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ダイハツ・タント・ファンクロス「アウトドアで抜群の使い勝手発揮」

ダイハツ・タント・ファンクロス「アウトドアで抜群の使い勝手発揮」

(写真=CAR and DRIVER)

この記事は2023年6月17日に「CAR and DRIVER」で公開された「【竹岡圭 K&コンパクトカー ヒットの真相】ダイハツ・タント・ファンクロス「アウトドアで抜群の使い勝手発揮」」を一部編集し、転載したものです。

ダイハツはタントとタント・カスタムに加えて、2022年10月に楽しさとアクディブさを表現したタント・ファンクロスを追加設定した。タント本来の使い勝手のよさはそのままに、流行のクロスオーバーテイストを強調。改めてタントの魅力を考察しながら、ファンクロスの人気のカギを探ってみよう。

■タント・シリーズに加わったスーパーハイト・クロスオーバーSUV

世界的なSUVブームのため、これまで「SUVなんて、絶対に出すわけがない」と思われていたスーパーカーブランドまでリリースするようになった昨今。もはやひとつの時代を現在進行形で創り続けているわけで、当然のことながら、軽自動車界にもそんなSUVの波は押し寄せています。

そんなわけで、スーパーハイトワゴンの王者、タントにも新しく、アウトドアテイストいっぱいのモデル、ファンクロスが加わりました。冠にタントの名前が残されているとおり、派生系のモデルになりますから、エクステリアもタントカスタムと、フードやフェンダーのプレス形状は同じです。でも、これを上下2分割のバンパーとし、ボディカラーとブラックの加飾を施すことで、ずいぶんと違う雰囲気の演出がなされていますよね。

下回りの加飾をあえて樹脂にしているのも、草や砂利などで傷がつきやすいアウトドアシーンをイメージさせますし、ルーフレールの装備も大きな荷物が増えがちという、タフな使い勝手を彷彿とさせるものとなっています。

いちばんの見どころは、タントといえば左側Bピラーレスというくらいのミラクルオープンドアと、運転席のロングスライドですが、この装備はアウトドアシーンでの基地としても、さまざまな使い方できるのは間違いなし。ずっと日差しの中にいるのも、意外と疲れたりしますからね(笑)。

さらに荷室回りを強化した配慮が注目点です。裏側に脚が隠されているラゲッジボードが、ワンタッチでテーブルに早変わりするよう進化しました。もちろんアウトドアテーブルとしても使えますが、耐荷重20㎏なので、脚立替わりにはしないほうが賢明。これまでどおり、脚を出したまま荷室にセットすると、荷室を上下2分割する棚となり、さらに後部座席の背もたれを倒したときに、同じ高さのフラットな広い空間が作り出せます。そしてどちらもドット柄で、お掃除が簡単なワイパブル仕様となっているのも美点です。

他にも、荷室回りでの作業を考慮して、後部座席を荷室側からもスライドできるようにしたり、照明やUSBソケット、フックなどを多数設けてある点も、実際にカスタマイズの楽しみが広がります。運転席回りのオレンジの差し色と併せて、気分をワクワクさせてくれるなど、細やかな演出が光ります。

運動性能的には、ファンクロス専用に新しい改良はないものの、NAもターボもとにかくトルクフル。出足から力強さがあるので、荒れ地での走破力もそうですが、ACCと併せてのロングドライブでも威力を発揮してくれること間違いなしです。

「タント=子育て」というイメージが強いですが、実はアウトドアで使ったらミニバンよりも便利そうなパッケージングレイアウト。シーンに合わせてプラスした細やかな進化が、オーソドックスだからこその安心感ある遊び心につながります。それが人気を呼んでいるのでしょう。このSUV人気、ますます続きそうです。

●タント ファンクロス「ヒットの真相」

1)流行のクロスオーバーSUVテイストを内外装の各所に取り入れて、タント・シリーズにアクティブな選択肢を生み出した

2)タントが本来持つ走りのよさや使い勝手のよさはそのままに、撥水シートなどアウトドアレジャーの際に便利なアイテムを装備

3)ファンクロス専用にUSBソケットの増設や夜間の積み下ろしで役立つラゲッジルームランプを装備して、利便性を向上

■主要諸元

グレード=ファンクロスターボ

価格=180万9500円

全長×全幅×全高=3395×1475×1785mm

ホイールベース=2460mm

トレッド=フロント1300×リア1295mm

最低地上高=150mm

車重=940kg

エンジン=658cc直3DOHCターボ(レギュラー仕様)

型式=KF 燃料タンク容量=30リッター

最高出力=47kW(64kW)/6400rpm

最大トルク=100Nm(10.2kgm)/3600rpm

WLTCモード燃費=20.6km/リッター

(WLTC市街地/郊外/高速道路:19.4/21.8/20.4)

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タイヤ&ホイール=165/55R15+アルミ

駆動方式=FF

乗車定員=4名

最小回転半径=4.7m

●タント ファンクロスのグレード構成は、NAエンジンを搭載するファンクロスとターボエンジンを搭載するファンクロスターボの2タイプで、それぞれに2WDと4WDを設定する。最低地上高は2WDが150mm、4WDが165mmとなり、これはベースのタントと同じ。NAモデルは14インチアルミホイールを装備するが、ターボモデルは15インチアルミホイールが標準装備になる。取材車にはメーカーオプションとなるスマホ連携9インチディスプレイオーディオ(スマートパノラマパーキングパック付き)と運転席ロングスライドシート(540mm)が装備されていた

たけおかけい/各種メディアやリアルイベントで、多方面からクルマとカーライフにアプローチ。その一方で官公庁や道路会社等の委員なども務める。レースやラリーにもドライバーとして長年参戦。日本自動車ジャーナリスト協会・副会長。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

Writer:竹岡 圭、Photo:原田 淳

(提供:CAR and DRIVER)

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