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2台体制のARTA、16号車がついにポール奪取。GT300は61号車スバルが他を圧倒|スーパーGT第5戦鈴鹿

2台体制のarta、16号車がついにポール奪取。gt300は61号車スバルが他を圧倒|スーパーgt第5戦鈴鹿

大津弘樹, 福住仁嶺, #16 ARTA MUGEN NSX-GT

 8月26日、鈴鹿サーキットでスーパーGT第5戦の公式予選が行なわれた。GT500クラスは16号車ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)、GT300クラスは61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がポールポジションを獲得した。

 全8戦で行なわれる今季のスーパーGTは前半4戦を終え、この鈴鹿戦から後半戦に突入する。ランキング上位のチームは既にかなりのサクセスウエイトを課されていることもあり、ここまで結果を残せていないチームにとっては、軽い車重を活かして大量得点を稼ぐチャンスとなる。

 予選日は真夏らしい暑さとなり、予選開始時は気温33℃、路面温度52℃というコンディション。FIA F4のレース進行が遅れたこともあり、当初の予定から10分遅れの15時20分からセッションがスタートした。

■GT500クラス

 午前の練習走行では全15台が0.778秒差以内に収まるという僅差のセッションとなったGT500。予選Q1も白熱したセッションとなった。

 Q1はまず17号車Astemo NSX-GTがターゲットタイムとなる1分47秒176をマークすると、38号車ZENT CERUMO GR Supraは1000分の1秒まで同じ1分47秒176で2番手につけた。それを大きく上回るタイムを出したのが8号車ARTA MUGEN NSX-GTの野尻智紀で、1分46秒399をマークしてQ1トップ通過を決めた。なお、2番手につけた24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zも8号車と同タイムであり、ひとつのセッションで2組が同タイムという珍事となった。

 今季未勝利のホンダNSX-GT陣営は5台全車がQ2進出。ただ山本尚貴がQ1を担当した100号車STANLEY NSX-GTに関しては、先日のスーパーフォーミュラで事故に見舞われた牧野任祐が脳震盪プロトコルにより予選日は走行できないため、Q2は走ることができない。日産Z陣営はトップ10に4台を送り込んだ一方、トヨタGRスープラ陣営は38号車ZENTを除く5台が11〜15番手という結果に終わった。

 Q2でまず先陣を切ってアタックに向かったのが、23号車MOTUL AUTECH Zのロニー・クインタレッリと、8号車ARTAの大湯だった。大湯はクインタレッリを大きく上回るタイムでセクター1を通過したものの、デグナー出口でコースオフ。ポール争いから脱落した。

 一方で僚友16号車ARTAの福住仁嶺はアタックをまとめあげて、1分46秒385をマーク。23号車を0.037秒上回ってポールポジションを手にした。今季から2台体制を敷くARTAにとっては、待望の今季初ポールとなった。

■GT300クラス

 前戦富士で車両火災に見舞われた25号車HOPPY Schatz GR Supra GT、244号車HACHI-ICHI GR Supra GTはエントリーせず(244号車を走らせるMax RacingはスーパーGT撤退が決定)、計25台のエントリーとなったGT300クラス。15時20分にQ1A組から予選がスタートした。

 A組トップ通過は、午前の練習走行で圧倒的な速さでトップタイムを記録していた61号車SUBARU。練習走行の1分58秒796には届かなかったものの、1分58秒975を記録した。2番手、3番手に続いたのは87号車Bamboo Airways ランボルギーニ GT3、9号車PACIFIC ぶいすぽっ NAC AMGだった。

 また、ランキング上位につける52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT、11号車GAINER TANAX GT-Rがここで敗退となった一方で、荒聖治がポイントリーダーにつける7号車Studie BMW M4は、最大の100kgウエイトを積載しながらも、その荒が7番手タイムをマークしてQ2に駒を進めた。

 B組のトップタイムは、前戦富士で表彰台を獲得し勢いに乗る6号車DOBOT Audi R8 LMSだった。2番手は富士でポールスタートもノーポイントに終わった4号車グッドスマイル 初音ミク AMG。3番手には、ランキング2番手でウエイト100kgを積む56号車リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rが入り、手堅くQ2進出を決めた。

 Q2でもやはりというべきか、61号車スバルが驚異の予選ラップを見せた。1分58秒のタイムがターゲットタイムとして記録される中、Q2担当の山内は1分57秒608を叩き出し、他に1秒差をつけた。このタイムに迫れる者は現れないかと思われたが、96号車K-tunes RC F GT3の高木真一が1分58秒133という好タイムで2番手に。ただそれでもコンマ5秒届かず、61号車スバルのポールポジションが決まった。

 3番手以下は4号車グッドスマイル、87号車JLOCと続き、50号車ANEST IWATA Racing RC F GT3が今季ベストの5番手となった。ランキング上位勢では、2号車muta Racing GR86 GTが7番手、56号車リアライズが10番手、7号車Studieが14番手だった。

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