Ayumu Sasaki, Intact GP
シルバーストン・サーキットでMotoGP第9戦イギリスGPのMoto3クラス決勝レースが行なわれた。夏休み明け最初のレースを制したのは、最後尾グリッドからスタートしたダビド・アロンソ(Gaviota GASGAS Aspar M3)だった。
ポールシッターはジャウマ・マシア(Leopard Racing)。2番手にスコット・オグデン(VisionTrack Racing Team)、3番手はポイントリーダーのダニエル・オルガド(Red Bull KTM Tech3)というフロントロウだ。
日本人ライダーは、佐々木歩夢(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)が7番手、怪我で8週間ぶりのレース復帰となった鈴木竜生(Leopard Racing)が9番手からのスタートとなった。
さらに鳥羽海渡(SIC58 Squadra Corse)は13番手。予選でクラッシュのあった古里太陽(Honda Team Asia)は18番手。山中琉聖(Valresa GASGAS Aspar M3)が19番手から追い上げを目指す形になった。
15周のレースがスタートすると、デニス・オンジュ(Red Bull KTM Ajo)が首位に浮上。佐々木は2番手マシアの後ろ3番手まで一気にジャンプアップした。
トップ4~5台がポジションを入れ替えながら集団を引っ張っていく展開。そんな中、ポイントランキング2番手につけているマシアが3周目に転倒を喫した。走行継続はできたものの、上位戦線から離脱となってしまった。
予選とはコンディションが違うこともあってか、先頭集団もペースが速いわけではなく、28番グリッドからのスタートだったアロンソがいつの間にか4番手まで浮上するなど混戦模様となった。
残り4周で佐々木が再び首位に立つと、後続を振り切りにかかるがオンジュが食らいつき、それを許さず。誰が勝つのか全く分からない状態のまま、レースはファイナルラップに突入した。
佐々木は5番手でファイナルラップに突入するが、上手くコーナーでオーバーテイクを重ね、再び首位を取り戻した。しかしストレートでスリップストリームを使われ、アロンソとオンジュが佐々木をオーバーテイクした。
オンジュとアロンソは接触があったか、オンジュがアウト側に膨らみ後退。そのままアロンソが逃げ切りトップチェッカーを受けた。雨の予選でタイムを出せず、グリッド最後列からのスタートだったルーキーが、レース展開を味方に初優勝を飾った。
佐々木は優勝を逃したものの2位フィニッシュを果たし、5戦連続の表彰台獲得となった。また、マシアがノーポイントに終わったこともあってランキング2番手に浮上した。
3位はポイントリーダーのオルガド。佐々木とのポイント差は22点となっている。
佐々木以外の日本人ライダーは、鳥羽が14位、山中が15位でポイント獲得となった。上位でレースを進めた鈴木は集団争いの中でポジションを落とし、その後他車との接触があり転倒リタイア。古里は20位でレースを終えている。
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