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VR46ベッツェッキが地元でトップ。ダニ・ペドロサ、衰え感じさせずKTM最速の3番手タイム|MotoGPサンマリノGPプラクティス

vr46ベッツェッキが地元でトップ。ダニ・ペドロサ、衰え感じさせずktm最速の3番手タイム|motogpサンマリノgpプラクティス

Dani Pedrosa, Red Bull KTM Factory Racing

 ミサノ・サーキットで開催されているMotoGPサンマリノGPのプラクティスが行なわれた。トップタイムをマークしたのはVR46のマルコ・ベッツェッキだった。

 サンマリノGP初日は天候に恵まれ、午後のプラクティス開始時には気温29度、路面温度は49度のコンディションとなった。なお今回はグランプリ終了翌日に公式テストが予定されているため、ミケーレ・ピッロ(ドゥカティ)、ダニ・ペドロサ(KTM)、ステファン・ブラドル(ホンダ)と各メーカーのテストライダーがワイルドカード参戦している。

 プラクティスが始まると、各ライダーは午前のフリー走行と比べて序盤10分間の段階でかなりペース上げて走った。

 まずはドゥカティ勢、アプリリア勢が上位タイムを記録していき、暫定トップタイムとなったのはマルコ・ベッツェッキ(VR46)の記録した1分31秒785。2番手にはマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)が0.009秒差で続いている状況だった。

 前戦カタルニアGPでクラッシュし、後続のマシンに脚を轢かれてしまったフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)はかなり痛みがあると認めているが、このプラクティスにも継続して参加。彼も午前からペースを上げており、1分32秒323で序盤からQ2進出圏内の6番手につけた。

 序盤15分を消化した後、ホルヘ・マルティン(プラマック)が1分31秒562を記録し、暫定トップタイムを更新した。

 なおコース上ではドゥカティ陣営のグレシーニへの移籍の可能性が取り沙汰されているマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が、来季に乗る可能性のあるマシンの挙動を観察しているかのように、バニャイヤの後方を追い回す場面もあった。

 プラクティスもそろそろ折り返しというタイミングで、ペドロサが1分31秒526とさらに暫定トップタイムを更新。ペドロサは既に現役引退から4年以上が経過しているが、それを感じさせないこの走りにピットクルーからは拍手がおくられていた。

 好調な走りを見せるペドロサは、その後さらに自己ベストを更新。1分31秒453までタイムを縮めた。

 ただ現役ライダーも流石に黙ったままではいなかった。残り20分を前にマルティンがペースを上げ、1分31秒416をマーク。ワイルドカード参戦ライダーの手からトップタイムの座をひとまず取り戻した。

 残り時間が15分を切ると、他のライダーもギヤを上げ始めて、ラップタイムも縮まっていく。なおこの頃、ジャック・ミラー(KTM)がターン3でフロントタイヤを切れ込ませ、転倒を喫している。

 残り10分で暫定トップに立っていたのはビニャーレスで、1分30秒972をマークした。このタイムはコースレコードを更新するものだった。

 ラスト5分のアタックではこのタイムを更新するライダーが現れるかが注目された。ベッツェッキが0.030秒差まで迫ったが、ビニャーレスを超えられないまま、各ライダー最後のアタックとなった。

 その最後のアタックで、ベッツェッキ最速タイム更新し、1分30秒846をマーク。レコードタイムも更新するおまえけ付きで、初日プラクティストップタイムとなった。

 2番手タイムはビニャーレス。チームメイトで前戦ウイナーのアレイシ・エスパルガロはアタック中に転倒し、12番手タイムで予選Q1組が決定した。3番手タイムは“引退済み”のペドロサで、KTMのレギュラーライダーを押しのけて陣営最速と速さが衰えていないことを見せつけた。

 予選Q2に直接進出となったライダーは前述のトップ3に加え、マルティン、ルカ・マリーニ(VR46)、マルク・マルケス、バニャイヤ、アレックス・マルケス(グレシーニ)、ブラッド・ビンダー(KTM)、ラウル・フェルナンデス(RNF)だ。

 日本人ライダーの中上貴晶(LCRホンダ)は1分32秒107で20番手タイム。また彼のチームメイトで負傷欠場のアレックス・リンスの代役を務める高橋巧は、1分35秒885で24番手だった。

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