの西村直人さんが取材した――。 補助金を利用すれば「スーパーカブ50」と同じくらいで買える 2022年9月13日、ホンダは二輪事業の取り組みについて説明会を開催した。そこでは、2040年代にすべての二輪製品でカーボンニュートラル実現を目指し、ICE(内燃機関)の進化にも継続的に取り組むことが公表され、このうち電動二輪車では3つの柱が示された。 ①今後の環境戦略の主軸として二輪車の電動化を加速させること。 ②2025年までにグローバルで、電動二輪車を合計10モデル以上投入すること。 ③今後5年以内に100万台、2030年にホンダの総販売台数の約15%にあたる年間350万台レベルの電動二輪車の販売を目指すこと。 2023年5月19日、①~③の一環として「EM1 e:」(原付一種クラス)が発表された(発売日は8月24日)。EM1 e:は、国内のホンダ二輪市場で初となる一般向けの電動二輪車であり、「Honda二輪EV取扱店」において誰でも購入できる。価格は29万9200円(車両本体15万6200円+2次バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:」1個8万8000円+充電器1つ5万5000円)。 国や自治体などからの補助金制度(CEV補助金2万3000円+自治体の補助金)を活用すれば、自治体や条件によるものの、高額なバッテリーや充電器込みでも「スーパーカブ50/24万7500円」程度かそれ以下で手に入る。 1994年から電動バイクを展開してきた ホンダが歩んできた電動二輪車の歴史は長く、販売となれば1994年の原付1種の電動バイク「CUV ES」(限定200台)までさかのぼる。車両重量130kg(原付1種スクーターの1.5倍以上)のCUV ...
(写真=CAR and DRIVER) この記事は2023年6月29日に「CAR and DRIVER」で公開された「シボレー・コルベットに2タイプのエディション、7バージョンの限定モデルを設定」を一部編集し、転載したものです。 シボレー・コルベットの限定モデル「リミテッドレーシングスタイルエディション」「リミテッドスポーツスタイルエディション」が日本上陸。クーペ2LT/3LT/コンバーチブルをベースに7バージョンを設定。販売台数は計70台 ゼネラルモーターズ・ジャパンは2023年6月20日、シボレー・ブランドの旗艦スポーツカーであるコルベットに限定モデルの「リミテッドレーシングスタイルエディション(LIMITED RACING STYLE EDITION)」と「リミテッドスポーツスタイルエディション(LIMITED SPORT STYLE EDITION)」を設定し、同日より発売した。販売台数は計70台。デリバリー開始は本年9月末からを予定する。 車種展開および車両価格は以下の通り。 ■リミテッドレーシングスタイルエディション ボディカラー:ハイパーソニックグレー クーペ3LT:1690万円(販売台数10台) ボディカラー:ハイパーソニックグレー コンバーチブル:1840万円(販売台数5台) ...
メルセデス・ベンツA180セダン/価格:7DCTC 505万円 Photo by Hiroya Yamagami メルセデスのエントリーシリーズ、Aクラスが大幅改良。メカニズムは従来と基本的に共通だが内外装と装備を最新仕様にグレードアップ。ボディタイプはセダンとハッチバック。端正なルックスの正統派、A180セダンに乗った。 多岐にわたりリファイン 質感と機能、未来感が高まる 2018年に上陸した177系Aクラスが、マイナーチェンジを実施し、内外装デザインをはじめ、安全性、快適性、利便性が多岐にわたりリファインされた。 外見は前後のデザインとホイールが新しくなり、一段とスポーティな印象。インテリアは大画面ディスプレイを2枚並べた先進イメージ。質感と機能、未来感が高まっている。 試乗車はAMGラインパッケージ(op39万2000円)装着 ステアリングは新形状 確実に上質に変身した新型 装備も充実した。Sクラスと同等のMBUXをはじめ、ARナビゲーション、アドバンスドサウンドシステム(A180系ではop)など装備レベルが大幅に引き上げられた。なおインフォテインメント系や車両設定を集約したセンターディスプレイは音声とタッチ操作で操作できる先進タイプ。そのため従来あったセンターコンソールのタッチパッドは廃止された。 ステアリングは新形状である。新型はツインスポークタイプで、多くの機能が直感的に操作できて使いやすい。静電容量式タッチセンサーの採用で、軽く触れていればACC使用時にアラートが出ないのもプラスポイントである。 シートに収まると、もっと上級なクラスのメルセデスに乗っているような感覚を受けた。新型は、確実に上質に変身している。 インパネは液晶メーターと10.25インチメディアディスプレイが連結した最新デザイン。新型はSクラスと同等のMBUX/ARナビゲーショ ン(op31万9000円)を採用。ステアリングホイールは新形状 室内スペースは余裕十分。低い着座ポジションがスポーティな印象。AMGラインはスポーツシート標準。乗り心地はしっかりとした印象 ...
(写真=CAR and DRIVER) この記事は2023年6月27日に「CAR and DRIVER」で公開された「【人気モデル研究】新型X-TRAILの新世代e-POWERは電動HVの新たなスタンダードである!」を一部編集し、転載したものです。 ■走り込むほどに優れた総合性能を実感。走りに惚れるSUVの代表 日産エクストレイルG・e-4ORCE 価格:474万8700円 総合評価/81点 CDテストモード燃費/24.5km/リッター 4代目となる新型エクストレイルは、2022-2023 COTY「テクノロジー・カー・オブ・ザイヤー」を受賞するなど、多方面で高く評価されている。 メカニズムは最新仕様。高出力モーターとVC(可変圧縮比)ターボによる第2世代e-POWERとe-4ORCEという組み合わせで実現した走りは、その高い完成度に驚かされた。 サンルーフ付きのテスト車の車重は1900kg。車検証によると前軸重1070kg、後軸重830kgと前軸だけで1㌧を超える。だがドライブフィールはいたって軽やかだ。アクセル操作に対する反応は極めてリニア。そのうえ、瞬発力は十分なのに唐突感がない。 車速を高めると、60km/hあたりを境に力強さは徐々にマイルドに変化する。タウンスピードでのアクセルレスポンスは快感レベル。しかもアクセルを踏み込んでも静かな状況をキープする。発電のためエンジンが始動しても、遠くにあるかのような感覚。その存在を意識させない。走りは見事だ。燃費もよかった。従来のe-POWERは、高速走行すると燃費がガタ落ちしたものだが、エクストレイルはだいぶ様子が違う。 ハンドリングは素直で回頭性もよく、意のままに走れる。アウトランダーPHEVほど凝ったシステムではないが、e-4ORCEの巧みな内輪ブレーキと4輪の駆動力の制御により小さな舵角でコーナーを立ち上がっていけるのは気持ちいい。 半面、良好なハンドリング実現のため、足回りはそれなりに固められている。前席ではそうでもないが、後席では乗り心地が硬いと感じるシチュエーションが多い。「現状は走りを優先したセッティング」だと、開発陣から聞いた。 ■Brief Comment 総合評価は実力どおり高得点だった。新世代e-POWERは、絶対的な性能に加えて、味付けも巧み。滑らかで静かな走りには磨きがかかり、革新的な技術を用いた3気筒エンジンはいい仕事をしている。日常域はBEVのようにウルトラスムーズ。踏み込むとエンジン駆動しているかのように車速とエンジン音が自然な感覚で高まっていく。実走燃費は高レベル。乗り心地とブレーキが気になったが、大きな問題ではない。 ...
(写真=CAR and DRIVER) この記事は2023年6月29日に「CAR and DRIVER」で公開された「上質なブラウンレザーのSabelt製スポーツシートを配備したアバルト695の日本限定モデルが登場」を一部編集し、転載したものです。 アバルトが高性能スポーツモデルの「695 Competizione」をベースとした日本限定モデルの「695 Pelle」を発売。ブラウンレザーのSabelt製スポーツシートを採用したほか、伊ミラノ発のラグジュアリーレザーブランドBonaventuraによるABARTHロゴ入りトートバックを付属。車両価格は520万円の設定で、販売台数は100台 Stellantisジャパンは2023年6月23日、アバルト695シリーズに特別仕様車の「695 Pelle(695ペッレ)」をラインアップし、同日より発売した。車両価格は520万円の設定で、販売台数は100台の限定だ。 日本独自で企画された今回の特別仕様車は、695シリーズのスパルタンなハイエンドモデル「695 Competizione(695コンペティツィオーネ)」をベースに、通常モデルでも好評なブラウンレザーのヘッドレスト一体型Sabelt製スポーツシートを特別装備。ボディカラーはホワイト系のBianco Gara(販売台数40台)と、グレー系のGrigio Record(販売台数60台)を用意する。 また、イタリアのミラノに居を構えるラグジュアリーレザーブランドのBonaventura(ボナベンチュラ)が1点1点手作業で丁寧に仕立てるとともに、キーリングチャームにABARTH のロゴを刻印した特別なBonaventuraミア トートバッグを付属。カラーはエトープ(45個)、グレージュ(40個)、アトールブルー(15個)の3色から選択できる。 パワーユニットはベース車と共通で、ハイパフォーマンスエキゾーストシステム“Record Monza”を配備した1368cc直列4気筒DOHC16Vインタークーラー付ターボエンジン(最高出力180ps/5500rpm、最大トルク250Nm/3000rpm)を搭載。トランスミッションにはATモード付5速シーケンシャルを組み合わせている。ちなみに、車名のPelleはイタリア語で“革”を意味。今回の特別仕様車がレーシングベルトで有名なイタリアのSabelt社によるブラウンレザーシート、そしてBonaventuraのレザートートバッグを設定して、革による上質さを纏ったスペシャルな1台であることを表している。 ...
(写真=CAR and DRIVER) この記事は2023年6月23日に「CAR and DRIVER」で公開された「【最新モデル試乗】伝統のスポーティフィールを大切にしたPHEV。BMW330eの先進度」を一部編集し、転載したものです。 ■BMW330e・Mスポーツ 価格:750万円 試乗記 ■後期型3シリーズは各部をリファイン。330eはEV性能の高さが魅力 現行G20(21)型3シリーズは、2018年の登場以来、着実に販売台数を重ねてきた。世界で最も売れているプレミアムサルーンの1台だ。2022年に初めてビッグマイナーチェンジを実施。とはいえ主に内外装のアップグレードがメインで、パワートレーンは以前と大きくは変わらない。 新型はバンパーグリル周囲の立体感が増し、LEDヘッドライトはシャープに。リアランプはワイド感が強調された。 注目すべきは内装の変更だ。12.3インチのメーター画面と14.9インチのセンターモニターを一体化した巨大なカーブドディスプレイを採用する。BMW伝統の「ドライバーオリエンテッド」なコクピットの再定義だ。iドライブ回りの景色も変わって、大きなシフトレバーがとうとう廃された。代わりに小さなレバースイッチを設置し、指先でDやRに操作する。合わせて全車パドルシフト仕様に。 320d・xドライブ(2リッター直4ディーゼル/190㎰)、M340i・xドライブ(3リッター直6ターボ/384ps)の両4WDグレード、4気筒ガソリンPHEVの330e(2リッター直4+モーター/システム総合293ps)という日本仕様の上位3グレードが3シリーズの代表だろう。実際の売れ筋は318iや320iだったとしても、上位グレードが担うイメージリーダーとしての役割は大きい。 中でもPHEVの330eは、その「EV性能の高さ」で2020年のグレード追加以来、注目を集めている。といっても、前述したように今回のマイチェンでパワートレーンに大変更があったという情報はない。B48型の2リッター直4DOHCターボエンジンに電気モーター+リチウムイオンバッテリー(12.0kWh)を加えてシステム出力293ps、同トルク420Nmを発揮する。満充電時の電動航続距離は最大で56.5km(実際には50km前後)だ。 330eの特徴は、BEVとして走っている間もドライブフィールが通常の3シリーズとほとんど変わらない点にある。初期の3シリーズPHEVは、エンジン駆動時とモーター駆動時で、はっきりとテイストが異なっていた。だが最新版はリファインされた。それゆえ330eは、紛れもなく上等な3シリーズとして存在する。シャシーとサスペンション、ステアリング系統が成熟し、ドライバーと前輪が滑らかにつながっているという印象が強まった。いっそう正確に動かせるようになったうえで、静かで懐の深い乗り味を実現している。 ワインディングロードでは電動モーターの瞬発力を借りた走りを堪能した。バッテリーによる重量増をほとんど感じさせない。これ以上を望むとすれば6気筒の官能性くらいのもの。パワーがあるぶんアクセルコントロールで走らせやすい。とくにコーナーリング途中に強く感じるドライバーと前輪との絆がうれしい。電動時代が来てもBMWらしいサルーンのあり方は変わらないというブランドの矜持というものだろう。330eはドライバーオリエンティッドな電動スポーティサルーンである。 ■BMW330e主要諸元 グレード=330e Mスポーツ 価格=THS 750万円 全長×全幅×全高=4720×1825×1445mm ...
(写真=CAR and DRIVER) この記事は2023年6月21日に「CAR and DRIVER」で公開された「フォーミュラE東京大会開催へ。2024年3月30日、東京ビッグサイト周辺が舞台だ」を一部編集し、転載したものです。 ■環境先進都市・東京をレースでアピール フォーミュラEの国内開催が決定した。 フォーミュラEと国際自動車連盟(FIA)が発表した。2024年のイベント開催カレンダーの3月30日・ラウンド7は日本・東京での開催が明記されている。フォーミュラEの東京開催に向けて、フォーミュラEオペレーションズと東京都は協定を締結。大会開催に向けて前向きに検討してきた。 そうした背景・経緯があって、来年3月の東京開催が決定したといえる。なお、現時点での東京開催については「ナショナルオートモビルクラブ(ASN)の承認が必要」と条件が付いているが、開催に向けて確実に前進したことは間違いない。 注目の開催場所は「東京湾ウォーターフロントにあるコンベンションセンター、東京ビッグサイトの周辺の道路」と示され、公道レースになる予定だ。 東京都はゼロエミッションの環境先進都市の実現に向けて、排出ガスゼロ車(ZEV)の普及拡大に取り組んでいる。フォーミュラEの東京開催は、東京がカーボンニュートラルに真剣に向き合っていることを内外にアピールする絶好の機会になる。 フォーミュラEは、現在、日産、ジャガー、ポルシェ、マセラティ、マクラーレンなど11チームが参戦している。 Writer:カー・アンド・ドライバー編集部 (提供:CAR and DRIVER)
(写真=CAR and DRIVER) この記事は2023年6月20日に「CAR and DRIVER」で公開された「ボルボ初のコンパクト電動プレミアムSUV「EX30」がワールドプレミア。日本では今夏に受注開始予定」を一部編集し、転載したものです。 ボルボが新世代コンパクト電動SUVの「EX30」を初公開。パワートレインにはLFPバッテリーを搭載したシングルモーター、NMCバッテリーを搭載したシングルモーター・エクステンデッドレンジ、NMCバッテリーを搭載したツインモーターパフォーマンスを設定 ボルボ・カーズは2023年6月7日(現地時間)、電気自動車の新しい小型SUVとなるEX30をイタリアのミラノで発表し、さらに6月14日には日本のVolvo Studio Tokyo(東京・青山)において実車のプロトタイプを披露した。 EX30はボルボ初の小型プレミアムSUVで、ボルボとしてはXC40リチャージ、C40リチャージ、EX90に続く4モデルめの電気自動車に位置。既存のボルボ車の中で最もCO2の排出量が少なく、また最先端のテクノロジーとスカンジナビアンデザインによって生活をより安全に、より便利に、より楽しいものにするクルマとして開発された。 エクステリアはボルボのデザイン的価値のすべてを小さなSUVフォーマットで具現化したことが特徴だ。具体的には、グリルレスのフロントフェイスにデジタル表現を用いたトールハンマーヘッドランプ、ロングホイールベースに大径ホイールを覆うフェンダーアーチ、前後そろったオーバーハング、リアガラス左右とリアフェンダー部左右に分けて配したリアコンビネーションランプなどを装備して、SUVらしい力強さと電気自動車としての先進性を表現する。ボディサイズは全長4233×全幅1836×全高1549mmに設定。ボディカラーはスタイリッシュさが際立つクラウドブルーや、スウェーデン西海岸の岩に生える地衣類から着想を得た明るく表情豊かなモスイエローのほか、ヴェイパーグレー、オニキスブラック、クリスタルホワイトという計5色をラインアップした。 インテリアに関しては、ドライバーディスプレイとセンターディスプレイを12.3インチのタブレットに集約したコンバインドセンターディプレイを採用したことがトピック。運転操作に必要な情報とよく使う機能のコントロールボタンを、同一画面内にわかりやすく表示する。また、タッチスクリーン式の高精細センターディスプレイは映り込みや反射を最小限に抑え、合わせて指先が触れた瞬間に反応するセンサーと赤外線フィルムによりタッチの優れた応答性を実現した。さらに、センターディスプレイの下部にはよく使う機能をすぐに呼び出せるショートカットの表示エリアを設定。車両コンピューティングプラットフォームには21の自動車ブランドで採用されているECARXを組み込み、加えてウィジェット機能の拡充や出発前に設定を済ませておきたい機能を集めたウェルカムビュー画面の採用なども実施する。離れた場所にいてもキャビンの温度調整や充電の管理、OTA(無線アップデート)でのソフトウェアのアップデートおよびアップグレード、目的地設定など、様々な機能をアプリでリモート操作できるVolvo EX30 appも用意した。 一方、ステアリングには様々な装備や機能を操作できるスイッチをスタイリッシュにレイアウトしたスクエアデザインを採用。フロントシートは脊柱を効果的にサポートする形状に設計し、理想的なシートポジションに調整できるよう電動調整機構を内蔵する。また、後席は乗員が快適に過ごせるスペースを確保したうえで、シートバックに6:4分割可倒機構を配した。ラゲッジスペースについては、フラットなフロア面に仕立てたうえで318リットルの容量を確保。床下には容量61リットルのサブトランクも設けている。 内装の仕様としては、北欧の自然をイメージした4種類の表情豊かなインテリアをラインアップ。具体的には、デザインインスピレーションを“サマーデイズ”とし、ピクセルニット&ノルディコのシート表皮やパーティクルのデコラクティブパネル、ブルーのエアベントデコレーションで構成した「ブリーズ」、デザインインスピレーションを“夜明けに差し込む一筋の光”とし、テイラードウールブレンドのシート表皮やフラックスのデコラクティブパネル、トランスペアレントのエアベントデコレーションで構成した「ミスト」、デザインインスピレーションを“スカンジナビアンフォレスト”とし、テイラードウールブレンド&ノルディコのシート表皮やフラックスのデコラクティブパネル、トランスペアレントのエアベントデコレーションで構成した「パイン」、デザインインスピレーションを“夜のはじまり”とし、テキスタイル&ノルディコのシート表皮やデニムのデコラクティブパネル、ブルーのエアベントデコレーションで構成した「インディゴ」という4タイプを用意した。 動力源に関しては、3機種の電動パワートレインおよび2種類のバッテリーを設定する。市街地での移動が中心で移動距離の短いユーザー向けにはLFPバッテリー(総電力量51kWh)を搭載したシングルモーター(最高出力272ps/最大トル343Nm)を、最大限の航続距離を求めるユーザー向けには同モーターに充電間の航続距離を延ばすことができるNMCバッテリー(総電力量69kWh)を組み合わせたシングルモーター・エクステンデッドレンジを、パフォーマンスを重視するユーザー向けにはNMCバッテリーに最高出力428ps/最大トルク543Nmを発生する全輪駆動のツインモーターパフォーマンスを用意。一充電での航続距離は欧州モードでシングルモーターが最大約344km、シングルモーター・エクステンデッドレンジが最大約478km、ツインモーターパフォーマンスが最大約456kmを実現し、最高速度は全仕様で180km/hに制限した。一方で充電については、175kWの急速充電を使用して10%から80%までの充電を25分強でこなす。車両のセンターディスプレイとアプリを通じて、アンペア数、最大充電レベル、充電を開始するタイミングを設定することも可能だ。日本仕様においては、CHAdeMO方式に対応した充電システムを組み込む予定である。 先進安全運転支援システムの充実ぶりも見逃せない。縦列、横列、直角、斜めのフィッシュボーン式など、あらゆるタイプの駐車スペースに対応した新世代パークパイロットアシストや、自車後方から接近するサイクリストなどを検知してドライバーや乗員が不用意にドアを開けて進路を妨害してしまう事態を防止するドアオープニングアラート、様々な場面でドライバーの運転操作を支援するパイロットアシスト、昼夜を問わず他車や歩行者、サイクリストを検知して衝突の回避または衝突被害の軽減を図る衝突回避・被害軽減ブレーキシステム、ドライバーの注意散漫や眠気を検知するドライバーアラートシステムなど、最新のシステムを豊富に組み込んでいる。 なお、欧州およびその他の一部地域では今回の発表と同時にEX30の受注受付をスタートし、デリバリーは本年末より実施予定。車両価格は約3万6000ユーロ(約550万円)~に設定する。日本では専用ホームページで“今夏発売予定”とアナウンスしていることから、この時点で受注を開始すると思われる。また、“Coming ...
(写真=CAR and DRIVER) この記事は2023年6月21日に「CAR and DRIVER」で公開された「【最新モデル試乗】速さと洗練が融合。トヨタ・プリウスPHEVを「現実的なBEV」と思う理由」を一部編集し、転載したものです。 ■トヨタ・プリウスPHEV・Z 価格:460万円 試乗記 ■0→100km/h加速6.7秒の実力! 思いのままの速さを体感 プリウスPHEVを公道でチェックした。従来型はHEVと内外装をわかりやすく差別化していた。対して新型はほぼ共通。その代わりというわけではないだろうが、走りで、はっきりと個性を主張する。 最新PHEVは、2リッターエンジンとモーターの組み合わせ。HEV比で約5割増の高出力モーターと、従来型PHEVより約5割増の大容量バッテリーを搭載した。キャラクターは「プリウスのハイパフォーマンスモデル」である。 満充電時EV走行距離は大幅に延長。従来型は約60kmだったところ、新型は19インチ車で87km、17インチ車では 実に105kmまで伸びた。メーカーはPHEVを「現実的なBEV」と説明するが、確かにこれだけの航続距離があれば、日常使用はEVとして機能する。実際、EVモードを選択すると、エンジンがかかることなく延々と走り、アクセルを踏み込んでもよほどでないと高い車速域までEV状態を維持する。しかも、モーターだけの走行でもけっこう速い。 PHEVは静かなクルマでもある。HEVは比較的頻繁にエンジンが始動し、やや騒々しく感じられる。PHEVは元々エンジンがかかりにくいのが美点。加えて、静粛性自体も入念に対策されているようだ。 絶対的なパフォーマンスはスポーティカーレベル。アクセルを踏み込んだときの加速フィールは爽快で気持ちいい。さすがは0→100km/h加速が6.7秒と、7秒を切っているだけのことはある。従来型のPHEVが11秒を超えていたのとは大違いだ。HEVも2リッターになりなかなかだと感じていたが、0.8秒も速い(2WD比)のだ。その差は明確である。 ただし、初期の加速はHEVの2WDもけっこう鋭い。さらには、バッテリーの力を前後のモーターに配分するHEVの4WDはもっと速いと感じる。PHEVの本領は動き出しではなく、加速の伸びやかさ。アクセルの踏み込みにリニアに応え、力強く、どこまでもスピードが上昇する感覚がある。 ブレーキも好印象だ。従来の蓄圧タイプからリニアにブレーキ油圧を増圧できるオンデマンド加圧タイプに変更した効果で、自然なフィーリングになっている。それは新旧を乗り比べると明白だ。おかげでアクセルとブレーキのペダル操作感が統一され、違和感なく踏み替えることができる。 PHEVは回生ブレーキの強さが3段階から選べるのがHEVとの違いだが、設定変更にはセンターディスプレイで操作する必要がある。せっかくの機能なのだから、簡単に変更できるほうがいい。 ■速さだけでなくフットワークもスポーティ。新型は「ドライビングの歓び」を実感する HEVでも感心したフットワークには、磨きがかかっていた。操縦安定性の高さは特筆レベル。車重の重いPHEVでも好印象はそのままだ。より高い剛性を得た第2世代のTNGAプラットフォームとサスペンション、エアロダイナミクスの最適化をはじめ、駆動用バッテリー搭載位置を従来のトランク下からリアシート下に移動したことなどの相乗効果に違いない。 ...
トヨタ・アクアGRスポーツ/価格:THS 259万5000円 Photo by Hrioya Yamagami アクアにGRスポーツが加わった。2代目となる新型は従来以上にスポーティな走りにこだわった。専用チューニングサスペンションを採用しボディ剛性をアップ。パワーステアリング制御も見直した。内外装は精悍で凛々しい。 2代目となるアクアGRスポーツ 「旋回性能重視のハンドリングに仕上げた」 “ちょっとスポーティなアクア”。先ごろ登場したアクアGRスポーツは、そんな表現がしっくりくるコンパクトカーだ。 トヨタの“GR車両”には2タイプある。足回りの強化や内外装だけではなく、パワートレーンにもふんだんに手を加えてサーキット走行を射程に収めたのが、トヨタGAZOOレーシングが誇るGRモデル。一方のGRスポーツは、ややマイルドな設定で、快適性をあまり犠牲にしていないのが特徴。GRモデルとは異なり、パワートレーンが基本的にスタンダードモデルと共通な点もGRスポーツの個性といえる。 2代目となるアクアGRスポーツは、前後オーバーハングを標準比20~25mm延長して伸びやかなスタイリングを実現。さらに床下ブレースやリアバンパーリインフォースでボディ剛性を向上させたほか、フロントスプリング、前後ダンパー、フロントスタビライザー、各種ブッシュを強化して走りのしっかり感を高め、「旋回性能重視のハンドリングに仕上げた」とメーカーは説明する。 トヨタ・アクアGRスポーツリアビュー インテリアはダーク基調。ステアリ ングホイールは専用皮巻き3本スポーク。ペダルはアルミ製 シートはエアヌバックと合成皮革のコンビ仕様。前席はサポート性を高めた立体形状。ヘッドレストには“GR”のロゴが入る トヨタ・アクアGRスポーツリアシート ラゲッジ容量はゆとりたっぷり 質感の高いコンパクトスポーツに 仕上がっている ...
(写真=CAR and DRIVER) この記事は2023年6月16日に「CAR and DRIVER」で公開された「5月の全体販売ランキング、首位はホンダN-BOX。登録車部門でトヨタ・プリウスが首位に!(23年5月の全乗用車 国内販売登録ランキングTOP20と過去3ヶ月推移 )」を一部編集し、転載したものです。 2023年5月の登録車新車販売台数(商用車を除く)は17万9804台で、前年同月比+31.8%と5ヶ月連続の増加。好調な普通乗用車は、11万9047台と対前年比で47.4%の増加。小型乗用車はここ2カ月復調傾向で、6万757台で9.2%の増加だった。Kカー(乗用車)は9万2238台で同22.2%増と好調だった。 先月TOP4を軽自動車が独占したが、5月はトヨタ・プリウスとシエンタがその一角を奪ったカタチだ。登録車でとうとうプリウスが首位に立ち、全体でも先月の6位から3位にランクアップ。TOP10グループは軒並み前年を大きく上回る実績となった。SUV部門ではヤリスクロスが首位、ハリアーが2位と続いた。SUV車と別カウントのヤリスシリーズは合わせると14150台の登録となり、実質上では全体首位となる。 過去3カ月の販売・登録推移は以下のとおり(順位は5月の販売・登録台数順) ブランド別新車販売台数(台)(乗用車・軽自動車を含む・カッコ内は前年同月比) トヨタ 95607 (137.3%) ホンダ 33282(115.5%) ダイハツ 31280(141.7%) スズキ 36789(105.9%) 日産 26961(124.7%) マツダ 10832(219.9%) レクサス 6991(225.3%) 三菱 5974(106.8%) ...
(写真=CAR and DRIVER) この記事は2023年6月13日に「CAR and DRIVER」で公開された「フルカーボン製カウリングやプリズムカットされた専用ホイールなど、新型 LEXUS LC“EXTERIOR PARTS(TRD)”発売」を一部編集し、転載したものです。 トヨタカスタマイジング&ディベロップメントは、LEXUS LCの一部改良にあわせ、レクサスブランド向けスポーツパーツ"EXTERIOR PARTS(TRD)"を継続設定するとともに、新たなスポーツパーツを発売する。EXTERIOR PARTS(TRD)は全国のレクサス販売店にて購入可能だ。 開発コンセプトは『エアロダイナミックコントロール』と『トータルバランス』。LEXUS LC では、“ 調律のとれた見栄えとハンドリングの実現”、“分かりやすい機能美”をキーワードに、シンプルでありつつ空力性能のトータルバランスを高めたエアロパーツを製作。LCにふさわしいスタイリングも両立する。 スタイリングパーツは、「フロントスポイラー」「サイドスカート」「リヤディフューザー&リヤサイドスポイラー」「エアロダイナミクスミラーカバー」から成り立っており、ボディ同色のエアロパーツと、ブラックエディションを用意。各エアロパーツは同時に装着することで、ダウンフォース性能向上による、走行安定性・風切り音と外乱抑制や、タイヤ下部に当たる風を低減による燃費性能の向上、風切り音の減少、外乱(煽られ)抑制がより発揮される。エアロダイナミクスパッケージの価格は塗装済みで490,600円(税込)。 「フロントスポイラー」は左右分割のスポイラーが空気を整流、グリル下部のゴムリップは最小限でダウンフォースをもたらし、さらにはバンパーガードも兼ねた空力アイテム。左右分割のスポイラーとグリル下部のゴムリップのセット。地上高が純正比30mmダウンする。前方向からの衝突時にボンネットを持ち上げて歩行者の頭部を保護するポップアップフードのシステムが正常に作動することを確認済だ。価格は塗装済みで154,000円(税込)。 「サイドスカート」は、リヤフェンダーとのつながりを重視したグラマラスなデザイン。 ...
(写真=CAR and DRIVER) この記事は2023年6月18日に「CAR and DRIVER」で公開された「ランボルギーニの新世代スーパースポーツ「レヴエルト」がジャパンプレミア」を一部編集し、転載したものです。 ランボルギーニが新型HPEVモデルの「レヴエルト(REVUELTO)」を日本で初公開。パワートレインにはミッドシップ配置の6.5リットルV12エンジンに8速DCT組込の1基を含む3基の電気モーター、軽量・高出力のリチウムイオン電池で構成するプラグインハイブリッドシステムを搭載。日本での車両価格は約6600万円に設定 アウトモビリ・ランボルギーニ・ジャパンは2023年6月7日、アヴェンタドールの後継を担う次世代フラックシップスポーツの「レヴエルト(REVUELTO)」を日本で初公開した。発表の席には、ランボルギーニ・ジャパンのダビデ・スフレコラ代表のほか、ランボルギーニ本社のプロダクトラインダイレクターのマッテオ・オルテンツィ氏、そしてデザイン部門を統括するミィティア・ボルケルト氏が登壇し、同車の魅力を熱く解説。また、ランボルギーニの歴代V12モデルである400GT、ミウラ、カウンタック、ディアブロ、ムルシエラゴ、アヴェンタドールをひな壇に上げ、最も新しいファイティングブルV12エンジン車の日本デビューに華を添えた。 改めてレヴエルトの特徴を紹介していこう。 本国では本年3月30日(現地時間)にワールドプレミアを飾り、過去に登場したランボルギーニ車の伝統に倣って闘牛史に名を遺す屈強なファイティングブルに由来する車名を冠した新型レヴエルトは、ランボルギーニ初のプラグインハイブリッドモデル、ランボルギーニ流の表現ではハイパフォーマンス EV(HPEV)に位置する。パワートレインはミッドシップ配置の6.5リットルV12自然吸気エンジンに、8速DCT組込の1基を含む3基の電気モーター、軽量・高出力のリチウムイオン電池で構成し、ドライビングモードとしてEVモードを含む13種類を設定。基本骨格にはフルカーボンファーバーの新型モノコック構造「monofuselage(モノフューズレージ)」を採用し、ここに効率性・機能性・スタイルが織りなす最高のシナジーを表すエアロダイナミクスと車両デザインを纏わせた。 エクステリアはランボルギーニのV12スーパースポーツのDNAを忠実に踏襲しながら、最新のデザイン言語を採用して進歩的かつエモーショナルなスタイリングに仕立てる。基本シルエットはフロントからキャビンとエンジンを包み込んで六角形のエキゾーストへと収斂していく2本の線が囲む、彫刻的でアグレッシブなクーペフォルムで構成。ランボルギーニのV12スーパースポーツのアイデンティティといえる垂直に開くシザーズドアも、剛性を高めながら導入した。各部のアレンジにも徹底してこだわる。フロント部はY字形のデイタイムランニングライトを組み込んだ新造形のLEDヘッドランプやシャークノーズを形作るフロントフード、スプリッターからフロントフードへとつながる空力学的なブレードなどを配して、精悍かつ印象的なマスクを演出。一方でサイドビューは、フロントのホイールアーチの後方に設けたサイドフィンからドアおよびサイドエアインテークへの大きなくぼみに沿って車体の側面の気流を導くエアロデザインやY字形でアレンジしたドアハンドル、大径シューズを強調するホイールアーチなどを採用する。さらにリアセクションでは、デイタイムランニングライトと呼応するY字形のシグネチャーを組み込んだリアコンビネーションランプや2つの六角形エキゾーストおよび幾何学的な輪郭を持ったウイングなどを装備して、存在感あふれる後ろ姿を具現化した。そしてトップ部は、広い頭上スペースを確保しながら美観と空力性能を併せ持ったルーフ造形に、カーボンフードで覆ったうえで縦置きV12エンジンの上面を露出させたコンパートメント部を組み合わせて、インパクトの強いルックスを創出する。ボディサイズは全長4947×全幅2033(ドアミラー含2266)×全高1160mm、トレッド前1720×後1701mm、ホイールベース2779mmに設定している。 エアロダイナミクスも最大限に重視し、ダウンフォースとドラッグを改善する効率性、適正レベルのマスフローを確保するコンポーネントの相乗効果、エアロダイナミクスによるブレーキ冷却機能の統合、そしてクリエイティブなアプローチで当初からエアロダイナミクス要素を考慮したデザイン・インスピレーションという4つの柱を新たに定義して、エアロダイナミクスの枠組みを転換させる。なかでも、あらゆる走行条件の中で最高の空力性能を発揮できるように新たに設計した可変式リアウイングおよびアクチュエーターは要注目。ウイングのポジションは3段階の設定で、ドライビングモードと走行状況によって変化するとともに、ステアリングホイールのダイヤルでドライバーが変更することも可能とした。ほかにも、中央部の端が放射状、水平部の端が斜めになったカーボンファイバー製のフロントスプリッターや、カーブした細いブレード状のパーツをアンダーボディに配したリアボーテックスジェネレーター、低角度の中央部と高角度の水平部でデザインした新造形のディフューザー、アンダーボディから気流を集めてリアブレーキの冷却ダクトへと風を導くリアホイール前のNACAダクトなどを採用して、空力効率をマキシマムに高めている。 2シーター構成のインテリアは、“feel like a pilot”というコンセプトのもと、ドライビングに比重を置いたコクピットデザインに仕上げる。ダッシュボードにはカーボンファイバー材を採用し、一部の表面には上質なレザーや新超軽量素材のCorsa-Texを使用。ここにY字形のセンターパネル内に組み込んだ車両の情報システムの中心である8.4インチ縦型タッチスクリーンや、12.3インチのドライバー側デジタルディスプレイ、9.1インチの助手席側ディスプレイを配備する。スマートフォンと同様に直感的な手の動きでアプリケーションや情報を中央のディスプレイからサイドディスプレイへと移動させるランボルギーニ初のスワイプ機能も導入した。また、エアベントやバケットシートの表皮などに六角形の専用エレメントを配した点は、ランボルギーニのDNAを感じさせる部分。赤いカバーで覆い、操作時には上方へと跳ね上げるENGINE START/STOPスイッチのアレンジも印象的だ。さらに、ステアリングホイールはサーキット専用マシンのEssenza SCV12などレースの世界で培った経験をもとに新たにデザイン。スポークに配した4個のダイヤルは、ドライビングモードやリアウイング、リフト装置の操作に使用する。一方、キャビン空間自体はゆったりとしたスペースで実用性を確保するとともに、サーキット走行に向けた装備アイテムが積載できるように設計。頭上はアヴェンタドール比で26mm高く、足もとは同比で84mm広いスペースを実現し、合わせてシート後方にはゴルフバッグサイズの荷物が収納できる空間を設ける。さらに、センターダッシュボードの下および座席の間にも収納スペースを設定し、フロントフード下には小型のキャリーバッグが2個入るコンパートメントを配備した。 なおカラーバリエーションについては、標準の仕様で8種類のボディカラーと3種類のインテリアカラー/トリムを設定。さらに、オーダーメイドプログラムのアド・ペルソナム(Ad ...
(写真=CAR and DRIVER) この記事は2023年6月13日に「CAR and DRIVER」で公開された「レクサスが新型コンパクトクロスオーバーSUVの「LBX」を初公開。日本での発売は2023年秋以降を予定」を一部編集し、転載したものです。 「高級車の概念を変えるサイズのヒエラルキーを超えた次世代LEXUSモデル」を標榜するレクサスの新型コンパクトクロスオーバーSUV「LBX」がワールドプレミア。専用開発を施したGA-Bプラットフォームに、機能的本質や動的パフォーマンスに根差したプロポーションと上質で存在感のあるデザインを採用。パワートレインには1.5HEVシステムを設定 レクサスは2023年6月5日、新型コンパクトクロスオーバーSUVの「LBX」を世界初公開した。 “Lexus Breakthrough X(cross)-over”の略称を冠したLBXは、「本物を知る人が素の自分に戻れるクラスレスコンパクトで新しいラグジュアリーの価値を提供するクルマ」として開発。シートに座った瞬間から感じる高揚感や、アクセルを踏み込んだ瞬間に感じるクルマとの一体感、いつまでも運転していたくなるようなクルマ本来の走る楽しさを追求し、合わせてコンパクトなサイズでありながらも上質で存在感のあるエモーショナルなプロポーションや、気心知れた相棒と一緒にいるような安心感の創出を目指して内外装を仕立てた。 まずエクステリアは、“Premium Casual”をコンセプトに、機能的本質や動的パフォーマンスに根差したプロポーションと、上質で存在感のあるコンパクトクロスのデザインを創出する。フロントマスクは低い位置に配置するラジエーターグリルまでスピンドル形状を上下に圧縮しながらフードとバンパー間のスリットが左右ヘッドランプにつながり、レゾリュートルックを構成してフロント機能全体を包括的に捉えた“ユニファイドスピンドル”を新採用。また、ユニファイドスピンドルによるアイコニックな表情に加えて、低く構えたフード造形と、ボディとグリルの境界を融合させたシームレスグリルにより、低重心で見応えのある存在感を表現する。さらに、フードとバンパーの間のスリットからつながるシグネチャーランプは、ターンシグナルとDLR(Daytime Running Light)のバイファンクション化に即して、安全面に考慮した外向きのL字シグネチャーに進化した。一方でサイドビューは、ショートオーバーハングに225/55R18サイズまたは225/60R17サイズの大径タイヤ、大径タイヤを収める大胆に張り出したフェンダー造形、水平基調のトルソーにフロントピラー付け根を後方に引いたコンパクトなキャビンが乗る明快な立体構成などによって、力強くかつ個性あふれるプロポーションを構築する。そしてリアセクションは、ワイドで低重心なスタンスにコンパクトなキャビンを乗せた台形スタイルを基調に、新アレンジのブランド・コンシスタンシーである“Lシェイプ一文字シグネチャー”やすっきりとしたLEXUSロゴなどを配して、塊感のあるエモーショナルな後ろ姿を具現化した。ボディサイズは全長4190×全幅1825×全高1560mm/ホイールベース2580mmに設定。最小回転半径は5.2mを実現する。外板色はレクサスならではの陰影感を追求したソニックカッパーやソニッククロムのほか、ソニッククォーツ、アストログレーメタリック、シルバーメタリック、ブラックマイカ、レッドスピネル、パッショネイトイエロー、ディープアズールマイカメタリックという全9色のモノトーンカラーと、ブラックキャビンとのコントラストでアンダーの塊を際立たせたソニックカッパーバイトーン、ソニッククロムバイトーン、ソニッククォーツバイトーン、アストログレーメタリックバイトーン、シルバーメタリックバイトーン、レッドスピネルバイトーン、パッショネイトイエローバイトーン、ディープアズールマイカメタリックバイトーンという全8タイプのバイトーンカラーをラインアップした。 内包するインテリアは、レクサスのアイデンティティである“Tazuna Concept”を採用しながら、プレミアムモデルに相応しいしつらえを追求し、合わせて気負うことなくリラックスしてクルマとの一体感が楽しめる室内空間を演出する。コクピットは水平基調でシンプルなインストルメントパネル造形により、開けた視界を確保。また、メーターフードからドアトリムまでつながる造形テーマにより、空間の広がりとコンパクトな手の内感を融合させる。さらに、レジスターを造形に取り込んで機能部品としての主張を押さえることで、乗員を包み込むテーマを強調した。一方、センターディスプレイからコンソールにかけては、高さを抑え傾斜させることにより室内と一体感を増した9.8インチタッチディスプレイと、扱いやすい高さに配置した操作系により、気負いなく運転できる造形を創出。メーターには視認性の高い12.3インチ大型フル液晶メーターパネルを組み込む。また、室内の造形や素材の美しさを際立たせる64色の室内イルミネーションを採用した。 シートについては、前席に横から荷重がかかった時の座圧変化を低減する深吊構造のクッションと、背筋が伸びて頭部の揺れの低減と視線の安定化を図ったシートバック形状を採用。後席には3名分のヘッドレストと分割可倒機構を配備する。シート表皮はファブリックや合皮、本革×ウルトラスウェード、セミアニリン本革などを設定した。 内外装をトータルコーディネートして、多様なライフスタイルに寄り添った5つの世界観を提供するグレード体系を構築したことも、LBXのトピックだ。「COOL」はデザインコンセプトの“Premium Casual”を最も象徴する仕様で、本革とウルトラスウェードのコントラストと遊び心あるステッチ&刺繍で、シンプルかつ洗練されたモダンな空間を表現。また、「RELAX」は落ち着きと華やかさを両立するHIGH-LUXURYな仕様で、セミアニリン本革による上質な質感にサドルタンカラーと手の込んだ刺繍をあしらい、車格を超えたプレミアムな空間を演出する。さらに、「ELEGANT」はさりげないサテン縫いの刺繍やホワイトを配したカラーリングなどによってクリーンかつ温かみを感じる次世代モダンインテリア空間を表現。一方、「ACTIVE」はブラック合皮に高彩度レッドの刺繡とステッチをあしらい、スポーティな中にも上品な遊び心を付与する。そして「URBAN」はブラックを基調にダークグレーのファブリックでコーディネートし、シンプルでクールな印象を保ちつつ都会的かつスタイリッシュな空間を創出した。 ...