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ウイリアムズF1、シーズン半ばにして2024年型マシンに開発集中へ。今季マシンでは確かな進化

 ウイリアムズはF1第12戦ハンガリーGPで、シーズン残り半分の現時点から2024年型マシンに開発をシフトすると示唆した。

 ウイリアムズは新規定導入1年目となった2022年シーズンを最下位で終え、今季を迎えた。しかし新チーム代表のジェームス・ボウルズのもと技術体制を変更し、FW45で堅実な結果を残している。

 カナダGPではアップデートパッケージを投入。アレクサンダー・アルボンの活躍もあり、計11ポイントでコンストラクターズランキング7番手に浮上している。

 そしてウイリアムズはFW45の開発は一段落したため、開発を来季マシンへシフトしようとしているようだ。車両パフォーマンス主任デイブ・ロブソンは、残りシーズンに向けたチームの計画について説明した際、現在のマシンの状況から来年のFW46にリソースをシフトすることが理にかなっていると示唆した。

「計画されていたことの大半は現時点で、既に投入されたと思う」

 ハンガリーGPを前にロブソンはそう語った。

「シルバーストンに持ち込んだフロントウイングがあったが、あれをスパ(ベルギーGP)でも見ることになる。しかしこの先(投入されるの)は、風洞を通過してかなり早く作ることができる小さなパーツだけだ」

「一方で、今は来年のマシンに集中し始める良い時期だ。そして今は持っているモノを理解し続け、いくつかの異なるタイプのサーキットを走らせ、セットアップに磨きをかけ、ドライバーたちがそれを最大限にプッシュできるようにすることが重要だ」

ウイリアムズf1、シーズン半ばにして2024年型マシンに開発集中へ。今季マシンでは確かな進化

Dave Robson, Head of Vehicle Performance, Williams Racing, in the team principals Press Conference

Photo by: Glenn Dunbar / Motorsport Images

 またカナダGPで投入したアップデートによってFW45のパフォーマンスは向上したものの、ロブソンはまだそのポテンシャルを充分に発揮できていないと考えている。

「ダウンフォースは向上し、いくつかのマシン特性が改善されたが、ただダウンフォースが増えただけだ」とロブソンは言う。

「しかし最大ダウンフォースを必要とするサーキットで走らせたことはないのだ」

 1周が短く高いダウンフォース性能を要するハンガロリンクで開催されたハンガリーGPでは、直線パフォーマンスに定評のあるFW45には厳しいかと目されたが、アルボンが入賞一歩手前の11位。チームメイトのローガン・サージェントはレース終盤まで15番手を走行もスピンを喫してリタイアとなり18位完走扱いとなった。

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