かつて”栄光の時代”を築いたメルセデスF1。現在は苦戦が続いているが、チームは2024年のマシンを開発する上で、過去のマシンからインスピレーションを得ているという。
2014年から2021年にかけてコンストラクターズタイトルを8連覇し、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグのコンビで7度のドライバーズタイトルを獲得したメルセデスだが、2022年のレギュレーション変更への適応につまずき、ここ2シーズンで1勝に留まっている。
一連のアップデートによって今季マシン『W14』には改善の兆しが見えたものの、ジョージ・ラッセルはセットアップの方向性に疑問を呈するなど、順調というわけではないようだ。
「今回はかなりのバウンドに悩まされた。多くのチームがそうだったけど、僕たちほど酷くなかったかもしれない。それでも、モータースポーツの頂点として、大半のチームがいまだにバウンドに苦しんでいるのを見るのは少し残念だ。この点については、将来的に何か解決できることを願っている」
バウンシングの原因はアップデートされたマシンの特性ではなく、セットアップの問題なのかと訊かれると、ラッセルは「そうだね、間違いなく微調整は可能だ」と答えた。
「僕たちは来年に向けて、マシン特性に懸命に取り組んでいる」
George Russell, Mercedes F1 W14
Photo by: Sam Bloxham / Motorsport Images
ラッセルはチームメイトのルイス・ハミルトンと49ポイント差のランキング6番手で夏休みを迎えたが、チームは今季圧倒的な強さを見せているレッドブルに次ぐランキング2番手につけている。
「自分自身のミスによるものもあれば、オーストラリアでのトラブルのように多くのポイントを失ったものもある。それでも、ドライバーズ選手権でトップを争っていないのなら、コンストラクターズ選手権で最大限の力を発揮したい」
「シーズン後半戦は強くなれると確信している。サマーブレイク明けにはちょっとしたモノ(アップデート)がいくつか用意されている」
「僕たちは2番手チームの座を確保し、さらに前との差を縮めることができると確信している」
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