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新世代BMW・Mの象徴、XMの圧倒的な存在感とパワーに大興奮!

新世代bmw・mの象徴、xmの圧倒的な存在感とパワーに大興奮!

(写真=CAR and DRIVER)

この記事は2023年6月11日に「CAR and DRIVER」で公開された「【最新モデル試乗】新世代BMW・Mの象徴、XMの圧倒的な存在感とパワーに大興奮!」を一部編集し、転載したものです。

■BMW XM 価格/8SAT 2130万円 試乗記

■XMはアメリカと中国を主力マーケットに据えたスペシャルSUV

このところのBMWデザインは常軌を逸している。そんな見方をするマニアは多い。キドニーグリルは大きくなる一方で、ヘッドライトはサイボーグのようだ。けれどもそれは、マーケットを考えると必然だとわかる。

今回、BMW・Mとして久しぶり(実に1978年のM1以来だ!)となった専用デザインモデル、XMを試すためにアメリカ・フェニックスを訪れた。走っていると、最新の大型ピックアップトラックがいかつい顔をぎらつかせて向かってくる。

アメリカ市場と中国市場の嗜好は、実はよく似ている。世界で最も大きな両マーケットの好みが「いかつい、ぎらついた顔「なのだ。最近のBMWデザインは、しっかり「売る「ための必然だったと知る。M社の幹部によると、XMの主要マーケットはアメリカと中国で、この2つで目標販売台数の半数を占める。続くのは中東や韓国だ。

とはいえM1以来のM専用モデルがどうしてSUVなの?と思う。ライバルのように高性能スポーツカーを見たかった。幹部は「SUVがセダンに代わって普通の乗用車になったから」と実にそっけない。皆がセダンに乗る中でクーペやスポーツカーに憧れた1970〜80年代とは事情が異なるというのだ。それに限定車ながらM3CSLを出したではないかとも……。

もっともXMは、最初からM専用モデルだったわけではない。当初はX7ベースのSUVクーペ、要するにX8として企画された。だが大型高級SUV市場におけるクーペニーズを考えたとき、M専用として特別感を出したほうが太く長く売れると判断した。それゆえ、PHEVのみのモノグレード展開で、日本でもワンプライス設定である。

■Mロードカー史上最強パワートレーンは怒涛の加速を約束!

赤いボタンをプッシュすると爆音とともにV8エンジンが目を覚ました。走り出すとそのあまりにハードな乗り心地に驚いた。試乗車には22インチのタイヤ&ホイールが装着されていたのだが、実はタイヤのチョイスも含めて試乗車は最もスポーティな仕様だった。そのため街中での乗り心地はかなり硬質。救いはスポーツタイプのシートが優秀だったこと。なにしろ強めの突き上げをしょっちゅう食らったのに4時間ものドライブに耐えることができたのだ。ちなみに標準の23インチ仕様を試した同業者は、「乗り心地がいい」といっていた!

空いたところを見計らって、Mのロードカー史上最強のパワートレーンを解放する。XMの心臓部は489ps/650NmのV8ツインターボ+197ps/280Nmの電気モーター。システム総合で653ps/800Nmを発する。

右足を思い切り踏み込むと、V8が盛大な唸りを上げた。サウンドは豪快で、回転フィールは砂浜をかき回すように心地よい。そしてもちろん、すさまじくパワフル。巨体がそのまま飛んでいきそうな恐怖感さえ覚える。

70km/hを超えたあたりで硬質な乗り心地から解放された。心地よいフラットライドになる。ワインディングロードも難なくこなす。その操縦感覚はまさにスポーツカー、実にMらしい。

■BMW XM主要諸元

グレード=XM

価格=8SAT 2130万円

全長×全幅×全高=5110×2005×1755mm

ホイールベース=3105mm

トレッド=未公表

最低地上高=220mm

車重=未公表

エンジン=4395cc・V8DOHC32Vターボ(プレミアム仕様)

最高出力=360kW(489ps)/5400〜7200rpm

最大トルク=650Nm(66kW(197ps)/7000rpm

モーター最大トルク=280Nm(28.6kgm)/100〜5500rpm

駆動用バッテリー=リチウムイオン

総電力量=未公表

WLTCモードEV走行換算距離=未公表

WLTCモード燃費=未公表

0→100km/h加速=4.3秒

サスペンション=フロント:ダブルウィッシュボーン/リア:マルチリンク

ブレーキ=前後ベンチレーテッドディスク

タイヤ&ホイール=フロント:275/35R23/リア:315/30R23+アルミ

駆動方式=4WD

乗車定員=5名

最小回転半径=未公表

■フォトギャラリー

Writer:西川淳、Photo:BMW

(提供:CAR and DRIVER)

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