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SUPER GT2024年シーズンが今週末開幕 注目されるホンダのニューマシンとカギ握る新予選方式

super gt2024年シーズンが今週末開幕 注目されるホンダのニューマシンとカギ握る新予選方式

SUPER GT2024年シーズンが今週末開幕 注目されるホンダのニューマシンとカギ握る新予選方式

3月の最終週から連続で、国内初開催のフォーミュラE、F1日本GPとビッグレースが開催。それらの余韻冷めやらぬ今週は、国内GTレースの最高峰であるSUPER GTの開幕戦が岡山国際サーキットで行われる(4/13予選、4/14決勝)。異なる魅力を持つトップカテゴリーのレースが連続で楽しめる今春、モータースポーツファンはこれまでになかった高揚感に包まれていることだろう。

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■ホンダが投入のニューマシン

そのSUPER GTだが、今シーズンは注目ポイントが例年になく多い。

まずはトヨタ、ホンダ、ニッサンの国内3大メーカーが激突するGT500クラスに、ホンダがニューマシン「CIVIC TYPE R-GT」を投入することだ。ベース車両が3000万円近いスーパーカーのNSXから、一桁下の価格の5ドアハッチバックへと代わったことで一見速くなっている印象はないが、もちろんGTマシンの中身は専用開発。走ってみなければ実力は分からない。3月に岡山国際サーキットと富士スピードウェイで公式テストが行われ、これがニューマシンの本格的な初走行となったが、大きなトラブルもなく仕上がりは順調のようだ。

では実力はどうかというと、合同テストのリザルトやチーム、ドライバーのコメントでは正直こうとは言い切れない。ただ富士のテストでも速かったことから、コーナリングマシンだったNSXよりも直線重視の方向性にキャラクターがやや変化している印象があり、これまでとは違った戦いが見られるのではと期待する。

■タイヤを4セットへ変更

振り返ればトヨタが現行のGRスープラを新車投入した2020年は、トヨタ勢が開幕戦で1位から5位までを独占という鮮烈デビューを飾っている。そしてニッサンが現行のZを新車投入した2022年は、ニッサンが年間ランキングでワンツーを達成。いずれもファンが期待する通りの実力を発揮し劇的なドラマを生んでいるだけに、今年のホンダにもその期待は大きい。

特にこの岡山での開幕戦。ここ数年の結果に加え3月の合同テストでも総合トップ3を占めていることで、トヨタ勢優勢が大方の予想となっている。そこにニューマシンで挑むホンダ勢、昨年ワンツーフィニッシュを果たしたニッサン勢がどう対抗し、シーズンのスタートダッシュを決めるのか。全車ノーハンデの1戦ということで、シーズン全体を占う上でも必見だといえるだろう。

その戦いの要素としてもうひとつ、今シーズン重要なカギを握る可能性があると思われるのが予選方式の変更だ。環境への取り組みの一環として昨年、それまで6セットだった各チームが持ち込めるタイヤを5セットに減らしたが、今年はさらに4セットに減らすことになった。これに応じて予選方式が変更。Q1、Q2ともに1セットのタイヤで各ドライバーはアタックを行い、その合算タイムでグリッド順が決定する。したがって、ノックアウト方式もない。

さらにそのタイヤで、翌日のレースをスタートさせなければならなくなった。タイヤ選択、アタック手順、2人のドライバーのアタック戦略、決勝での戦略、すべての考え方が従来とは異なってくる。どんな選択が果たしてベストなのか、各チームの戦略差が最も出ると思われるのが、その初戦となる開幕戦。チーム、ドライバーの一挙一動に目が離せそうにない。

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