フェラーリのカルロス・サインツJr.が、F1オーストラリアGPを優勝。前戦サウジアラビアGPを虫垂炎で欠場した後、絶好の形で復帰初戦を戦い終え、「ジェットコースターみたいだ」と激動の2週間を振り返った。
サインツJr.は予選で2番手となり、フロントロウからスタート。ホールショットこそポールポジションのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に許したが、トラブルに苦しむフェルスタッペンを2周目に攻略。その最大のライバルと言えるフェルスタッペンがリタイアした後は、好ペースで周回を重ね。トップチェッカーを受けた。
前回のサウジアラビアGPでは虫垂炎に見舞われ、欠場を余儀なくされたサインツJr.。代役を務めたオリバー・ベアマンが入賞したことで大いに注目を集めた。
しかもシーズン開幕前には、来季からルイス・ハミルトンがフェラーリに加入することが決まったため、サインツJr.は今季限りでフェラーリのシートを失うことが決まっており、まさに苦境続きの状態だった。
「本当に、本当に良いレースだった。とても良い感じだったよ」
サインツJr.はレース後にそう語った。
「肉体的には楽ではなかったが、自分でペースをマネジメントし、タイヤをマネジメントし、全てをマネジメントできたから、すごく厳しいレースというわけではなかった。とても満足している」
「チームのことも誇りに思う。シャルル(ルクレール/フェラーリ)とワンツーを達成できて嬉しい。努力って、報われるんだね。人生には、時々クレイジーなこともある」
Carlos Sainz, Ferrari SF-24, Max Verstappen, Red Bull Racing RB20, Lando Norris, McLaren MCL38
Photo by: Sam Bagnall / Motorsport Images
またサインツJr.は、2周目にフェルスタッペンを抜いた時点では、フェルスタッペンがブレーキに問題を抱えていることを把握していなかったという。
ただオーストラリアGPの週末では、フェラーリがレースペースでレッドブルにも対抗できると考えられていたため、サインツJr.はフェルスタッペンの前で抑え込むことができると確信していたという。
「僕がリードした2周目からそう思っていたよ」
「昨日の(フリー走行3回目での)ペースなら、特にクリーンエアーならいけると思ったんだ。もちろん、ここでのセーフティカーや赤旗のリスクは常に頭の片隅にはあった。でも幸い、クリーンなレースになった」
「(リタイアとなったフェルスタッペンにとっては)気の毒に思う。今日はとても良い優勝争いができたと思うからね」
「でも僕が優勝できて嬉しい。彼はもういっぱい優勝しているしね!」
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