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“幻のポール”から2ヵ月……24号車リアライズが今季初ポール。GT300は4号車グッドスマイル6年ぶりPP|スーパーGT第4戦富士

“幻のポール”から2ヵ月……24号車リアライズが今季初ポール。gt300は4号車グッドスマイル6年ぶりpp|スーパーgt第4戦富士

平手晃平, 佐々木大樹, 近藤真彦, #24 リアライズコーポレーション ADVAN Z

 8月5日、富士スピードウェイでスーパーGT第4戦の公式予選が行なわれ、GT500クラスは24号車リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)、GT300クラスは4号車グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)がポールポジションを獲得した。

 6月の第3戦鈴鹿から2ヵ月。第4戦はゴールデンウィーク以来となる富士での開催となった。第3戦で大クラッシュした23号車MOTUL AUTECH Zも無事カムバックを果たし、両クラス42台がエントリーした。

 予選開始の気温は33℃、路面温度45℃。夏らしい暑さのドライコンディションでセッションがスタートした。

■GT500クラス

 同日午前の公式練習を終えてトラブルのあった39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra、1号車MARELLI IMPUL Zが共にエンジン交換(1号車は燃料リストリクターも交換)を実施したが、2台とも無事作業が完了し、Q1には全15台が揃った。そのQ1で速さを見せたのは、ホンダ・NSX-GT勢だった。

 Q1トップタイムを記録したのは16号車ARTA MUGEN NSX-GTで、福住仁嶺が1分28秒858をマークした。ホンダ勢は8号車ARTA MUGEN NSX-GTが3番手、100号車STANLEY NSX-GTが4番手、64号車Modulo NSX-GTが7番手、17号車Astemo NSX-GTが8番手と、5台全てがQ2に駒を進めた。

 日産Z勢は、24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zの平手晃平がトップと僅差の2番手タイムをマークし、これがZのQ1最上位に。ランキング2番手の3号車Niterra MOTUL Zは、重いサクセスウエイトに加えて燃料リストリクターで燃料流量が制限されている中でも6番手に入り、Q2に進出した。ランキング3番手の23号車NISMOは怪我明けの松田次生がドライブしたが、こちらも“燃リス”が絞られている影響からか、13番手に終わった。

 トヨタGRスープラ勢は6台中、38号車ZENT CERUMO GR Supraの1台のみがQ1突破という結果に。前戦鈴鹿のウイナーである19号車WedsSport ADVAN GR Supraは9番手で惜しくも敗退。ポイントリーダーで、既にサクセスウエイト72kg(搭載ウエイト38kg+燃料流量2段階ダウン)という足枷を背負っている36号車au TOM’S GR Supraは、ハンデの影響が大きかったのか、最下位の15番手に終わった。

 Q1を突破した8台によるQ2ではまず、公式練習と予選Q1に続いてARTAの2台が躍動。16号車の大津弘樹が1分27秒831でトップに立ち、未だ鎖骨に痛みを抱える8号車の大湯都史樹が1分27秒852で2番手に続いた。

 しかしそれを上回るタイムを叩き出したのが、24号車リアライズの佐々木大樹。1分27秒763をマークしてポールポジションとなった。

 24号車リアライズは、第2戦富士で上位を走りながらも最終盤にGT300車両の接触に巻き込まれて無念のリタイア。第3戦鈴鹿は予選でトップタイムをマークするも、ガスタンクの違反によりタイムを抹消され、ポールポジションが幻となるなど、悔しいレースが続いていた。今回のレースでその悔しさを払拭できるか。ARTA勢は結果的に16号車2番手、8号車3番手という結果だった。

■GT300クラス

 2組に分かれてQ1が実施されるGT300クラスは、まずA組でポイントリーダーの56号車リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rら14台が出走した。

 そのA組をトップで通過したのは11号車GAINER TANAX GT-Rで、87号車Bamboo Airways ランボルギーニ GT3、50号車ANEST IWATA Racing RC F GT3がそれに続いた。今回から“Evo2”にアップデートの88号車JLOC ランボルギーニ GT3も6番手でQ2進出。タイトルコンテンダーの56号車リアライズ、65号車LEON PYRAMID AMGが辛くもQ1を突破した一方、ランキング3番手の52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GTはここでノックアウトとなった。

 続く13台によるB組で速さを見せたのが、午前の公式練習でトップタイムをマークした4号車グッドスマイル 初音ミク AMG。ラストアタックでは他車の背後につけてスリップストリームも得られたか、1分36秒896をマークしてトップ通過を果たした。2番手に続いたのは61号車SUBARU BRZ R&D SPORTだった。

 ランキング2番手の2号車muta Racing GR86 GT、荒聖治がランキング4番手につける7号車Studie BMW M4は、いずれもノックアウト。特に7号車は、カットラインの8番手まで0.011秒という僅差での敗退となった。

 迎えたQ2でも、4号車グッドスマイルの勢いは止まらない。谷口が1分36秒617でトップに立つと、続くアタックで1分36秒395までタイムを縮めた。このタイムに肉薄できるチームはおらず、4号車が2017年以来6年ぶりとなるポールポジションを手中に収めた。

 31号車apr LC500h GTの小高一斗は、過去にポールの経験もある富士でセクター1、セクター2と4号車グッドスマイルに匹敵する好タイムをマークしたが、セクター3で伸びず1分36秒775で2番手止まり。一方で61号車SUBARUの山内英輝はセクター3でかなりのタイムを稼いで1分36秒705を記録し、31号車のタイムを更新する形で2番手に食い込んだ。

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