富士スピードウェイで行なわれているスーパーGT公式テストの2日目。観戦しているファンや関係者を驚かせたのは、前日に大クラッシュを喫したPONOS RACINGの45号車PONOS FERRARI 296が、未塗装のマシンで走行していたことだ。
今季からフェラーリ296 GT3を投入してスーパーGTのGT300クラスに新規参戦するPONOS RACINGだが、雨に見舞われたテスト初日、女性ドライバーのリルー・ワドゥーが雨量の増えていたタイミングでコカ・コーラコーナー手前でアクアプレーニングを起こしてコースアウト。マシンはフロントからバリアに激突した。幸いワドゥーは無事だったものの、フロント部分が大破した296がすぐに修復できる状態ではないことは一目瞭然だった。
#45 PONOS FERRARI 296
写真: Motorsport.com / Japan
そして富士テストの週になって、ヨーロッパから車両が空輸され、日本国内の空港に到着していたことがチームの耳にも入ってきた。そして今回のテスト初日でアクシデントが発生したわけだが、チームは同日中に車両を取りに行けば2日目に間に合うことが判明したため、通関の済んだ車両を急いで引き取りに向かい、23時ごろに富士スピードウェイに車両が到着。車両自体は組み上がった状態でのデリバリーだったが、安全チェックやスーパーGTで必要な装備など諸々の作業をチームスタッフが徹夜で完了させ、セッションに間に合わせたというのが事の顛末だという。
このように、様々なタイミングが噛み合ったことでテスト続行が実現した45号車フェラーリだが、2日目午前のテストセッションではケイ・コッツォリーノが10番手タイムをマークするなど、そのポテンシャルの高さを見せている。
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