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初日9番手のクアルタラロ、空力パッケージの改善に手応えも「もっとエンジンパワーが必要」

初日9番手のクアルタラロ、空力パッケージの改善に手応えも「もっとエンジンパワーが必要」

Fabio Quartararo, Yamaha Factory Racing

 ヤマハのファビオ・クアルタラロは、MotoGP第10戦オーストリアGPの初日を9番手で終え予選Q2進出を決めたものの、エンジンパワーが重要となるオーストリアGPでのレースに対する懸念を隠していない。

 前戦イギリスGPでは最後尾からのスタートとなり、大苦戦を強いられたクアルタラロだが、オーストリアGPでは上々の滑り出し。FP1を2番手で終えると、予選Q1/Q2の振り分けを決める重要なプラクティスでもトップ10圏内をキープし、Q2への直接進出を決めた。

 クアルタラロが記録した1分29秒155というタイムは、昨年のオーストリアGP予選で彼が記録した5番手タイムから約0.1秒遅れ。今季、予選最高結果がオランダGPでの4番手となっているクアルタラロにとっては、昨年以上の結果を期待したいところだ。

 しかしオーストリアGPの舞台であるレッドブルリンクは、2016年にカレンダーに復帰して以降7度の開催のうち6回はドゥカティ勢が優勝している。今年オールマイティな強さを見せているドゥカティ勢を相手に苦戦を強いられるのは間違いないだろう。

「今日のタイムは昨シーズンのタイムトライアルとほぼ同じだ。もしかしたらコンマ1秒かコンマ1.5秒は縮められたかもしれないけれど、それが限界なんだ」

 そう語ったクアルタラロは、前戦イギリスGPから使用している新しい空力パッケージに良い感触を持っているようだが、エンジンパワーが問題になっていると説明した。

「過去3年間、ヤマハは5つか6つのエアロパッケージを試したが、どれもうまくいかなかった。以前のものは、バイクがかなり重くなってしまうという問題があったんだ」

「今は、ウイングが大きくなったから少しはマシンが重くなったけど、マシンも少し良くなったと思う」

「今の問題は、もっとエンジン(パワー)が必要だということだ。それは僕たちにはないものだ。良いバランスを見つける必要があるけど、短いメインストレートでも時速8kmほどロスしてしまうんだ」

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