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悲願の初タイトルをトヨタで叶えられるか? テスト順調の14号車ENEOS福住仁嶺「1年目の僕を助けてくれるチームに結果で恩返しを」

 岡山国際サーキットと富士スピードウェイで計4日間に渡って行なわれたスーパーGT公式テストが終了した。各メーカー、チームの勢力図は開幕するまで分からないのは言うまでもないが、前年王者の36号車au TOM’S GR Supraは自他共に認めるほど順調で、存在感を放っている。その36号車に次いで順調に見えるのが、同じくトヨタ陣営の14号車ENEOS X PRIME GR Supraだ。

 大嶋和也のパートナーに、ホンダ陣営から移籍の福住仁嶺を迎える14号車ENEOSは、岡山テストでセッション1でトップ、模擬予選で2番手、セッション3で2番手のタイムを記録。富士テストでも、ドライセッション、ウエットセッション共に上位のタイムをコンスタントに記録して見せた。

 テストは順調に進んでいるのでは、との問いかけに「確かに順調かなと思います」と語るのは福住。ホンダ陣営から移籍したばかりだが、ルーキーレーシングの雰囲気は非常に良く、チームにもうまく溶け込めていると強調する。

「乗っている感覚としても悪くないですし、初めてこのクルマを鈴鹿で走らせた時から違和感なく走れています。チームの人たちも皆優しいので、うまくコミュニケーションを取れていると思います。このチームの雰囲気の良さも相まって、順調にテストができたのかなと思います」

悲願の初タイトルをトヨタで叶えられるか? テスト順調の14号車eneos福住仁嶺「1年目の僕を助けてくれるチームに結果で恩返しを」

写真: Masahide Kamio

 昨年まで乗ったNSX-GTとGRスープラの違いについて福住は、詳細について語ろうとしなかったが、「良いところも悪いところもあります。NSXは空力的に優れていて、一発のタイムが出るという印象がありましたが、こっち(トヨタ・スープラ陣営)に来た時に、詳しくは言えないですが、僕がNSXに乗っていた時に思っていた部分に関して『こういうことか』というのが分かったり。そういった発見がありましたね」と表現した。

 今回の富士テストでは、より走りやすいマシンにするためのアイテム探しをしていたという福住。順調で悪くないフィーリングとはいえ、「めちゃくちゃ余裕があるかと言われたら、そうは思っていません。完璧ではないので、もう少しやりたい、もう少し良くしたいという感触もありました」と貪欲な姿勢を見せる。

 福住はARTA時代の2021年にシリーズ2位となった経験があるが、GT500王者の経験はまだない。27歳とアスリートとして最も脂の乗る時期に差し掛かっている福住は、トヨタ移籍1年目からチャンピオンを目指すと語った。

「僕も移籍してすぐですし、まずはちゃんとした仕事をこなしたいと思っています。タイヤ選択なども大事になってきますからね。こういうチャンスをいただいているので、結果で恩返ししないといけないと思っています」

「シーズンは蓋を開けてみないと分かりませんが、このテストだけを見れば調子は悪くなさそうですし、僕もシリーズ2位が最高なので、このチームのメンバーとタイトルを目指して頑張りたいです。去年のチームも非常に良かったのですが、このチームも1年目の僕を助けるために頑張ってくださって、非常にフレンドリーなので、それに対して結果で恩返しがしたいです」

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