#23 MOTUL AUTECH Z
ペナルティを受けるのは、シャシーを交換したため。23号車は6月に行なわれた第3戦鈴鹿にて、松田次生が大クラッシュ。宙に浮いた状態でシケイン手前、イン側のウォールに後ろから激突した23号車はモノコックを残してバラバラとなり、文字通り全損状態となっていた。このためNISMOはシャシーを交換し、新品同様のマシンを富士に持ち込んできた形だ。
ただ、スーパーGTのスポーティングレギュレーションでは、シャシー交換について「2023年シリーズ第1戦週から2023年シリーズ最終戦終了までの間にレース、テストなどの不慮の事故で修復不可能な場合は、交換申請料を添えてGTAに申請し、GTAの事前承認を得て交換が許される。シャシー交換した場合、決勝レーススタート後にペナルティストップの罰則を課す。当該ペナルティストップの時間は5秒とする」とされている。
したがって23号車は、決勝レーススタート後に5秒のペナルティストップを消化する必要がある。これはかなりのタイムロスとなるため、開幕戦岡山を優勝しタイトル戦線に絡んでいる23号車にとっては痛手となるが、同じく開幕戦でシャシー交換によるペナルティストップを消化した8号車ARTA MUGEN NSX-GTは、波乱のレースを戦い抜いて3位表彰台を獲得している。今回も決勝レースは雨の予報となっており、一波乱起きてもおかしくない。
なお、大クラッシュを経験した松田は両脚の筋断裂に見舞われて入院生活とリハビリを強いられたものの、順調な回復を見せて今回の富士戦にエントリーしている。
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