GT500のポールポジションを獲得した16号車 ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹、BS)
SUPER GT 第5戦鈴鹿が、8月26日~27日の2日間にわたって鈴鹿サーキットで開催されている。27日午前中に公式練習、午後にノックアウト予選が行なわれ、27日に行なわれる決勝レースのグリッド順が決定した。
GT500のポールポジションは16号車 ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹、BS)、2位は23号車 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ、MI)、3位は8号車 ARTA MUGEN NSX-GT(野尻智紀/大湯都史樹、BS)。
トヨタ勢の最上位は38号車 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明、BS)の6位となった。
GT300のポールポジションは61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝、DL)で、予選2回目(Q2)をドライブした山内英輝選手は自身がこれまで持っていたGT300ポールポジション獲得記録を更新し、新記録となる14回目のポールポジションを獲得した。
8号車 ARTAがデグナーで飛び出す痛恨のミス、同チームの16号車 ARTA MUGEN NSX-GTがポール獲得
GT500の予選は全車で戦われる予選1回目(Q1)、Q1の上位8台で争われる予選2回目(Q2)の形で行なわれた。今回の予選では、100号車 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐、BS)のドライバーである牧野任祐選手が、先週末に行なわれたスーパーフォーミュラもてぎ戦で発生した大クラッシュによる1週間のドクターストップとなった関係で今日までレーシングカーに乗ることができず、午前中の公式練習、午後の予選は参加できなくなった。
このため100号車 STANLEY NSX-GTは山本尚貴選手がQ1に参加し、仮にQ2にいっても走ることができない(SUPER GTのレギュレーションでは、Q1とQ2のドライバーは異なるドライバーでなければならないため)という条件下での参加となった(牧野選手は27日の決勝レースでは走行する予定)。その山本選手は8番手のタイムを記録し、Q1の時点で決勝レースを8番グリッドからスタートすることが確定した。
Q1でトップタイムをマークしたのは8号車 ARTA MUGEN NSX-GT(野尻智紀/大湯都史樹、BS)で1分46秒399、2位は同タイムをマークしたが後からマークしたため24号車 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平、YH)。3位は23号車 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ、MI)。
ホンダ勢は全車Q1突破し、Q2に進んでいる(100号車は前述の理由でQ2は走れないが……)。
トヨタ勢の最上位は7位に入った38号車 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明、BS)で、トヨタ勢の中では唯一Q2へと進んだ。
ランキング上位ではランキングトップの3号車 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠、MI)が10位、ランキング2位の36号車 au TOM’S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋、BS)が15位で、その順位から明日の決勝レースを戦うことになる。
先行した同じARTAの大湯都史樹選手がドライブする8号車 ARTA MUGEN NSX-GTがセクター1でベストタイムをマークし、そのままポールポジションを獲るかと思われたのだが、大湯選手はデグナーでランオフにはみ出す痛恨のミス、3位に終わった。
それを上回ったのが23号車 MOTUL AUTECH Zと16号車 ARTA MUGEN NSX-GTで、16号車が23号車を0.037秒上回ってポールポジションを獲得した。
4位は17号車 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治、BS)、5位は64号車 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/太田格之進、DL)で、6位はトヨタ勢の最上位で、SUPER GTでの鈴鹿のレースがラストレースとなる立川祐路選手がドライブした38号車 ZENT CERUMO GR Supraとなった。
61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTがポール獲得、山内英輝選手がポール獲得記録を14回に伸ばす
GT300のポールポジションは61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝、DL)。山内選手はポール獲得記録を更新
前回の第4戦富士で車両火災にあった244号車 HACHI-ICHI GR Supra GT(佐藤公哉/三宅淳詞、YH)がチーム撤退。25号車 HOPPY Schatz GR Supra GT(菅波冬悟/野中誠太、YH)は車両が完全に燃えてしまったため活動休止とそれぞれ事情は違うが今回のレースには参戦しないことになったため、参加台数は25台となったGT300だが、従来どおり予選1回目(Q1)はA組、B組の2つに分かれて行なわれた。
サクセスウェイトが重くなっているランキング上位勢では、ランキングトップで最大重量の100kgを搭載している7号車 Studie BMW M4(荒聖治/ブルーノ・スペングラー、MI)が7位でQ1を突破したのに対して、ランキング5位(実質は4位)で90kgの52号車 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰、BS)、ランキング6位(実質は5位)で78kgの11号車 GAINER TANAX GT-R(富田竜一郎/石川京侍/塩津佑介、DL)と10号車 PONOS GAINER GT-R(安田裕信/大草りき、DL)のGAINERチームの2台のいずれも8位以内に入ることができずQ1で脱落した。
Q1 B組では6号車 DOBOT Audi R8 LMS(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン/神晴也、YH)が1分58秒982というトップタイムをマークしてQ2に進んだ。
2位は前回の第4戦富士のポールシッターである4号車 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也、YH)、3位はランキング2位で、こちらも100kgという最大のサクセスウェイトを搭載している56号車 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/名取鉄平、YH)となった。
ランキング4位(実質3位)で90kgを搭載している2号車 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響、BS)は6位、ランキング6位(実質3位)で72kgを搭載している65号車 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗/黒澤治樹、BS)は8位でQ2に進んでいる。
引き続き行なわれた予選2回目(Q2)では、山内英輝選手がドライブする61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTが1分57秒608という他車を0.5秒以上引き離すという圧倒的なタイムでトップタイムをマークし、GT300の新記録となる自身14回目のポールポジションをマークした。
2位はこの予選前まで山内選手とならぶ13回というポール・タイ記録を持っていた高木真一選手がドライブする96号車 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一、DL)が2位、前戦ポールシッター4号車 グッドスマイル 初音ミク AMGが3位となった。
4位は87号車 Bamboo Airways ランボルギーニ GT3(松浦孝亮/坂口夏月、YH)5位は50号車 ANEST IWATA Racing RC F GT3(イゴール・オオムラ・フラガ/古谷悠河/小山美姫、YH)、6位は60号車 Syntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑、DL)。
ランキング上位ではランキング1位の7号車 Studie BMW M4が14位、ランキング2位の56号車 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rが10位、ランキング4位(実質3位)の2号車 muta Racing GR86 GTは7位となった。