モンツァを舞台に行なわれたF1イタリアGPの予選。カルロス・サインツJr.がQ3で1分20秒294を記録して母国戦を戦うフェラーリに嬉しいポールポジションを届け、サーキットに集まったティフォシの興奮は最高潮となった。
チームメイトのシャルル・ルクレールはそこから0.067秒及ばず、レッドブルのマックス・フェルスタッペンを挟んで3番手となったが、アタックラップでスリップストリームの効果を得られれば、フェルスタッペンを交わしてフェラーリがフロントロウを独占できたと彼は考えている。
予選を終えてルクレールは次のように語った。
「もちろん、僕としては少しガッカリしている。首位に立ちたかったけど、カルロスがポールを獲ったのはフェラーリにとって素晴らしいことだ」
「彼は週末を通じて信じられない仕事をした。僕はもう少し苦戦していたけど、FP1、FP2、FP3、そして予選と全てをうまくまとめることができた。だからとてもハッピーだよ」
「残念なことにQ3ではスリップストリームを得られなかった。その結果、1ポジション後ろに下がることになったけど、仕方ないことだ。特に僕の方はこの結果を喜ぶべきだ。かなり苦戦していたからね」
Carlos Sainz, Ferrari SF-23
Photo by: Steven Tee / Motorsport Images
フェラーリのフレデリック・バスール代表は、後方乱気流がコーナリングでのマシン挙動を乱す可能性を考えると、モンツァではストレートでの効果が大きいとしても、スリップストリーム無しで走行を行なった方が良いと「確信している」と語っていた。実際、フェルスタッペンも単独でタイムを計測した。
また、フェラーリの熱狂的なファン“ティフォシ”を目の前にポールポジションを獲得したサインツJr.は、予選後次のように語った。
「アスカリとパラボリカでタイムが稼げることが分かっていたから、最終アタックでそれを狙ったんだ。最後は本当にハードに攻めて、それがうまくいったよ」
日曜日の決勝レースに向けてサインツJr.は次のように語った。
「いいスタートを切って、ターン1を上手く回って、マックスと戦えるか見てみよう。彼は基本的にロングランだと速いけど、僕も全力で戦うよ」
なお、フェラーリの2台はQ1でアウトラップのタイムが最低通過タイムを下回ったとして審議対象となったが、お咎めなし。予選順位に変動は無かった。
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