【スーパーGT】2024開幕直前！参戦ドライバーが語る、GTレースをより楽しく観るための「3つの魅力」
3月13日、いよいよ開幕する日本最大のレース、スーパーGT。
日本で開催されている自動車レースのカテゴリーとしては、スーパーフォーミュラと並んで日本最高峰の自動車レースだ。
2023シーズンに開催された8レースに訪れた観客の数は、31万1800人。国内レースでは抜群の観客動員数だ。
高い人気を誇るこのスーパーGTが人を惹きつける、「3つの魅力」をドライバーの証言と共に紐解いていく。
1つ目が、激しすぎる「バチバチのバトル」。
国本雄資（33）（TGR WebsSport BANDOH）
僕たちはGT500クラスなんですけど、トヨタ車（スープラ）を使っていて、あとは日産とホンダとあるので3メーカーのバチバチの戦いを見にきていただければ、すごく楽しいかなと思います。
上位クラスであるGT500にはトヨタ、日産、ホンダの日本の3大メーカーが参戦（GT300クラスには国内外のメーカーが参戦）。それぞれの威信をかけたバトルを繰り広げている。
レースが始まって競るとライバルメーカーに負けたくないっていう気持ちが強くなって、バトルでもかなり際どいと言いますか、ギリギリのレースっていうのをすると思うので、そういったところは楽しみに見てもらいたいです。
山下健太（28）（TGR Team au TOM’S）
当たっちゃいけないんですけど、ぶつかるかぶつからないかぐらいのバトルが毎周毎周どこかで見られるのがスーパーGTのいいところかなと思います。
さらに、バチバチの戦いをしているのは、クルマのメーカーだけではない。
スーパーGTには、ブリヂストン、ダンロップ、ミシュラン、ヨコハマタイヤと様々なタイヤメーカーが参戦。このタイヤメーカーも開発バトルを日々繰り広げているのだ。
ジュリアーノ アレジ（24）（TGR Team Deloitte TOM’S）
他のレースに比べたら、タイヤの競争もあるから、（タイヤメーカーの争いという目線で）レースを見るのも面白いと思います。
笹原右京（27）（TGR Team Deloitte TOM’S）
タイヤメーカーが違うと本当それぞれのキャラクターが違うと言いますか、もちろん（路面への）グリップだったり、そういう特徴が違うので、ものすごく予選が速いところもあれば、すごく決勝が強いところがいたり、とありますね。
マシンとタイヤ、2つのバトルがレースを白熱させるスーパーGT。
坪井翔（28）（TGR Team au TOM’S）
GT300とGT500、2つのカテゴリーが同時に走っているっていうところはやっぱり他にはないレースです。
GT500とGT300、スピードの違う2つのクラス。何と合計40台以上のマシンが同時サーキットを混走するのだ。
これがレース中に思わぬ展開となって、レースの結果を左右し、面白くする。
坪井翔（28）（TGR Team au TOM’S）
ただGT500だけで走っているとオーバーテイクしづらいんですけど、GT300がいることで、GT300クラスのトラフィック（渋滞）処理の仕方でオーバーテイクが結構生まれたりします。
大嶋和也（36）（TGR TEAM ENEOS ROOKIE）
GT300を上手く利用してオーバーテイクしたり、抜かれそうなのをブロックしたりとか、やっぱそういう見所はどんどん増えますね。
福住仁嶺（27）（TGR TEAM ENEOS ROOKIE）
（GT500とGT300の混走で）ワチャワチャしているなみたいなのが、意外とレース展開を変えるきっかけになると思います。
バチバチの「3つのバトル」が魅力となっている、スーパーGT。
危険も伴うこのバトルを可能にするのは、トップドライバーたちの高い技術だ。
大湯都史樹（25）（TGR TEAM KeePer CERUMO）
（バトルを）やっている側もけどやっぱり興奮していますよ。万が一、それでリタイヤとかリスクとの戦いでもあり、けれど勝たなきゃいけないっていう。
石浦宏明（42）（TGR TEAM KeePer CERUMO）
「（バトルの）相手をやっぱり信用しているので、それぞれの距離感がものすごく近くバトルができるんですけど、そこもトップドライバーたちが集まっているからこそできるバトルだと思います」
サーキットの至るところで発生する「バチバチ」のバトル
それが引き起こす、予測不能のレース展開。
これがスーパーGTの大きな魅力のひとつだ。
スーパーGT2024シーズンは4月13日（土）、岡山国際サーキットで幕を開ける。
（映像提供：GTA）
