MotoGP開幕戦カタールGPスプリントレースでアプリリアのアレイシ・エスパルガロは3位を獲得。良好な滑り出しとなったエスパルガロは、決勝レースに向けても優勝候補だと考えられている。
エスパルガロは予選2番手フロントロウを確保。ただスプリントレースのスタートではブラッド・ビンダー（KTM）とエネア・バスティアニーニ（ドゥカティ）に先行を許してしまい、ポジションを落とすことになった。
エスパルガロはその後、マルク・マルケス（グレシーニ）と4番手を争い、終盤には3番手のフランチェスコ・バニャイヤ（ドゥカティ）とバトル。残り2周でオーバーテイクに成功し、スプリントレース3位を勝ち取った。
「僕の見解では、アレイシは終盤間違いなく速かった」と3位をエスパルガロに奪われたバニャイヤは語る。
「彼がレース中にどんな難しい状況に遭遇していたかは知らないけど、彼が最初から（トップを）争っていたら、彼がおそらく勝っていただろう。本当に競争力があったし、0.5秒は速かったよ」
写真: Gold and Goose / Motorsport Images
エスパルガロとしても、タイヤのデグラデーション（性能劣化）が他のライバルよりも優れていることから、決勝に向けてポジティブに捉えられているという。
「レース序盤にタイヤをセーブしたと言いたいところだけど、そうじゃなかった。でも終盤にはタイヤが残っていて、ラスト3周ではみんなよりもずっと強いと感じていたから、楽しいレースになると思うよ」
「ラスト5周よりも、むしろ最初の5周のほうが苦しんでいた。最初の5周で皆がパワーとトルクを使っていたとき、僕は何もできなかった。ブレーキングでも（ライバルを）後ろに留めておけず、加速でもそれ以上のパワーがなかった」
エスパルガロの速さについては、スプリントで5位となったマルケスも太鼓判を押している。
エスパルガロが決勝の優勝候補かどうかを尋ねられた際、マルケスは「イエスだ。今日のようであれば、そうだろう」と答えた。
「今日、彼はレース後半に1分52秒台で周回することができていた。本当に速いし、タイヤも非常に上手くマネジメントされているようだったからね。明日は彼が本当に優勝候補になってくるだろう」
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