2戦連続でQ3に進出し、今季ベストの8番手につけた角田（AP）
会心の走りに、取材を受ける間も笑みが浮かぶ（尾張正博撮影）
F1第3戦 オーストラリアGP 予選 23日
ペン＝尾張正博、ルイス・バスコンセロス
ビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅（23）が力強い走りで、今季自己ベストの8番手を獲得した。ただ1人、トップ5チームに割って入り、前戦サウジアラビアGPから2戦連続のQ3進出。「どのアタックも自信を持って攻められた。チームが競争力あるクルマを準備してくれたおかげ」。表情にも充実感があふれ、決勝で今季初入賞を狙う。レッドブルのマックス・フェルスタッペン（26）＝オランダ＝が、昨季最終戦から4戦連続となるポールポジションを決めた。
当地でのQ2突破は、3回目の挑戦で初めて。「クルマがすごく良かったから、無理することなく、自分のドライビングを合わせるだけで良かった。昨年のオーストラリアGPとは全くクルマが違う」と、競争力のあるマシンを準備してくれたチームに感謝した。
Q1を8番手で突破すると、Q2はメルセデス勢を抑えて9番手で通過。Q3で今季ベストの8番グリッドを確保し、「今シーズンはライバルたちとの差がタイトなので、自分がクルマのポテンシャルを100％近く発揮するようなアタックをすれば、そこそこ良い順位にいける。ミスをせず、かつ思い切ったアタックを心掛けている」と胸を張った。
あとは肝心の決勝だ。開幕戦は予選11番手から14位、第2戦は同9番手から15位。「開幕2戦はすごく鬱憤（うっぷん）のたまる結果だった。必要なのは、自分に集中してミスなく、クリーンなレースをすること。全てをうまくまとめ上げることができれば、たぶんポイントにも手が届く」。今度こそ入賞－との思いは強い。
パドックでもチームスタッフと握手を交わし、サムアップポーズも披露するなど、充実した表情。「今シーズン、ここまでで一番良い週末を送れている」。初日からの良い流れを生かし、決勝でも有言実行を果たしてみせる。
