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アロンソ、ペナルティに不満止まらず「フェアなレースだったのに……アレもモータースポーツの技術の一部」

 F1オーストラリアGPを6番手でフィニッシュしたフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、57周目のジョージ・ラッセル(メルセデス)のクラッシュに関して”危険につながる可能性のあるドライビング”があったとして、20秒のタイム加算ペナルティを受けた。

 しかしアロンソは、自身のドライビングには他車へ危険を及ぼす可能性はなかったと主張している。

 ラッセルからのプレッシャーに晒されていたアロンソは最終ラップのターン6で早めにブレーキング。その後に控えるDRSゾーンへの加速を重視したドライビングで、なんとかラッセルの攻撃を防ごうとしていた。

 一方、ラッセルはこうした動きと乱気流の影響により挙動を乱してクラッシュを喫してしまった。

 スチュワードはデータや映像などの証拠、アロンソの説明を検討した結果、潜在的に危険なドライビングを行なったとしてドライブスルーに相当する20秒のタイム加算ペナルティが科された。

 スチュワードによると、アロンソは通常よりも100m手前でアクセルを緩め、普段ブレーキをかけない場所でブレーキをかけ、そして普段なら決してシフトダウンしないところでシフトダウンしていたという。

 ペナルティの結果、アロンソは8位に降着。これによりチームメイトのランス・ストロールが6位、RBの角田裕毅が7位に繰り上がっている。

アロンソ、ペナルティに不満止まらず「フェアなレースだったのに……アレもモータースポーツの技術の一部」

Fernando Alonso, Aston Martin AMR24

Photo by: Sam Bagnall / Motorsport Images

 アロンソは、自分が危険なことをしたとはまったく感じていなかったため、裁定には失望していると語った。

「ジョージがすぐに追いついてきた。彼が来るのは分かっていた」

「彼は5、6周にわたってDRSの圏内にいたから、僕はただ前にいるために予選のようなラップをこなしていただけだ」

「ターン6からの立ち上がりスピードを最大にして、彼に対するディフェンスをしたかった。レーシングドライバーなら誰でもすることだし、危険だとは感じなかったよ」

「厳しいがフェアなレースだっただけに、スチュワードからペナルティを受けたのは残念だ。それでもジョージが無事でよかった。コースの真ん中に彼のマシンが止まっているのを見るのは気分のいいものではなかった」

 その後、アロンソはソーシャルメディア上で自身の見解をさらに述べた。

「レース終盤のペナルティで、コーナーへのアプローチやレーシングカーをどう走らせるべきかが問われたことには少し驚いた」

「あの速度域で間違ったことはしたくない。あのコーナーにグラベルがなければ、他の世界中のどのコーナーでも、調査さえされることはないだろう」

「僕はF1で20年以上の経験がある。2005年や2006年のイモラ、2023年のブラジルのような壮絶な戦いもあった。レーシングラインを変更し、コーナーからの加速を良くするために進入速度を犠牲にすることはモータースポーツの芸術の一部である」

「僕たちは毎ラップ、毎コーナー100%で走ることはなく、燃料、タイヤ、ブレーキをセーブしている。だから、すべてのラップを同じように走らなかったことに責任があるというのは、ちょっと驚きだ」

 アストンマーティンのマイク・クラック代表も、スチュワードの裁定に同様に驚いたと語ったが、チームとして不服申し立てはしないだろう。

「レース後のペナルティで8位まで順位を下げたのは驚きだったが、我々はこの決定を受け入れなければならない」

「これがポジティブな1日の妨げにはならない。チャンピオンシップのポイントを12点獲得できたのだから」

「ふたりのドライバーは、まったく異なるふたつのタイヤ戦略を駆使して、グリッドポジションをポイントに変えてくれた」

アロンソ、ペナルティに不満止まらず「フェアなレースだったのに……アレもモータースポーツの技術の一部」

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