レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、RBを含めた2チーム4人のF1オーストラリアGP決勝を総括。RBの角田裕毅について「完璧な走りだった」と褒め称えた。
レッドブルはマックス・フェルスタッペンがポールポジションからレースをスタートしたものの、1周目からブレーキトラブルに見舞われ、4周を終えたところでまさかのリタイアとなった。
マルコはフェルスタッペンに起きたトラブルについて、Skyドイツに次のように語った。
「まだ正確にはわからないが、彼が(フェラーリのカルロス)サインツJr.に抜かれた周にはすでに起きていた。そのコーナーでブレーキがリリースされず、クルマがわずかに横向きになったため、比較的簡単にサインツJr.が彼を抜くことができた」
仮にトラブルが起きなかった場合、マルコはフェルスタッペンがサインツJr.と互角以上のレースをしていたはずだと考えている。
「マックスと話をしたが、序盤からブレーキングに問題があったにも関わらず、サインツJr.のペースには比較的簡単についていけたと言っていた。マックスがレースできていたら、結果は全く違ったものになっていたと思う」
次戦は日本GP。フェルスタッペンに問題が起きなければ、再びレースをコントロールできるはずだとマルコは意気込んだ。
「日本(の鈴鹿)は全く異なるサーキットだ。我々の問題は、メルボルン固有のモノだったと思う。フェラーリが強くなっているのは危険だが、マックスが問題なく走れれば、またコントロールできるようになるはずだ」
マルコは、ペレスについて「セットアップを見直す必要があると思う。昨日の予選でやったことがレースでは正しくなかったのかもしれない」と語った。
「フェラーリや上位陣より2秒遅いこともあった。それはドライビングのせいだけでなく、セットアップにも問題があった」
一方、素晴らしいレースを繰り広げたのがRBの角田裕毅だ。予選では見事なアタックでQ3に進出。8番グリッドからのスタートではひとつポジションを下げたものの、その後は堅実なレースを展開。上位チームのうち3台リタイアしたこともあり、8位入賞を果たした(その後、6番手でフィニッシュしていたフェルナンド・アロンソに20秒のタイム加算ペナルティが科されたことで、7位に繰り上がり)。
今週末を前に、角田についてレースペースが遅すぎると発破をかけるようなコメントをしていたマルコだが、見事なレースを見せた角田を称賛した。
「ユウキが絶対的に成熟したドライバーであることを確認できたと思う」
母国グランプリながら、18番手からスタートして12位でレースを終えたダニエル・リカルドについては、安全で自信を持てるマシンが必要だと付け加えた。
「彼は苦戦している。見てみないとわからない。バーレーンのテストではまずまずの兆しがあった。だが、ここ数戦はあまりうまくいっていない」
「リカルドには安全で自信を持てるマシンが必要だと思う。少なくともユウキと肩を並べられるように、チームがそれを与えてくれることを願っている」
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