Marco Bezzecchi, VR46 Racing Team
レッドブルリンクでMotoGP第10戦オーストリアGPが開幕し、初日午後のプラクティスが行なわれた。このセッションでトップタイムを記録したのはVR46のマルコ・ベッツェッキだった。
なお前戦イギリスGPからQ1とQ2の振り分けルールが変更され、週末2度目のフリー走行となるこのプラクティスのタイム順のみでQ1とQ2のライダーが決定されるようになった。
そのためかプラクティスが始まると、序盤からタイムが縮められて行く展開。VR46のマルコ・ベッツェッキが1分29秒450をマークし、ひとまずこれが暫定トップタイムとなった。
今回、オーストリアGPでヤマハは新型のエアロパッケージを投入。フロントウイングなどを変更しており、このプラクティスでも継続して使用していた。
残り20分というタイミングでビニャーレスのチームメイトのアレイシ・エスパルガロもペースを上げ、1分29秒356まで自己ベストを更新し、ビニャーレスに次ぐ2番手タイムとした。
そしてこの頃、一部のマーシャルポストで降雨を知らせるレッドクロス旗が振られる状況となり、マシンにも雨粒が付き始めた。
各車まだ本格的な雨とはなっていない内にタイム更新を狙いたいという雰囲気の中、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)が転倒。ライダーは無事で、急いでピットへ戻ることとなった。
アタック合戦はセッション終了前に更に加速。トップ10圏内が次々と入れ替わって行く中、ベッツェッキが1分28秒533をマークしてバニャイヤを上回った。
そして結局ベッツェッキのタイムを上回るライダーは現れず、1時間のプラクティスが終了。プラクティス最速はコースレコードを更新する速さを見せたベッツェッキで、2番手はビニャーレス、3番手がバニャイヤとなった。
なおベッツェッキはアタックを終えたあと、ガス欠なのか力なくコース脇にマシンを停止。師匠であるバレンティーノ・ロッシが運転するスクーターでピットへ戻っている。
予選Q2へ進むライダーは、上記トップ3に加え、ブラッド・ビンダー(KTM)、ヨハン・ザルコ(プラマック)、ホルヘ・マルティン(プラマック)、アレイシ・エスパルガロ、アレックス・マルケス(グレシーニ)、クアルタラロ、ミゲル・オリベイラ(RNF)となっている。
日本人ライダーの中上貴晶(LCRホンダ)は18番手タイムで予選はQ1からのスタートだ。なおホンダ勢はマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)を含む4名全員がQ1スタートとなってしまっている。
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