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【人気モデル研究】クルマ好きを魅了する走り味。シビックe:HEVのほとばしるホンダイズム

【人気モデル研究】クルマ好きを魅了する走り味。シビックe:hevのほとばしるホンダイズム

(写真=CAR and DRIVER)

この記事は2023年7月7日に「CAR and DRIVER」で公開された「【人気モデル研究】クルマ好きを魅了する走り味。シビックe:HEVのほとばしるホンダイズム」を一部編集し、転載したものです。

■ワールドクラスの5ドアHB。ホンダ最新テクノロジーを傾注

ホンダ・シビックe:HEV 価格:394万200円

総合評価/78点

CDテストモード燃費/28.3km/リッター

外観はすっきりとスマート。11代目は万人に受け入れられることを念頭に置いたのだろう、印象がガラリと変わった。視界は全方位で良好。ドアミラーとピラーに空間があるおかげで死角が小さく、鏡面はベルトラインに沿わせてできるだけ広く後方を映し出すように配慮されている。

走りは気持ちいい仕上がり。新開発のe:HEVはとにかく乗りやすい。レスポンスがよく低速から力強く、非常に滑らかな走り味を実現している。e:HEVは、高速走行が主体となる状況以外では、基本的に駆動力を生み出すのはモーターになるが、その味付けは着実に進化している。

従来のe:HEVは、アクセル操作に対する加減速とエンジンの動作がいまひとつしっくりこないイメージがあった。シビックは、キャリブレーションの最適化はもとより新たに採用された直噴エンジンが効いてか、そのあたりが大幅に改善されている。

高速巡行時のフラット感や直進安定性、ワインディングでのピタリと決まるライントレース性は印象的なレベル。車体各部に目をやると、かなり剛性を意識した作りになっている。それが走りに効いている。もちろん、シビックがこのクラスの日本車でいちはやく採用したデュアルピニオンEPSの効果も明確だ。

ときおり気になったのは乗り心地だ。路面のあまりよくない一般道を低~中速で走ると、やや足回りの動きの渋さと突き上げを感じる。乗り心地とハンドリングのバランス面で、現状が最適の落としどころと判断したのだろう。だが、もう少しよく動いてくれたほうがベターだ。最新のシビックはホンダらしい1台、クルマ好きの琴線に触れる魅力を持っている。

■Brief Comment

全体の完成度はかなり高い。世界に誇れるレベルだ。e:HEVのパワートレーンは、魅力的で高評価になった。レスポンスがよくスムーズでパワフルというe:HEVの強みが存分に味わえる。クルマとしての使い勝手も、上出来。気になった点は小回りが利かないこと。また足回りは日常的な使い方では乗り心地がやや硬い。一方、実走燃費テストではWLTCの郊外モードを上回る数値を達成したことに大いに感心した。

■ホンダ・シビック主要諸元

グレード=e:HEV

価格=394万200円

全長×全幅×全高=4550×1800×1415mm

ホイールベース=2735mm

車重=1460kg

エンジン=2リッター直4DOHC16V

エンジン最高出力/トルク=104kW(141ps)/182Nm(18.6kgm)

モーター最高出力/トルク=135kW(184ps)/315Nm(32.1kgm)

WLTCモード燃費24.2km/リッター

駆動方式:FF

■フォトギャラリー

Writer:岡本幸一郎、Photo:小久保昭彦

(提供:CAR and DRIVER)

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